GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

脱獄 島からの脱出

2018-04-12 05:01:02 | MUSIC/TV/MOVIE
日本は島国だ。大小様々6800の島がある。
そのうち人が住んでる島は430。6570島は無人島ってことだ。

一番大きな島は?って聞くと関西の殆どの人は「淡路島」と答えるが、正解は沖縄島。
2位が佐渡島、3位奄美大島、4位対馬、5位が淡路島だ。意外と小さいのね。世界遺産の屋久島は7位、種子島が8位だ。100位くらいまでの島にはすべて人が住んでいる。

愛媛の松山刑務所から一人の受刑者が脱獄した。正確には造船作業場から逃げたのだから脱獄ではなく逃走とか脱走っていうみたいだ。
彼は車を使って逃走し橋(瀬戸大橋?)を渡って広島尾道の向島で降りて潜伏してるらしい。以前は島には船か飛行機じゃないと渡れなかったが、最近はいろんな島が道路(橋)で繋がっている。これが裏目に出たな。

その昔村上水軍がはびこった瀬戸内海は多数の島々がある。そのほとんどが無人島だが人が住んでる島も多い。向島も住民がいる島だ。ちなみに大きさは61位。
島では見知らぬ人がいたらすぐわかりそうなもんだが、まだ捕まっていない。
宮古島や石垣島みたいに観光客がわんさか来るような島は別として、小さな島の人は家に鍵をかけたり車をロックしたりってあまりしない。不用心って思われるが泥棒や悪人がいないし、ほとんどが顔見知りだし、逃げようにも逃げ場がない。昭和の頃の日本はちょっと買い物に出かけるくらいなら鍵なんかかけなかった。今も島ではそれが当たり前なのかもしれない。

この脱獄囚は向島の民家に侵入してお金や携帯電話を盗んだ。でも不思議、車を盗むかと思いきやキーだけ盗んだらしい。Nシステムとかでバレることを恐れたのか?それとも車があっても橋に乗れないのなら意味がないからか?
近くの草むらには「車をお借りします、絶対に傷はつけません」ってメモが残されてたらしい。この脱獄犯、律儀なのか育ちが良いのかよくわからん。
いまだに捕まってないらしい。

昨年末に相次いで漂着した木造船騒動。ほとんどは朽ち果てたり沈没状態で漂着してるが、中には生存したまま陸(日本)にたどり着いて上陸してる奴もいるだろう。
島に上陸して勝手に東大や海小屋に侵入して、食料を食い散らかし、テレビやいろんなものを盗んだ北朝鮮の漂着車がいた。太陽光パネルまでパクろうとしていたが、船が動かない状態でどうやって持ち出そうと思ったのか。こいつらよりはこの脱獄犯の方がよっぽどマシだな。

脱獄犯ってやつは警察のプライドをかけて捜索される。ほとんどが数日で見つかるのだが、今回のように島でたった一人の脱獄犯が捕まえられないのなら、ちょっとやばいな。向島でさえ1000軒もの空き家があるらしい。ここに潜まれたら結構大変だ。
これって北朝鮮や韓国、中国、ロシアから侵入してくる難民を装った工作員が島に上陸しても、探せられないってことだ。脱獄犯なら足取りでこの島にいるってわかるが、無人島に漂着または少人数しかいない島に漂着した奴らだと、上陸情報が入らない限りは創作も操作もできない。ましてや空き家に何食わぬ顔で住まれたら・・・。

脱獄ができないようにするのなら、昔みたいに島流しとかにした方が早いかもしれない。時代劇で良く見る遠島島流しで有名な八丈島を始め、伊豆七島の新島や三宅島も流刑地だ。八丈島には関ヶ原の合戦で西軍について敗れた宇喜多秀家も流された。西郷隆盛も奄美大島に流刑されてた(沖永良部島にも流刑された)。承久の乱で敗れた順徳上皇が流された佐渡には日蓮や世阿弥、後醍醐天皇は隠岐、やはり島からの脱出が困難だったからだなぁ。

アメリカの囚人島で有名なのはサンフランシスコのアルカトラズ島。
あのマフィアの大物、アル・カポネが収監されたとこね。この島を、サンフランシスコに行った時にフィッシャーマンズワーフから眺めたが、結構近いのよね。でも急流とサメがウヨウヨいて脱出不可能と言われた島だ。

この島からの脱獄を描いた映画が、名作アルカトラズからの脱出だ。クリント・イーストウッド主演。



この島に逆に潜入して、さらにそこから脱出するという映画ザ・ロックも合わせてぜひ見てほしい。ニコラス・ケイジ、ショーン・コネリー、エド・ハリスという超豪華メンバーの緊迫した演技は必見だ。



ロバート・デ・ニーロの俺たちは天使じゃないも傑作。ハンフリー・ボガードの映画のリメイクでコメディなんだけど、最高に面白い。
ショーン・ペン(もとマドンナの旦那ね)と一緒に脱獄して教会に逃げ込んだ二人、は神父に化けるがひょんなことからその教会を助ける羽目になる。ゴーストでブレイクする前のデミ・ムーアも出てる。



他にもショーシャンクの空に



ミッドナイト・ラン(深夜特急は脱獄の隠語)とかある



日本では脱獄の映画ってのは結構少ない。
脱獄がほぼ不可能に近い警備体制や脱獄してもほとんどがすぐ捕まるからってのもあるだろう。映画とかで描かれた脱獄の手口を模倣されるのを嫌がるからかもしれない。
日本での傑作は高倉健さんの網走番外地くらいだ。



堅牢な施設から警備の目をかいくぐって脱走するってのは痛快だ。
とはいえ、脱獄を推奨するつもりはない。現実の脱走犯脱獄囚はすぐ捕まえて欲しい。
どうなるのだろうか。