遅くなりまして大変申し訳ございません
どうぞよろしくお願い申し上げます。
グロテスクや形が良くないものほど美味なものです。
この寒い時期に出る極上の肴、
海鼠(なまこ)
「なまこ」には、赤、青、黒などの体色があり、
その色は生息する場所によって変わります。
旨味があると関西で好まれる「あかなまこ(あかこ)」は、
外洋の砂利などのある岩礁に生息するものです。
ちなみに関東で好まれる「あおなまこ(あおこ)」は、身がやわらかく、
外皮が緑青色をしていて、内湾の砂泥地に生息しています。
口の周囲に触手があり、海底の砂泥を集めて体内に送り、
有機物だけを体内に吸収し、キレイになった砂を噴出します。
いわば海の掃除屋…といえるかも知れません。
旬は初冬とされ、水温が低くなると活動が活発化するため、
身がよく締まりコリコリとしています。
日本では酢の物として食べることが多く、コリコリとした独特の食感を味わいます。
「なまこ」の内臓の塩辛「このわた」も珍味として人気があるようです。
また卵巣からつくられる「このこ」や、それを乾燥させた「くちこ」も
珍味として人気があります。
「うに」、「からすみ(「ぼら」の卵の塩漬け)」と並んで、
「このわた」は日本三大珍味のひとつとされています。
身の90%が水分ですが、カルシウムを比較的多く含みます。
女性や高齢者の方に嬉しい成分コンドロイチンやコラーゲンも
多く含まれていますが量的に食することが難しいため、
栄養効果は少ないといえます。
また、「なまこ」が持つホロトキシンというサポニンの一種には
防カビ効果があり、「なまこ」は漢方薬としても古くから
皮膚病薬、滋養強壮薬として用いられてきました。
うねうね柔らかそうななまこですが、コリコリとした食感で
貝のお刺身に近い身質です。
じわじわ旨みがしみだして、やめられなくなります!
皆さま是非ごえんでなまこポンズ如何ですか?
あいにくの雨でございます。
明日関東では20度を超す所もあり
不安定な気温でご体調にお気を付けくださいませ。
今日のオススメ
寒鰆
でございます。
鰤と同じ出世魚で関西ではサゴシからサワラになります。
春が旬の魚なので「鰆」と書き、俳句でも春の季語となっております。
これはサワラが5月~6月にかけて産卵のため外洋から瀬戸内海などに
押し寄せてきて沢山獲れる時期だったことが由来でございます。
しかし関東などでは「寒鰆」と言われる産卵期前の脂がのった
12月~2月の真冬が旬とされております。
サワラの肉は見た目は白身ですが、肉質の成分的には
赤身魚なんだそうです。特に冬に獲れる寒鰆は脂がのり
刺身はマグロの中トロに匹敵するとまでいわれ
けっこうな高級魚として扱われております。
甘味と旨味が強いですがしつこくなく
さっと炙った寒鰆のお造りは香ばしく極上の逸品です!
熱燗と一緒に如何ですか?
新しい日本酒が入りましたのでお知らせします!
日高見 超辛口 純米酒
蔵元 | 平孝酒造 |
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蔵元所在地 | 宮城県石巻市清水町一丁目5-3 |
アルコール分 | 16.5% |
内容量 | 1800ml |
原料米 | 宮城県産ひとめぼれ |
精米歩合 | 60% |
火入 | 火入れ |
日本酒度 | +11 |
酸度 | 1.7 |
アミノ酸度 | 1.4 |
グルコース濃度 | 1.0 |
米の味を十二分に引き出した造りで
米由来の甘みも確かに感じれます。
酸が全体を引き締め、飲み口もスッキリしているので
魚料理ともよく合います。
燗にもよく合い、米の旨みや甘みがより味わえます。
米鶴 純米辛口 しぼりたて生
蔵元 | 米鶴酒造株式会社 |
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蔵元所在地 | 山形県東置賜郡高畠町二井宿1076 |
アルコール分 | 15% |
内容量 | 1800ml |
原料米 | 麹米:出羽の里(山形県産)、掛米:出羽きらり(山形県産) |
精米歩合 | 65% |
火入れ | 生酒 |
日本酒度 | +5 |
酸度 | 1.4 |
酵母 | |
備考 | 季節限定 |
穏やかながらも新鮮な香り、純米辛口ならではのすっきりした
旨味が広がるしぼりたての生酒です。
どうぞ利きにいらしてくださいませ!!