気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サンダース大学付属高校 M4A6シャーマン 完成です!!

2019年11月28日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業を行いました。M4A6は、史実では実戦配備がなされずに米国内での訓練用に供されており、その車体色がカーキまたはウッドブラウンであったそうです。劇中車が茶色系のカラーであるのは、実車のウッドブラウン系のカラーに合わせたのでしょう。

 そこで、劇中車のシーンが学園艦戦車道倉庫内の薄暗い中である点を考慮し、暗めに見える車体カラーの明度を少し上げた状態が劇中車の本来の色であろうと判断しました。ミスターカラー119番のサンドイエローが最も近いと感じたので、それを使用して吹き付け塗装しました。

 

 タイヤゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 ベルト式履帯パーツは、まず28番の黒鋼色で塗り、履板をポスカの黒で塗りました。

 

 履帯パーツは長さがあってユルユルでしたので、カットして長さを合わせ、ホッチキスで留めて繋ぎました。半分はサンドシールド内に隠れて見えなくなりますので、ホッチキスの繋ぎ目を上にしておけば問題はありません。

 

 今回の製作ではサスペンションアームも可動のままにしていましたから。凸凹面に乗ると転輪が上下に動きました。

 

 続いて、サンドシールドを取り付けました。アスカモデルのファイアフライ用のパーツがジャンクにあったのを利用しました。繋ぎ目の小板パーツが欠けていたので、ブラ板で自作しました。

 

 上図のように接着して乾燥させました。

 

 その後、吹き付け塗装して仕上げました。

 

 前照灯のレンズ部は8番のシルバー、前部機銃は28番の黒鋼色で塗りました。

 

 予備履帯は、ポスカの黒で塗りました。

 

 車外装備品類は、金属部分を28番の黒鋼色で、木製部分を44番のタンで塗りました。

 

 砲塔の同軸機銃は、28番の黒鋼色で塗りました。

 

 校章マークは、劇中車のシーンでは全く見えませんので、車体および砲塔の側面には貼りませんでした。
 でも、何もマークが無いのも寂しい気がします。それで、同じ鋳造車体であるアリサのM4A1の車体前面中央にマークがあるのに倣って1枚だけ上図のように貼りました。
 このマーク位置は劇中車のシーンでは全く見えませんから、有っても無くても自由です。とりあえず、これでサンダースの車輌らしくなったので良し、です。

 

 デカールも貼ったので、これで完成です。

 

 劇中シーンでは見えない右側の側面観を上から見ました。車外装備品は全てこちらに集まっていますから、劇中車に見えなくても不自然ではありません。

 

 劇中車のシーンは、だいたいこんなアングルです。もう少し斜め視点をずらせばピッタリです。エンジンフード上の丸い盛り上がりが劇中車にも見えますが、上図でも目立ちます。

 

 背面には予備履帯のラックを左右に装備しています。これは劇場版のアリサのM4A1と同じ装備です。従来知られていたM4A6の改造セットやレジンキットでは背面に大きな排気口が付いていましたが、ガルパン車輌はそれとの差別化をはかって実車の記録写真の形態に合わせたのかもしれません。

 

 かくして、サンダース大学付属高校チームのM4A6シャーマンが完成しました。製作は、組み立てを2019年10月17日から19日までの三日間で進め、塗装と塗装後の組み立てを10月26日に行いました。つまり、四日間で仕上がりました。

 キットはドラゴンのM4A4(型番9102)をベースにして、前部車体を同じドラゴンのファイアフライIC(型番9104)から切断交換して繋ぎ、砲塔はタミヤのM4A3(MMシリーズ250番)から転用しました。合わせて3個のキットを使用しましたが、ドラゴンのファイアフライICのほうは、M4A4の前部車体に交換することでテレビ版のナオミ搭乗車に仕上がりますし、タミヤのM4A3も実はガルパンネタが存在するので砲塔をM4A4のものに交換しても使えますので、3個のキットが全て無駄なく使える形になりました。こんなケースはなかなかありません。

 製作に関しては、やはり車体パーツの切断が最大のヤマ場でした。寸法をしくじると全てがパアになりますので、事前の綿密な計算と切断位置の設定は四回行って、図面上で切断後の車体寸法の誤差を確かめました。そのうえで、切断して繋いだ後のサイズ合わせをどうするかをブラ板でシュミレーションしたりしました。
 なので、切断と交換とサイズ合わせが正しく出来れば、あとは簡単に作業できると見込んで、組み立ては三日間で一気に進めました。かねての計算とシュミレーション通りに全ての工程がうまく進んだので、作業後の安堵感はなかなかのものでした。

 従来、このM4A6シャーマンは適応キットが出ていないだけに、再現製作には最低でもニコイチでの工作が必須とされ、その難度の高さが誇張気味に受け取られたためか、劇中車仕様の先行作品がネット上では一点も見られませんでした。
 なにしろ、ニコイチで作るとキットの1個はまるまる無駄になります。それを回避すべく懸命に考えた結果が、テレビ版のナオミのファイアフライとセットで再現製作するという案でした。テレビ版のナオミ車もガルパン車輌としては難関の一つに数えられていて忠実な再現製作例がなかなか見当たりませんでしたから、M4A6シャーマンとセットで作るというのは、はたから見るとハードルを自ら上げるような暴挙に見えたことでしょう。

 ですが、私自身は、M4A6シャーマンもテレビ版ファイアフライも、言われるほどに難度は高くない、車体切断交換がうまくいけばむしろ簡単に作れる車輌だ、という程度の認識でした。いざ取り掛かってみるとアッサリ出来た、という成り行きになったのもむしろ自然なことでした。
 何故かと言うと、同じ時期に、「リボンの武者」に登場する新潟ビゲン高校のStrv m40軽戦車を作っており、そっちのほうがはるかに難作業だったからです。これまた適応キットが存在せず、車台が同じL60軽戦車系統のハンガリー戦車のキットをベースにして半スクラッチの形で作るしかなく、詳細をスウェーデンのアーセナル軍事博物館に問い合わせ、資料の紹介やアドバイスを受けたりしながら製作していました。これが本当に大変だったために、今回のM4A6シャーマンの製作に関しては、「割と楽だったな」というのが正直な感想でした。

 だから、M4A6シャーマンの製作そのものは、ガルパン車輌プラモデル全体から見ますと、楽なほうに属します。テクニックや根気は大して必要ではありません。ただ、車体パーツの切断が必須ですので、それに進むまでの勇気、思い切りが必要なだけです。

 


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