朝霧高原道の駅で買い物を終えて道を引き返し、上図のふもとっぱらキャンプ場に入りました。今回の巡礼中に絶対にテント泊をする、と決めていた場所です。三泊目にようやく晴れましたので、予定通りに念願の場所に乗り込んだ次第です。
管理事務所の受付に行くと、前回の下見でお世話になった係員が居て、私の事も覚えていて下さいました。宿泊カードにナンバーを書き込みつつ、今夜も明日も晴れますよ、と教えてくれました。
「でも、まだ富士山が雲に隠れてますよね・・・」
「それなら大丈夫ですよ。夜のうちに雲が無くなりますんで、明日は明け方から富士山が見えますよ」
「本当ですか」
そう応じつつ、そうでないと困る、今回来た意味が無いのだ、と思ったことでした。
雲に覆われる富士山を見つつ、広大なキャンプ場の中を車で一回りして、どのへんがいいかなあ、とテントを張る場所を探しました。昨日まで雨が降っていましたから、まだ地面はぬかるんでいる状態の所が多かったです。前回の下見見学時に、やや砂地気味の、硬い地表面が広がっている範囲を確かめてあったので、そこへ車を乗り入れて、テント泊の位置を決めました。
私が決めた場所は、センターハウスの南約100メートル、キャンプ場内を通る道路からは南に20メートルほど入ったところでした。最寄りの水道まで約80メートル、お手洗いはセンターハウス横にあるので、そんなに離れていません。
ここいらで良し、ということで、車からテントやキャンプ用品、食材などを下ろして準備にかかりました。
テントは、モンベルのムーンライト3型を持ってこようかと思ったのですが、最近に買ったワンタッチ式の上図のテントにすっかり慣れてしまったこともあり、それを持参していました。3人用なので、ソロで使うにはこれでも充分です。10秒ぐらいで設営完了しますから、本当に楽です。
今回は、現地が標高800メートル台ですから、5月でも夜間の気温は10度以下になります。冬キャンプに準じた備えを考えて、マットやシュラフの他に、普段使わない毛布やクッションも二枚ずつ持参していました。車があると何でも積めますから便利です。
テント内に荷物を入れて寝床をこしらえた後、夕食を楽しむことにしました。今回はふもとっぱらキャンプ場が芝生であることにより焚火は避け、アウトドア用のカセットコンロを持参していました。さっそく鉄皿をかけてバターをひき、上図の「手作り朝霧ベーコン」をまず取り出しました。アニメ第12話のクリスマスキャンプにて、グビ姉こと鳥羽美波先生が食べていた品の実物です。
鳥羽先生は特大サイズを豪快に焼いて、ビールで楽しんでいましたが、私はこのハーフサイズで充分でした。これだって大き過ぎます。ベーコンの固まりを食べるなんて、滅多にありません。
調理ハサミで適当にカットして、鉄皿に並べるや、強い燻製肉の香りが漂ってきました。おお、これが朝霧高原ヨーグル豚の風味か、としばし鼻で味わいました。ただでさえ空腹でしたので、余計に食べたくなってきてしまいました。
三度ほど返して裏も表もじっくり焼きました。旨そうです。
ここで、道の駅で買ってきたスタミナ味噌の登場です。
このようにベーコンの上に塗って、食べました。その味を、文章ではうまく表現出来ません。旨過ぎるのでした。
続いて、これも道の駅で買ってきた、朝霧高原ブランド卵「富士の名月」です。6個入りですが、夕食に3個、明日の朝食に3個、と使います。
2個は目玉焼きにして、ベーコンと併せて食べました。一枚は溶いて玉子焼きにして、レタスと共にパンにはさんで食べました。
さらに、この朝霧ヨーグル豚ソーセージを味わいます。6本入りですので、3本を夕食、あとの3本を明日の朝食に使います。
これは、ボイルして味わうと美味しいそうなので、このように鍋に水を浸して沸騰させ、3本を投じて約10分ほど茹でました。
さらに、身延山門前町の武州屋さんで購入した「しいたけ茶」を使いました。これがあると一段と美味しくいただけます。
このように、4サジ分の量を投じて、スタミナ味噌と胡椒と山椒とを少し加えました。それから更に10分ほど茹でました。
かくして、朝霧高原ヨーグル豚ニンニクしいたけ風味味噌スープの出来上がりです。ソーセージも旨い、スープも濃厚に仕上がって旨い、というわけです。
残ったスープには、別にコッヘルで炊いておいた御飯を入れて再度火にかけ、雑炊風にまとめて全部食べました。
これで、満腹になりました。ニンニク効果で体も温まりました。
その後、鍋に水を一杯に入れて沸騰させ、魔法瓶に入れて保管し、夜間の寒さに備えました。 (続く)