銀幕大帝α

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007/ドクター・ノオ

2012年02月12日 17時01分30秒 | 洋画アクション
DR. NO/62年/英/110分/スパイ・アクション/劇場公開
監督:テレンス・ヤング
脚本:テレンス・ヤング

出演:
◆ショーン・コネリー…ジェームズ・ボンド
主な出演作:『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』
◆ウルスラ・アンドレス…ハニー・ライダー
◆ジョセフ・ワイズマン…ドクター・ノオ
<ストーリー>
ロケットを妨害する電波の調査に当たっていた謀報部員がジャマイカで殺された。早速現地に派遣されたボンドは、ドクター・ノオが所有する島に潜入する。
<感想>
007シリーズの記念すべき第1作目です。

ここ最近の007と比べてしまうのは何なんだけど、1作目ってこんなにシンプルな映画やったんや~とちょっと驚き。
スパイグッズも無ければ、改造されたボンドカーも出てきませんからね。

はっきり言っちゃうと盛り上がり的にも乏しく、かなり作品としては地味。

でもジェームズ・ボンドという人物の基礎はこの1作目でしっかりと出来上がっています。

放射能浴びたら水で洗い流したら大丈夫

ってのは『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』の元ネタみたいで笑っちゃうけど、当時はそれで万事OKという解釈があったんやろね。

大ボス・ドクター・ノオに悪党としてのパンチ力が無いのは残念。
置物の銅像を軽く握り潰してしまう義手という武器があるにも関わらず、全くボンドとの戦いに活かされないのも勿体無い。

大掛かりな施設爆破シーンが本作最大の見せ場かな。
他は特に印象に残る様な場面は無いですね。
007のテーマが頻繁に流れるのは御愛嬌?
それとも作曲したモンティ・ノーマンに余程自信があって、何回も流してくれと監督に頼み込んだのかも(笑)。

中盤で登場するボンドガール・ハニー・ライダー。
えらくベッピンさんでウキウキしちゃいました。

映画好きの1人としては、こうして007の元祖を観れた事だけでも価値あるものと思いたい。

関連作:
『007/ドクター・ノオ(1962)』(シリーズ第1作)
『007/ロシアより愛をこめて(1963)』(シリーズ第2作)
『007/ゴールドフィンガー(1964)』(シリーズ第3作)
『007/サンダーボール作戦(1965)』(シリーズ第4作)
『007は二度死ぬ(1967)』(シリーズ第5作)
『女王陛下の007(1969)』(シリーズ第6作)
『007/ダイヤモンドは永遠に(1971)』(シリーズ第7作)
『007/死ぬのは奴らだ(1973)』(シリーズ第8作)
『007/黄金銃を持つ男(1974)』(シリーズ第9作)
『007/私を愛したスパイ(1977)』(シリーズ第10作)
『007/ムーンレイカー(1979)』(シリーズ第11作)
『007/ユア・アイズ・オンリー(1981)』(シリーズ第12作)
『007/オクトパシー(1983)』(シリーズ第13作)
『007/美しき獲物たち(1985)』(シリーズ第14作)
『007/リビング・デイライツ(1987)』(シリーズ第15作)
『007/消されたライセンス(1989)』(シリーズ第16作)
『007/ゴールデンアイ(1995)』(シリーズ第17作)※個人的評価:★★
『007/トゥモロー・ネバー・ダイ(1997)』(シリーズ第18作)
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)』(シリーズ第19作)
『007/ダイ・アナザー・デイ(2002)』(シリーズ第20作)
『007/カジノ・ロワイヤル(2006)』(シリーズ第21作)
『007/慰めの報酬(2008)』(シリーズ第22作)
『007 スカイフォール(2012)』(シリーズ第23作)
『007 スペクター(2015)』(シリーズ第24作)
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020)』(シリーズ第25作)
『007/カジノ・ロワイヤル(1967)』
『ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983)』
『007/ジェームズ・ボンド・ストーリー(1999)』

評価:★★★
12/02/12VHS鑑賞(中古)
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レンタル開始日:2007-05-17
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
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ロストボーイ

