大阪府豊中市 お酒と創作料理の『心響彩酒ごえん』 ブログ

和食とお酒を楽しみながらゆったりとくつろいで頂ける雰囲気のお店です。

天明入荷しました!!

2020年02月19日 | 日記

天明 冬めく生セメ SEMEBLEND 生酒 

蔵元 曙酒造合資会社
蔵元所在地 福島県喜多方市字前田4924
アルコール分 16%
内容量 900ml
原料米 瑞穂黄金65・五百万石60・美山錦55・夢の香40・亀の尾65・山田錦55・山田錦30
精米歩合  
火入 生酒
日本酒度 +2
酸度 1.56
アミノ酸度  
酵母 うつくしま夢酵母・協会9号・煌酵母・NATSUKI・協会1801

中取りシリーズ前半・瑞穂黄金65・五百万石60・美山錦55・亀の尾65・山田錦55。

そして、純米大吟醸夢の香40、本年は閏号山田錦30の

セメ部分をブレンドいたしました。

それぞれマイナスで貯蔵。酒質と向き合い

寒さが深まる季節に想いをはせ

温めて楽しむ事も考えながらブレンドいたしました。


この季節にしかないお酒をお楽しみください。

 

曙酒造とは

創業は明治37年、会津の小さな酒蔵で女性杜氏が醸しだす「天明」という銘柄は

約五百石の造りしかありませんが「米の力を信じてその声を聞きながら

酵母の生命力に全てを任せる。こうして出来た酒は季節が変わる度に成長します。」

という事から、無濾過生原酒での出荷を基本するこだわりの蔵元です。

 

現蔵元「鈴木明美氏」は東京農大醸造科を卒業後、地元でOL経験を経て主婦業に入りますが

先代である父上が突然の病で亡くなられ蔵を継ぐ決心を固めます。

当時の蔵はレギュラー酒がほとんどで、純米酒の仕込みはタンク1本だけという状態でしたが

全国でも通用する純米酒、吟醸酒をメインにした蔵になる事を目指して

独自のスタイルを追求していこうと杜氏制を廃止し、地元蔵人と家族だけで酒を造る道を選びました。

 

そして、酒造りを一から勉強し直すために、福島県が行う酒造アカデミーに入学し

全国の蔵元を夫婦で訪ね歩き、無我夢中で約3年間酒造りに没頭したそうです。

最初の頃は「失敗もしたし、形になるまでものすごい回り道をした」と語る鈴木氏ですが

数年後には全国の鑑評会でも高い実績と評価を得て注目を集めます。

 

そして2001年、小規模ながら品質と個性を重視し

全国の酒好きに向けた新銘柄「天明」が誕生しました。

「天明」という酒名は、社名の「曙」と同じく夜明け前の様子を表しており

伝統を守りながら新しい挑戦を続けようという蔵の酒造りに対する姿勢、願いが込められています。

「天明」は、昔のまま道具が数多く残る小さな蔵の中で、鑑評会出品酒と市販酒を差別化する事なく

最大限の努力を注いで醸造されています。原料米に、福島県会津坂下町の

「JAみどり酒造好適米研究会」の協力を頂き、自らも携わる有機栽培で育てた有機米を用いて

年によって違う米の出来具合を肌で感じながら、米の特徴を活かしたあくまで自然な酒造りに徹し

「1本1本に個性が自然とにじみでる酒」を仕込まれています。

 

「時代を生きる人の心にそれぞれの立場を超えたやすらぎを感じてほしい」

という素朴でまじめな酒造り。

会津の青い空、緑の田んぼ、蔵を渡る風を感じることのできる酒。

目を閉じれば一瞬何からも解き放させてくれる酒。

人の輪の真ん中で幸せの舌鼓をうたせ続ける酒。

そんな酒を目指して、天明は醸し上げられています。

 

瑞穂黄金とは

全国で唯一の米 「瑞穂黄金」


平成5年の冷害の年、坂下町の猪俣徳一商店(天明の五百万石

亀の尾の栽培もお願いしている)先代会長が、“ひとめぼれ"の水田で

通常より早く実っている一本の稲穂を発見。

低温が続き周りの稲が青々としている中、その稲穂だけが黄金色に実って垂れていたという。

その後、他品種と雑交配しないように、大切に大切に育て、

“瑞穂黄金"の名称で新品種として平成14年に登録。


米どころでありながら新米の収穫が遅い東北地方において

“八月"という早い時期に収穫される大変珍しく、食味に優れた貴重なお米です。

この米で酒を造っているのは、天明さんだけ。

 

美山錦とは

美山錦は、昭和53年長野県農事試験場にて「北陸12号」を母

「東北25号」を父とした「たかね錦」に放射線処理を行い

突然異変によって誕生した比較的新しい酒造好適米です。

 

醸した酒は、スッキリと軽快な味わいとなります。

山田錦ほど心白は大きくはないが、北アルプス山頂の雪のような心白があることから

美山錦と命名されています。

主産地は長野ですが、秋田、山形、岩手など東北地方で広く栽培されています。

 

夢の香とは

「夢の香」は、従来の「五百万石」より優れた品種を開発するために

福島県農業試験場において、平成3年に八反錦1号を母に

出羽燦々を父として人工交配を実施し、その後の優良個体や系統の選抜を行い

10年の歳月と莫大な費用を増やし、各種の特性を調査しながら育成されました。

「夢の香」は五百万石同様の心白を有しかつ同等の大粒米であり

吸水性がよく醪で溶けやすい軟質米です。

 

亀の尾とは

亀の尾は、漫画「夏子の酒」のモデルになったことで一躍有名になった酒造好適米です。

明治26年、庄内地方の篤農家「阿部亀次」が発見、育成した米で

「不世出の名品種」と謳われて、戦前には東北・中部地方全域で栽培され

作付面積も最大を誇っていましたが、病害虫に弱く、倒伏しやすいその栽培の難しさから

徐々に姿を消していきます。しかし近年では、その優れた特性が見直され

一部地域で少量ながら生産されています。

 

 

 

どうぞ利きにいらして下さい!