竜洋海浜公園から車で掛塚灯台の近くまで移動しました。原作コミック第5巻49ページにて、志摩リンが公園からの散策で灯台にも立ち寄っていますが、そのルートを実際に歩くと往復で2キロ近くになって時間がかかるからです。
掛塚海岸沿いの道路がずうっと伸びていますが、灯台付近の駐車場は上図の位置だけでした。灯台までの距離は約300メートルほどでした。
駐車場まで走ってきた道を振り返りました。志摩リンはこの道を海洋公園からひたすら歩いたことになります。
「ゆるキャン△」を見ていていつも思うのですが、途中の経路の長さ、大変さがあまり描写されないため、どの聖地スポットへも簡単に行けそうに思えてしまいますが、実際に訪れてみると、山梨でも長野でも大変なコースばかりでした。そして今回の静岡は、県そのものの面積が広いだけに移動がとにかく大変でした。
しかも、灯台付近で上図のように津波対策の堤防が新たに築かれているため、景色が変わってしまっていました。志摩リンが眺めた景色は、すでに過去のものとなっていました。
なので、灯台へ登る道も、堤防の土盛りの下に埋められてしまい、現在は海洋公園からも海岸道路からも直接行けませんでした。
海岸道路から見上げることは出来ますが、志摩リンのように灯台直下に立つならば、どうしても上図の草薮の斜面を登らないといけません。灯台の西側斜面に工事用の踏み跡が見えたので、それをたどって上にあがりました。
なんとか上に登って灯台前にたどり着きました。案内看板がありました。
灯台前の状況です。志摩リンが訪れた頃は海岸上の高台になっていたのですが、堤防が築かれて灯台の高台も取り込んでしまったため、いまでは堤防上の頂面に灯台が建っている形になっています。
ですが、先に訪れた浜松の舞阪と違って、砂浜を堤防内に含めていないので、灯台からの眺めは昔のままに保たれていました。
志摩リンも眺めたであろう、遠州灘の大海原です。
再び灯台を見上げ、それから戻りました。
津波対策の堤防は高く築かれているので、本来の灯台の高台よりも高いです。
海岸道路から登るのも距離があり傾斜もきついですが、近年まで奈良県各地の中世戦国期の山城遺跡をかけめぐって山歩きを繰り返していた私なので、この程度の傾斜面は楽勝でした。
風車がゆったりと回っていました。なにか時間もゆっくりと流れているように感じられました。
堤防の上から、竜洋オートキャンプ場の方向を見ました。上図中央に横たわる白い建物の右側がレストハウスなので、その奥あたりでしょうか。
同じ位置から、海岸道路の掛塚灯台駐車場を見ました。一台だけポツンと停まっているのが私の車です。帰りはこの堤防の斜面を降りて海岸道路にまっすぐ行きました。 (続く)