2012年02月11日 16時30分39秒 | 洋画ホラー
THE LOST BOYS/87年/米/97分/ヴァンパイア・ホラー・アクション/劇場公開
監督:ジョエル・シューマカー
主な監督作:『ブラッド・クリーク』
製作総指揮:リチャード・ドナー

出演:
◆ジェイソン・パトリック…マイケル
主な出演作:『ルーザーズ』
◆コリー・ハイム…サム
主な出演作:『アドレナリン2 ハイ・ボルテージ』
◆コリー・フェルドマン…エドガー・フロッグ
過去出演作:『13日の金曜日・完結編』
◆キーファー・サザーランド…デイヴィッド
主な出演作:『ミラーズ』
◆ダイアン・ウィースト…ルーシー
主な出演作:『I am Sam アイ・アム・サム』
◆ジェイミー・ガーツ…スター
◆ジェイミソン・ニューランダー…アラン・フロッグ
主な出演作:『ブロブ/宇宙からの不明物体』
<ストーリー>
西海岸の田舎町へ引っ越してきた兄弟が、吸血鬼に詳しい漫画オタクの兄弟と共に、カリフォルニアに潜むヴァンパイアに立ち向かう。
<感想>
子供の言う事なんて大人は信じてくれない。
肝心の兄貴はハーフ・ヴァンパイアになっちゃって常にヘロヘロで役立たず。
こうなりゃ、僕らだけでやっつけてやるぜ!!

こうして『グーニーズ』的なノリのヴァンパイア狩りが始まった。

家に招き入れて貰わないと、吸血鬼は中には入れないというのは『モールス』でも描かれていたけれど、一旦招き入れたら聖水やニンニク類の苦手グッズは効果発せないんだね。
吸血鬼も奥が深い。

頑張るキッズ達も面白いけれど(やる気はあってもいざ遭遇すると無茶苦茶テンパる(笑))、サムの愛犬がすっごく頼もしい。
噛みつくのは当たり前、フロッグ兄弟が絶体絶命に陥ると、猛進して体当たり食らわせて聖水風呂に突き落とすまでの荒業、いや優れ業を披露。
番犬としてはこれほど頼もしく優秀であれば言う事無し。
ワンちゃんには健闘賞と功労賞を進呈致しましょう。

中ボス・ラスボスがあっさりと退治されちゃうのは盛り上げ的にはどうかとは思うのだが、相手がガキ3人だけにそれも仕方ないか。
それにしてお祖父ちゃんは何でいきなり車で家の中に突撃してきたんだろ。
もしかして、本当は彼こそが自分の町を守り続けているヴァンパイアハンターだった!?
その辺の具体的な説明は無かったけれど、そういう解釈を勝手にするのも良いんじゃない?

関連作:
『ロストボーイ(1987)』(第1作)
『ロストボーイ:ニューブラッド(2008)』(第2作)
『ロストボーイ サースト:欲望(2010)』(第3作)

評価:★★★
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レンタル開始日:2000-04-21
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小悪魔はなぜモテる?!

2012年02月10日 12時11分35秒 | 洋画コメディ
EASY A/10年/米/92分/学園コメディ・ドラマ/劇場未公開
監督:ウィル・グラック
主な監督作:『ステイ・フレンズ』
製作:ウィル・グラック

出演:
◆エマ・ストーン…オリーヴ
過去出演作:『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
◆ペン・バッジリー…トッド
過去出演作:『ステップファーザー 殺人鬼の棲む家』
◆アマンダ・バインズ
◆トーマス・ヘイデン・チャーチ
過去出演作:『エディ・マーフィの 劇的1週間』
◆パトリシア・クラークソン
過去出演作:『シャッター アイランド』
<ストーリー>
モテないのに、つい彼氏がいると嘘をついてしまった女子高生・オリーブは、噂好きの優等生・マリアンのせいで、モテない男たちから偽装エッチの依頼を受けるハメになってしまう。

