GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

hideと清志郎

2018-05-04 22:35:21 | MUSIC/TV/MOVIE
5月は俺、あまり好きじゃない。
世間では大型連休だぁって浮かれてるんだろうけどさ。

仕事柄、ゴールデンウィークに休みを取ったことが無い。世間が休みの時は忙しいのが接客業の切なさよ。まぁどこに行っても混んでるんだろうからいいけどね。ニュースで高速道路が何Kmの渋滞がとかやってると、ちょっと嬉しかったりする。空港や駅での大混雑の映像を見てザマアミロなんて思ってる俺は意地が悪いのだろうか。

それに5月にはあまりいい思い出も無い。
高校の時に初めて女にフラれたのも5月だったし、バンドのドラムが死んだのも5月だった。

RCサクセションの忌野清志郎が亡くなったのも 5月だし、X-JAPANのhideが死んだんも5月だ。
二人とも同じ5月2日というのは偶然だろうけどね。1年365日しか無いんだから誰かと誰かはかぶるのは当たり前だ。この日はRAINBOWのドラマー、コージー・パウエルもハイウェイの中央分離帯に突っ込んで死んだ。

というわけでこのG.W.の時期はRCとXとRainbowの曲をヘビロテで聴く。
毎年恒例行事みたいなもんだ。暗い5月をこれで乗り切ってる。

清志郎のソロの曲もいいけどやっぱりRCサクセションの曲が好きだ。



清志郎が亡くなる前にすでにRCは自然消滅みたいな状態だったけど、清志郎のボーカルには仲井戸麗市のギターが合うのだ。RCはもう二度と聞けないバンドになってしまった。

バンドというのはボーカリストが一番目立つし、バンドの顔みたいだが、実は違う。
いいバンドはボーカルとギターとのコンビである。それを中止にバンドとしての音を確立している。

STREET SLIDERSのハリーと蘭丸、RED WARRIORSのダイアモンド☆ユカイとシャケ(、JUDY AND MARYのYUKIとTAKUYA、PERSONZのJILLと本田毅・・・。
ボーカルバンドだと思ってても、バンドを解散してボーカルがソロで歌ってバンドの音ではなくなってしまうと「あれ?なんか違うぞ」ってなってしまうのだ。したがってソロでは売れなかったりする。



ローリング・ストーンズはミック・ジャガーとキース・リチャーズが中心の長寿バンドだが、ミックのボーカルバンドではない。あくまでもバンド・ストーンズとしての音である。ブライアン・ジョーンズがいた頃といなくなった後、ロン・ウッドが参加してからとビル・ワイマンが抜けてからの音では全然違う。
ミックのソロアルバム「プリミティヴ・クール」はなんじゃこりゃっ?て最悪の出来だ。キースのギターが無いと、ストーンズのバンド音では無いとミックの声も霞んでしまうのだ。



その逆でキースのソロアルバム「Talk is Cheap」は名作。ギタリストのソロアルバムはバンドとは違うことをやってやろうって意気込みだからかな。



同じことは氷室京介と布袋寅泰にも言える。どちらもソロでも売れたけど、バンドとしての音では無い。バンドとしての音なら彼のボーカルには布袋寅泰のギターが一番合う。BOOWYというバンドは日本最高のバンドだったと思うもの。



布袋がボウイ解散後に出したアルバムは結構いいのよね。でもキース・リチャーズと同じくやはりボーカルは向かないな。やっぱり氷室の声が合うよ、布袋のギターには(吉川晃司も違和感があるもの)



甲本ヒロトのボーカルには真島昌利(マーシー)のギターが合う。だから彼らはTHE BLUE HEARTS解散後、THE HIGH-LOWS、ザ・クロマニヨンズと変わらず組んでる。

エアロスミスはギターのジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードが脱退した時期に思っ切り低迷した。このバンドはジョーペリーのボーカルバンドではないという証明だな。ジョーとブラッドが戻ってきてPermanent Vacation、Pumpと続けざまに良いアルバムを連発し今に至る。

QUEENはフレディ・マーキュリーとブライアン・メイが中心のバンドだ。だからフレディが亡くなった後、ポール・ロジャースとかアダム・ランバートとかをボーカルに迎えてたりするけど、やっぱり違和感があるのよね。ただ単にフレディのように歌ってくれるのだけだったら、ジョージ・マイケルのほうがぴったりだ。1992年にウェンブリー・スタジアムで行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートで、エルトン・ジョン、ロバート・プラント、ボノ(U2)、デヴィッド・ボウイ、アクセル・ローズ(Guns N' Roses)など超ボーカリスの前で披露した「愛に全てを」(Somebody To Love)のカバーは絶品だったもの。でも、QUEENのボーカルはフレディだけなのよね。

