午前中、両親がお世話になっていた施設へ行き、荷物や書類を受け取ってきた。スタッフの方にお礼の挨拶ができた。区切りって、寂しいことなんだな。しんみりしてしまう。
さてさて。
夫の兄一家が毎年餅をついてくれる。
両親が健在だった時以来、ずっと続いている行事だ。
いつもは30日だが、天気が悪そうだからと今年は珍しく29日餅(ふくもち)になった。
コロナの時節柄、夫だけが参加。
いつもはみんなで行って手伝うのだが、仕方ない。私も留守番だった。
夫が送ってきた写真によると、おくどさんが新調されていた。ぴっかぴかだ。義兄はこれからもずっと餅つきをやる気、というのがわかった✌️
石臼でつく餅の味は、格別だ。
義兄一家には感謝しかない。
紙の上に餅を伸しておき、少し落ち着いたら角餅に切る。
野菜もたくさんもらってきた。
ガーデン・テーブルで使いやすく始末してくれた。
折角なので、カブや葉物などを切って、
漬物にしてみた。
さあ。いよいよおせちだ。
毎年使っている紙を出してくる。
材料や調味料の割合、作る手順など書いてある。見てみたら、もう10年くらい使っている。
今夜やることは一つだけ。
黒豆を浸しておくこと。
煮汁を合わせて、煮立てる。
そこへ黒豆を浸す。
十の素材を使い、五つの調味料だけで、
15品のおせちができます。
というのに、19年前の自分は感動したのだ。
以来、このテキストを元に自分のアレンジも加えて、おせち料理を作り続けている。
「おせち料理は、私の趣味」というくらい気持ちが楽になって、毎年楽しんで作っている。
亡くなった父も母も食べてくれた。
親戚たちもたくさん集まって、食べてくれた。
しかし、今年は違う。
食べてくれる人が、来られない。
なんとも寂しいが、我慢のご時世だ。
たくさん作り過ぎないように気をつけないといけないが、作りやすい量というのもあるしなー。まあ、少しでも楽しんで作れたらと思う。