夫と二人、一生懸命用意して、無事母の四十九日を終えることができた。
寒いけれど、窓を開けて換気に気をつけ、
実家の座敷(三階)にエアコンはないので、縦型の電気ストーブを(一階から)持っていって、おっさまが寒くないようにおっさま中心に配置する。
自分たちは外で着るジャケットを脱がず、座る。
もしも自分たちが知らずに感染していて、おっさまにうつすようなことがあってはいけない。
(もちろん、そんなことはないと思うけれど)
もしもの時の感染予防を考え、おっさまにお茶は出さないことにした。
温かくてちょっと高級な感じの小さいペットボトルを直前に買い、タオルでくるんで保冷バッグに入れておく。
お経が終わったら「甚だ失礼ではございますが」と説明して、それを出す。
饅頭も初めから店で包んでおいてもらって、おっさまにはお茶と一緒にお持ち帰りいただく。
色々考えて、知恵を絞って、お経を上げていただいた。
お経が終わる頃、「これでちゃんと母の魂も安心してあの世は行けるのだな」と思う瞬間があった。私もとても安心して、涙が溢れてきた。
行き届かないところばかりだったと思うが、何とか無事に母をあの世へ送り出せたように思う。とてもほっとした。
今後の日程についても、おっさまと話すことができた。今回来てもらえなかった妹たちとも相談して、またコロナの感染状況も考えながら決めていこう。
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夫と二人だけで、予約した店で昼食にした。
名古屋の古い町にある。
材料に真摯に向かう、丁寧な料理人の店。
法事を終えて、実家を片付けて、鍵をかけて出てきた安心感に包まれながら滋味を味わう。
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お楽しみの八寸。
これがあるから、この店は大好きなのだ。
なんと夫と来られたのは初めてだった。
父も体調を壊す直前になんとか連れてきたのを思い出す。父は珍しくお酒を少し飲んだのだった。そんなふうに後から思い出せるのだから、思い出というのは作っておくものだな、と思う。
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蒸し物は中に鶏肉のあんが入っていた。
熱々で本当に美味しい。
夜のコースは、もっともっと楽しい。
今は外食や会食にはとても気を使うので、簡単にはいかない。安心してまた食べに来たい。笑顔で会食する日が早く戻ってきてほしいと切に願う。
午前中はまだ暖かく感じたが、食事も終わって帰宅したら、なんだかとても寒くなっていた。
途中で畑に寄った時は、アラレがぱらぱら車窓に当たっていた。
寒いはずだ。