表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

Kビリーの70年代スーパー・サウンドを永遠に聴いていたい

2024-04-22 01:01:00 | 映画
久しぶりに(劇場でかかるのは30年ぶりとか!)映画館で大好きな映画を観ました。
 
間違いなく僕的に「歴代好きな映画ランキング」で5本の指にに入る、クエンティン・タランティーノ監督の長編デビュー作『レザボア・ドッグス』。
 
今まで何十回(もしかしたら3桁回数)観ただろう。
 
そんなにいっぱい観ているのに、毎回どうしてこんなに面白いんだろう。多分時間があったら毎日観ていられます。
 
まずオープニングのダイナーでのくだらない会話シーンから一気に引き込まれ、一瞬たりとも目が離せない究極のQTワールド没入。
 
独特のザラついた乾いた質感の映像、多くのシーンで多用する手持ちキャメラの不安定で緊張感溢れる映像、斬新だけどどこか「昔観た何かの映画に似てるなぁ〜」というクセになる既視感。物語の大筋に目新しさはないけど、過去と現在を縦横無尽に駆け巡る疾走感いっぱいの手練れた演出(デビュー作なのに)と、前述した他愛もない会話の応酬。
 
その中随所に散りばめられた過去作へのオマージュや、『トゥルー・ロマンス』のアラバマは、あの後ラリー(Mr.ホワイト)と組んで悪事に手を染めていた(だろう)とか、Mr.ブロンドが手にしていたのが、QT映画ファンの全てが死ぬまでに一度は食べてみたいと願う『パルプ・フィクション』で登場するカフナ・バーガーのドリンクカップ。Mr.ブロンドは何を(『パルプ』ではスプライト)飲んでいたのかが気になりませんか?
 
さらに改めて劇場の大音量で観ていて、シーン毎に沢山の生活音(雑踏や人の話す声)がしっかりと残されているので、一層リアル感を感じることができました。
 
とことん煙草臭い(観ているだけで臭いが染みつきそう)、今の時代こんな言い回しは女性軽視と怒られちゃう(でも実際セリフのある女性は一人も出てこない)けど、まさに“漢の”映画。とは言え今日の上映は女性のお客さまが多かった気がします。
 
そして何よりクセのある(あり過ぎる)役者さん以上に強烈な存在感を放っている『K・ビリーの70年代スーパー・サウンド』が実在したら…
 
店のBGMはコレを流し続けたいなぁ〜。
 
 
明日はQT映画のサントラの日になりそうです。
 


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