ポール・マッカートニーやジョン・レノンはバンドでもソロでも成功しけれど、もしジョンレノンの代わりにジュリアンとかショーンとか入れてBEATLESを復活さしてたとしてら多分不評だっただろうと思うもの。ジョンのいないビートルズなんてビートルズじゃないんだろう。



SEX PISTLESはシドヴィシャスが死んだ後に再結成したりしたけど、めっちゃ不評だった。シドはベースがまともに弾けなくてライブではシールドがアンプにつながれてなかったてのは有名でバンドの音には関係ないんだけどさ。シドのいないピストルズなんて誰も見たくないんだろう。

Led Zeppelinもジョン・ボーナムが亡くなった後再結成はしていない。(ジミー・ペイジとロバート・プラントはMTVとかでジョイントしてるけど)

とはいえ日本ではあまり表立ってないけど、海外のバンドは売れてても平気でメンバーチェンジしたりするからね。さすが途中入社・転職・退社・移籍の自由な国。
バンドは一緒でもメンバーが違うから、アルバム毎にいきなり音が違ったりするので違和感があったりするのよね。だから「この時期が最強だ」ってファンによって意見が違ったりする。オールタイムベストみたいなベスト版を聞くとそれがよくわかるよね。

DEEP PURPLEは第二期が最強だと思ってる。
ジョン・ロード(Key)、リッチー・ブラックモア(G)、イアン・ペイス(Ds)、ロジャー・グローヴァー(B)、そしてボーカルがイアン・ギラン。このメンバーで作ったアルバム「Machine Head」はスモーク・オン・ザ・ウォーター、ハイウェイ・スターなど名曲ぞろい。これを最初に聞いてしまったからかこれが最高のアルバムだと思ってる。
それが名曲Burnの入った次のアルバム「紫の炎」ではいきなりベースがグレン・ヒューズになり、ボーカルがデイヴィッド・カヴァデールになってるのよね。そしてその後リッチーブラックモアは脱退してしまうし。この三人はディープパープルがロックの殿堂入りした時のメンバー8人には入っているが、式典(セレモニー)でのライブパフォーマンスには参加していないね。



DEEP PURPLEを脱退したリッチー・ブラックモアが結成したバンド、RAINBOWはアルバム「銀嶺の覇者」を出した後にすぐメンバーチェンジしてる。ドラムのコージー・パウエルが加入したアルバム「バビロンの城門」ではKill the King、「Down to Earth」ではAll Night Long、Since You Been Goneなどの名曲が生まれてるが、ヴォーカルはこの時点ですでに三代目のグラハム・ボネットになっている。Difficult to Cureでアイ・サレンダー、Spotlight Kidなどの名曲を送り出すが、レコーデイング最中でヴォーカルはジョー・リン・ターナーに変わり、ドラムのコージー・パウエルもここで脱退してる。このアルバムツアー後にキーボードのドン・エイリーも脱退した。



AC/DCがボン・スコットが亡くなって、新ボーカリストにブライアン・ジョンソンに変わった時は違和感があった。でもこの新生AC/DCのアルバムBack In Blackはいいアルバムなのよね。全世界で売れまくったみたいだ(マイケル・ジャクソンのスリラーの次くらい売れたらしい)。A面1曲めの地獄の鐘の音、B面3曲目の死ぬまで飲もうぜは、ボン・スコットへの追悼曲だと思ってる。

KISSも長寿バンドでギターのポール・スタンレーとジーン・シモンズのバンドだが、やはり黄金期はエース・フレーリーとピーター・クリスがいた時だな。
他にもメンバーがいきなり変わってたりで、アルバムごとにいきなり音が変わってるバンドは山ほどある。
ハウンドドッグも、ARBも甲斐バンドもメンバーチェンジで売れたり売れなかったり。

他にもよく聞く言葉に「マイナーの時は良かったのに、メジャーに行ってから駄目になった」ってのがある。
これはプロデューサーが変わるだけで音は変わるからねぇ。アレンジとかもそうだけど機材とかスタジオサポートが違ったりするからね。
AKB48とかモーニング娘。とかのアイドルグループでさえ、この時期が良かったとか、今が一番いいとか賛否両論だものね。



X-JAPANだって再結成後はメンバーが違う。YOSHIKIとTOSHIがいれば音はやパフォーマンスは一緒じゃないかと言われるが、全然違う。
HIDEのいないXはなんか違うのよね。SUGIZOのギターも悪くはないが、やはり彼はLUNA SEAのギタリストだもの。まぁXはインディーズのことから考えてもかなりメンバーやサポートメンバーが変わってるから、どの時期が一番いいとか言ってもしょうがないんだけどね。



清志郎とhideのことだけを書くつもりだったのに気がつけばこんな長文になってしまった。
また来年も同じことしてるんだろうなぁ。