大洗女子学園のメンバーで、戦車以外の保有車輌に乗っているシーンが最初に見られたのは、風紀委員三人組のカモさんチームでした。テレビシリーズの第10話にて、学園内の広報車として九五式小型乗用車を使用していました。
これについては以前の記事にて触れていますが、テレビシリーズの劇中車は、韓国のメーカーであるACE CORPORATIONの1/72スケールキットが元ネタであったようです。それで、放送後に発売されたピットロードの公式キットとは全然形状が違いました。
また名称についても、公式資料ごとにまちまちでした。「九五式小型貨物車」、「くろがね小型貨物自動車」、「くろがね四起」などと表記され、同一の車輌であることが分かりづらかったです。
件の車輌は、劇場版にて滑走路の誘導灯がわりに使用され、さらに劇場版DVDの映像特典「愛里寿・ウォー!」にて再登場しました。上図のようにピットロードの公式キットに合わせて外観が修正されたようで、ほぼ一致する姿にて登場しました。
ガルパン劇場版の戦車の設定に関しては、模型業界からの要望も反映されたと聞きましたが、それを表徴するような事例でした。
御覧のように、車体色などもピットロードの公式キットのガイド指示に沿っています。テレビシリーズ第10話の劇中車とはまるで別の車輌に見えてしまいますが、同一の車輌です。名称も、公式キットの商品名である「九五式小型乗用車」に統一されていますので、今回の記事でも「九五式小型乗用車」と表記しました。
ピットロード発の公式キットです。ガルパン車輌をプラモデルで作り始めた2013年秋に購入してあったものです。四年余りも積んだままにしてありましたが、2016年冬ごろから戦車以外のガルパン車輌を作るケースが増えてきた流れのなかで、ようやく制作の機会を得ました。数えて41作目にあたります。
パッケージの中身です。キット自体はピットロードの既製品である「1/35 日本陸軍 九五式小型貨物乗用車 幌付」がそのまま使用され、これにガルパンデカールと制作ガイドが付されています。
そのため、上図のように不要パーツが少なくありません。要するに、使用パーツ数は少ないので、簡単に作れるわけです。ガルパンの戦車以外の車輌の適応キットは割と楽に組めるものが多いですが、今回のキットは最も楽ではないかと思います。
ステップ1です。この段階で車体の大部分を組み付けます。外観がほぼ出来上がります。
関連するパーツです。大きいのもあれば、細かいものもあります。後者については、無くさないように心がけて、ピンセットでつまむ際にも力を入れずに扱いました。
部分ごとに組んでいって、まとめて組み合わせる形で進めました。フロントガラスのパーツI1とI2、リアガラスのI3、ヘッドランプのレンズのI4等のクリアパーツは、塗装後に組み付ける予定です。
全ての部品を組み合わせました。パーツの合いも良いです。長らく日本海軍の軍艦艦艇のキットをピットロード製品で作ってきた身にとっては、とても楽に扱えて安心出来て大変に気分が宜しいです。
この時点でもう完成、といった感じでしたが、この種の車輌では必須となるシャーシー部分の組み立てをまだやっていませんので、これからが本番だな、と気を引き締めました。 (続く)