浜松市舞阪より東へ進み、国道1号線東海道筋の混雑を避けて県道316号線を通って上図の掛塚橋を割りました。浜松市の東境をなす天竜川に架かる鉄橋で、渡りきると磐田市に入ります。
掛塚橋を渡って国道150号線を少し進み、次の信号で右折して南下すると、江戸期には掛塚湊と呼ばれて廻船基地として栄えた竜洋海洋公園に着きます。
現在は風力発電の風車が並ぶ公園地区となっていますが、かつては国内有数の天然の良港として知られ、江戸期には「遠州の小江戸」と謳われました。
公園化にともなう再整備事業が積極的になされたため、今はあまり古い建物は残っていません。それでも、北側の掛塚街区などに廻船問屋が建ち並んでいた趣がうかがえます。
公園内の広い駐車場に車を入れて、徒歩散策に移りました。
駐車場の向かいに、上図の竜洋海洋公園オートキャンプ場があります。原作コミック第5巻47ページにて志摩リンが「4時ちょうど」に到着したキャンプ場がここです。
管理施設棟は、原作コミック第5巻47ページ4コマ目にそのまま描かれています。
けっこう広いキャンプ場ですが、夏休みも終わったのでここも閑散としていました。今回はスケジュールを詰め込み気味にしたので、ここに泊まるという案も下げたのですが、このゆったりした雰囲気を見ていて、泊まればよかったかな、と少し思いました。
原作コミック第5巻47ページ5コマ目にて志摩リンが「あのむこうがすぐ海になってるのか」と思っていた場面がこちらです。作中では「オートサイトめちゃ混んでるな」でしたが、御覧の通り、閑散としていました。
駐輪場となっているスペースです。原作コミック第5巻47ページ3コマ目にて志摩リンが原付ビーノを停めて背伸びをしていた場所はここと思われます。
外に出て、キャンプ場の案内図を見ました。敷地内の道路に沿ってオートキャンプサイト、それらの中の芝生地がフリーサイト、という利用区分になっているようです。
竜洋海洋公園オートキャンプ場の公式サイトはこちら。
竜洋海浜公園全体の案内図です。今回の巡礼範囲は、右側の竜洋海洋公園オートキャンプ場やレストハウスしおさい竜洋のある区域のみでしたが、海洋公園の中心は西の方にあって広大な敷地内に多数の施設が配置されています。
竜洋海洋公園オートキャンプ場から、レストハウスしおさい竜洋へ歩きました。50メートルぐらいしか離れていません。
このアングルで、原作コミック第5巻48ページ2コマ目に出ています。志摩リンが「銭湯はあれだな」と思っている通り、レストハウスしおさい竜洋には温泉施設が含まれます。
このアングルで、原作コミック第5巻48ページ3コマ目に出ています。志摩リンは「後でいいかな」と通り過ぎますが、その後にここの温泉を利用したのでしょうか。
作中にはそれをうかがわせる描写は無かったように思います。掛塚灯台までの散策のあと、キャンプ場に戻って薪を燃やして年越しそばを食べ、まったり過ごした後はテントにて就寝しています。
ここも志摩リンが歩いたコースです。このアングルで、原作コミック第5巻48ページ4コマ目に出ています。
潮風が時に強く吹いて、暑さは全然気になりませんでした。風車がゆっくりと回っていました。
おや、これは・・・・?もしかして・・・あのお方・・・いや犬・・・?
信州駒ヶ根の光前寺で会った霊犬早太郎は、こちらでは遠州見附の悉平太郎として伝承に語られています。地元磐田市の観光マスコットにもなっているようです。レストハウスしおさい竜洋の壁にも大きな看板イラストがありました。
レストハウスしおさい竜洋の公式サイトはこちら。 (続く)