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バーボングラス片手のロックな毎日

佐藤純彌監督死去

2019-02-17 20:43:19 | MUSIC/TV/MOVIE
今月九日、佐藤純彌監督がお亡くなりになられた。

高倉健さん主演の実写版【ゴルゴ13】や
シン・ゴジラでもモチーフにされてた【新幹線大爆破】など、骨太の男臭い作品が多い。

高倉健さん主演では他に【君よ憤怒の河を渉れ】や【野性の証明】などがある。

日本とアメリカを舞台に松田優作の抑えた演技がかっこよかった【人間の証明】、
真言宗と東映が提携して製作した【空海】(北大路欣也)、
北極やエベレストで過酷な撮影をした【植村直己物語】(西田敏行)、
【未完の対局】(三國連太郎)【敦煌】(西田敏行)といった中国との合作など、とにかくスケールの大きい映画を撮りはる人。

エイズ問題を捉えた家田荘子さん原作の【私を抱いてそしてキスして】(南野陽子)
のような社会問題を取り上げた作品もいいんだけど、佐藤純彌監督はやはり
【男たちの大和/YAMATO】(反町隆史)のような大作が似合う人だ。

テレビドラマでも
丹波哲郎、千葉真一、野際陽子、川口浩(川口浩探検隊の人ね)が活躍するスパイアクション【キーハンター】や
テーマ曲とともにメンバーが横並滑走路を歩くオープニングが印象的な【Gメン’75】なども撮られてはる。
ちなみにあの滑走路は海上自衛隊館山航空基地の滑走路だ。

映画(ドラマも)は、シナリオとか演技とか演出とか構図とか、ほんのちょっとのことなんだろうけどそれで駄作か名作か別れちゃう。
最近はキャストばかりが豪華で、内容がともなわない「超大作」とかばかりだね。

佐藤純彌監督の作品でも「あれ?」って思った【北京原人 Who are you?】(緒形直人)のような駄作もある。
まぁ、あのころは予算をふんだんに使ったが全く意味不明の内容っていう映画が結構あったからな。
他にも【シベリア超特急】(水野晴郎監督)、【河童】(カールスモーキー石井監督)、【稲村ジェーン】(桑田佳祐監督)など多数。
番宣につられて映画館に行って「時間損した、金返せ」って思った映画がどんだけあったか。

最近は「豪華キャストによる競演!超話題作」って毎回煽られるんだけど、なんか映画館に足が伸びない。
【マスカレードホテル】も【7つの会議】も観にいってない。
骨太の映画が見たいのだ。がね

残念。
合掌。