<感想>
困った。。。

特に書く事がない。

「私は誰とでも寝る超ビッチ!!」
勢いで嘘を付いた事でドツボにハマってしまった女子高生の最悪・最低な高校生活。

彼女の言っている事は全てデマだと心から解ってくれているのは、両親と初恋相手トッドのみ。

そんな状況下の中、オリーヴはどう気持ちを切り替え、真実を公表していくのか。

これといった見所が無い。
だから書く事が無いのだ。

アメリカでは大ヒットしたらしい(何処が良かったのか知りたい)が、日本じゃこの内容では劇場公開は出来んわ。
だから何?としか思えない内容。
自業自得だし、自分で解決するのは当然の事。
ラストは「あっそう」みたく冷めた目で観る私がここにいる。

エマ・ストーンにもっと魅力的な部分があれば良いのだが。
可愛らしいって程でもないし、表情にチャーミングさがある訳でもないし。
主役に惹かれるものが無ければ、作品そのものにも惹きつけられる要素もない。

雰囲気は明るく仕上がっているが、何も印象を残さない地味で盛り上がりが乏しい話だけに感想を求められると返答に困ってしまう。
同監督作『ステイ・フレンズ』を先に観ていると尚更。
観る順番、間違えちゃったか?

小悪魔はなぜモテる?!

ヤリマン顔だからですか?

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★☆
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ゴメンナサイ

2012年02月09日 13時32分05秒 | 邦画ホラー
11年/日本/94分/学園ホラー/劇場公開
監督:安里麻里
過去監督作:『呪怨 黒い少女』
原作:日高由香
脚本:安里麻里
主題歌:Buono!『DEEP MIND』

出演:
◆鈴木愛理…日高由香
主な出演作:『携帯彼女』
◆夏焼雅…黒羽比那子
◆嗣永桃子…園田詩織
<ストーリー>
文化祭で演劇を披露することになり、学校で1番の秀才・黒羽比那子が脚本を書くことに。しかし学校内では不可解な死が続き…。
<感想>
原作が良く出来ているんやろね。
実に物語の奥が深い。
イジメを引き金にした呪いの連鎖だけを描いた作品なのかと思いきや、裏背景も丁寧に描写され興味深い話になっている。

黒羽さんが陰湿な性格になってしまった原因

両親が妹しか可愛がらなくなってしまった経緯

その妹を苦しめて殺し、そしてイジメを仕掛けてきた同級生をも殺そうと考えた理由・呪殺方法

淡々と説明的に描かれるこの部分は哀しみに満ち溢れ、それが後の惨劇へと繋がるのかと思うと、いたたまれない気持ちへと移り変わって行く。

文字で人を殺すという奇抜なアイデアもホラー的要素としてはきっちり機能しており、読んだ者がその後怯え、恐怖を感じながらもがき苦しんで逝く様が本当に恐ろしいのだ。

「私が死んだら呪いは完成する」

この言葉通りに、死へのカウントダウンはランダムに拡散され、何時我が身が呪い殺されてもおかしくない異様な雰囲気が主人公・由香を中心に広がって行く。

黒羽さんは学校一番の秀才だけに、計画も用意も周到に進められていく。

脚本ノートが使えないと解ると、携帯電話で呪いの文章をメール送信する(他人名義で)という抜かりが無い所も秀才・黒羽さんらしくて、いやはや復讐に燃える女程怖い者はないと強く感じさせてくれます。

「私が文字で人を殺せたのだから、貴方は人を救う小説を書けばいい」

この台詞もオチへの布石としては効果をもたらせている。
追い詰められた由香が考えに考えた末、死からの一時的な避難措置として辿り着いた方法。

『リング』のテープのダビングに通じる方法ではあるが、あからさまにその文章を画面に映し出し、我々視聴者に読ませた上で
「多くの人にこの映像を見せる事で、貴方にかかった死の呪いも遠ざかります」
と語りかけてくるラストも、信じる信じないは別にしても多少なりの恐怖感を持たせる事には成功していると言えるだろう。

主要人物を演じたアイドル3人の演技も素晴らしいものがあった。
特に黒羽さんを演じた夏焼雅は見事なまでの怪演。
垂れた前髪から覗かせる目つきが半端無く危なかった。
恐怖を植え付けるキャラとしては十分にインパクトを与えるものになっており、台詞の発し方・他人を気味悪がらせる表情など、作品を盛り上げる意味での彼女の演技力は十分に合格に値する。

人間の冷たい部分がヒシヒシと伝わってくる事で、和製ホラー特有の悲壮感・恐怖感・残酷感と色んな感情が湧き起こり、嫌な余韻だけはしっかり残してくれる辺りも良し。
久々に耳と目で恐怖を体感出来る作品が出てきた事には素直に嬉しい。

ただ、エンドロール後に流れるフェイクドキュメみたいな映像は、余韻をブチ壊している様に思えて、あれは特に入れる必要は無かったんじゃないかと思うのだが。

オフィシャル・サイト

評価:★★★☆
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ステイ・フレンズ

2012年02月09日 11時26分24秒 | 洋画ロマンス
FRIENDS WITH BENEFITS/11年/米/109分/ロマンス・コメディ/PG12/劇場公開
監督:ウィル・グラック
製作:ウィル・グラック
脚本:ウィル・グラック

出演:
◆ジャスティン・ティンバーレイク…ディラン
過去出演作:『ソーシャル・ネットワーク』
◆ミラ・クニス…ジェイミー
過去出演作:『ブラック・スワン』
◆パトリシア・クラークソン…ローナ
過去出演作:『シャッター アイランド』
◆ジェナ・エルフマン…アニー
◆ブライアン・グリーンバーグ…パーカー
◆リチャード・ジェンキンス…ハーパー氏
過去出演作:『モールス』
◆ウディ・ハレルソン…トミー
過去出演作:『ゾンビランド』
◆マシ・オカ
過去出演作:『ゲット スマート』
◆エマ・ストーン
過去出演作:『ゾンビランド』
<ストーリー>
恋愛感情ナシのSEXフレンドに進展したひと組の男女が、恋と友情の狭間で揺れ動く様をユーモラスに描く。
<感想>
陽気なあの娘と楽しい男。

明るい映画です^^
ミラ・クニス

は云わばアマンダ・セイフライド

と同系列にあるカエル顔

なんで、ぶっちゃけ顔はそんなに好みじゃない。
でも彼女が演じたジェイミーという女性は底抜けに明るい性格なので、1人の女性としては凄く可愛らしく思えてくるのですね~。

単なるセフレのつもりが、何時の間にやら・・・。
王道パターンだけど、2人に活気があるので、終始ご機嫌な気分で鑑賞出来ちゃう。
また、2人それぞれの周りにいる人物が皆Happyそうなのも良い。

ウディ・ハレルソンなんて常にお茶らけているゲイですから(笑)。
そういや、このおっさんの顔ってゲイっぽいもんなぁ。
ゲイ役に違和感がありゃしない。
素で「私ゲイです」と言われても納得しちゃうゲイ顔だ。

明るい映画だけど、そんなにコメディはしていないかな。
声に出して笑ったのはディランがハリウッド看板からヘリコプターで強制保護されちゃう場面位。

壁に耳あり障子に目あり

じゃないけれど、ディランがつい口を滑らせちゃった事でジェイミーが彼を避け始めちゃう。
この辺は展開的には在り来たりなものだけれど、この後乙な演出が待っているんだな。
ジェイミーの心を取り戻す為にディランが仕掛けたサプライズ。
これは2人が最初に出会った時に、ジェイミーがディランの心を動かす為に用意していたものなんだけど、それを逆に利用しちゃう所がお洒落。
そりゃあジェイミーも落ちちゃうわなww

すれ違いから抱かせる様な苛々描写もなく、笑顔を心の中で持続させながら、最後はホッコリ。
『ブラック・スワン』でミラ・クニスと共演したナタリー・ポートマンが同じ様にセフレを題材にしたロマンス・コメディ『抱きたいカンケイ』を撮ったけれど、出来としては本作の方が遥かに良いってのは皮肉なもんやねぇ。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★☆
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