GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

気になる女優 森七菜

2019-02-26 03:52:28 | MUSIC/TV/MOVIE
菅田将暉主演ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」。
今クールで一番面白いドラマだ。

始まる前の番宣では「あまり面白くなさそうだな」とか「またカルト的な番組か」なんて思ってたのだが、始まってみるとこれがめっちゃ面白いのよ。
将来を有望された女子生徒の自殺の真相を明らかにするため、学校を爆破して生徒を人質にとり籠城。誰が味方で誰が敵。次々に明かされていく真相。現実にシンクロした無責任なネット社会。スピーディーな展開で次々と見せ、あっと言う間にもう第8話。まだ真実は見えてこない。もどかしい。早く続きが見たい。こんな次週が楽しみだ、誰が犯人だ、どうなるんだって期待してしまうサスペンスは、キムタク主演の「眠れる森」以来ではないかね。

先生役の菅田将暉は、サイコパスのようであり、元スーツアクターであり、美術教師。
コンピュータ−やスマホを駆使しSNSを利用する。銃をなんなく扱い爆薬やトラップを張り巡らす。そして警察相手や疑惑の相手と駆け引きで交渉する。生徒に対しては金八先生のように時には諭し、時にはごくせんのヤンクミのように力でねじ伏せ、時にはGTOの鬼塚のように熱く、最後の授業として生徒に熱きメッセージを送る。自分の頭で考え、判断し、責任持った言葉や行動ができるように・・・。

もう世の中のオタク、マニア、引きこもり、ネット住民に「どうだ!」と言わんばかりのてんこ盛りキャラクター。
さらに過去に元教師としての傷を引きずる刑事・椎名桔平。訳ありで菅田将暉に協力してた理事官・大友康平。菅田将暉のスーツアクター時代の撮影所の社長・矢島健一。カリスマ熱血教師としてメディアに出てたが裏では生徒をモノとしか考えてなかった田辺誠一。半グレ集団『ベルムズ』のリーダー“K”・栄信。
どいつもこいつもいい演技してくれるのだ。

そして菅田将暉の最後授業を受ける3年A組の生徒役もみんなうまいのよ。
毎回、いろんな生徒がスポットされるが、その際に関係ないところでもちゃんとしっかり演技してるのよ。
多分この生徒役をしてる俳優は、「ごくせん」や「ウォーターボーイズ」「のだめカンタービレ」のように「実はあの番組に出てました」と、この先売れっ子になるだろう。そんな将来が楽しみな俳優のオンパレード。すでに売れてる(売れ始めてる)俳優もいるが、まだまだ知名度が少ない子もいる。この先が楽しみだ。

川栄李奈
AKBグループ卒業生で一番売れてる子。っていうかもう“元AKB”という肩書きが邪魔なくらいだ。
今も「いだてん〜東京オリムピック噺〜」「デザイナー 渋井直人の休日」に出演。同クールで3番組出演ってすごくない?そして次クールの「家政夫のミタゾノ 第3シリー ズ」にも出演が決まってるらしい。

永野芽郁
このドラマでは菅田将暉先生の理解者であり、主役の一人。
事件の真相を解明するキーパーソンであることには間違いない。
淡々と飄々と、そして時には熱い演技。目立たないけどじわっとくる、いわゆる上手い女優。

堀田真由
「チア☆ダン」では土屋太鳳のライバルとして出てた。今回は自殺した上白石萌歌が所属してた水泳部の部長を務める。
可愛いとか綺麗とかではなく、何かと目が離せない女優。

今田美桜
「SUITS/スーツ」では磯村勇斗の妹役で、中島裕翔に想いを寄せる切ない役。
今回のドラマではベルムズのリーダーに取り入りモデルになる夢を叶えたが、上白石萌歌を陥れるフェイク動画に関わっていたことが判明。
「自分でも間違っていたと思っていたけど私はこうやって生きてきたの!」と泣き叫ぶシーンは圧巻。菅田将暉に「どんなにみっともなくてもお前の過去は間違っていない」と教えられ、泣きじゃくりながらペンダントの中に仕込まれていたマイクロチップを渡す演技に引き込まれた。
第8話で菅田将暉が生徒から疑われ始めた時「犯罪者にあんな説教できるわけがない」と否定するシーンも上手い。



富田望生
ぽっちゃりで惚れっぽくってキャラ。誰もが綺麗でヒロインになりたい中でこういう役を演じられるこの子はすごい。しかも役のためにわざと体重を増やしてるそうだ。もはや女子高生版ロバート・デ・ニーロ。バイプレーヤーとしてこの先長く演劇界で活躍するであろう逸材。

大原優乃
第8話でBGMだと思ってたオペラ。実は彼女が歌ってた。
第5話で「ヒトカラに行きたいから」っていうシーンがあったが、第8話で見事に伏線回収。



そして一番気になるのが
森七菜
第8話のキーパソン。

上白石萌歌を陥れるフェイク動画のドーピング疑惑動画を裏も取らず拡散した今井悠貴と同じ電脳部所属の堀部瑠奈役。第3話では「課題を正解できなかったペナルティーとして殺される生徒5人」のうちの1人。
第8話で田辺誠一が捕まる原因となった動画を解析し、それが菅田将暉による捏造と探り当てる。それを知りまたもや変な正義感にかられ暴走しようとする今井悠貴をタックルして止める。



この森七菜って女優は今まで全く知らなかったのだが、この子はこの先かなり伸びるのではないかな。(すでに売れているのならごめん)
顔がちっちゃい。最近のアイドルや若手女優は顔が小さいが、彼女は特に小さい。
時代劇をやるには不利だろうが、こんなに小さい顔なのにこんなに存在感がある。顔の大きさは関係ないかもしれないが、この子はこの先の伸びると思う。何の根拠もないのだがね。

第6話で彼女は劇中特撮ドラマ「ガルムフェニックス」について、「スーツアクターのファイター田中(前川泰之)が引退宣言を撤回して急遽主役をやることになったいわく付きの作品なんですよ」と熱弁するシーンがあった。彼は菅田将暉を自分の後継者にしようとしていたが、病を知り断念したのだ。
これが第8話にも続いていて、椎名桔平と対決してあわや手錠をかけられようとした菅田将暉を助けたのが、まさかのガルムフェニックス(多分前川泰之)。これらの伏線を一手に引き受けてるのが、森七菜。

彼女は永野芽郁、細田善彦(椎名桔平の部下の刑事)と同じく、今後明らかにされるであろう真相のキーパーソンである気がする。全然的外れだったらごめん。
でもそれくらいこの森七菜、インパクトあったなぁ。



でもさ、その他にもこのドラマでは女生徒役の女優はいい演技してるんだけど、男子生徒はねぇ。それぞれの生徒にスポットが当たるような脚本なんだが、どうも女子生徒の方がうまくて、完全に負けてしまってる。
森七菜の演技の前ではただの先走り野郎に過ぎない今井悠貴。
不良にはどうも見えない片寄涼太。
サッカー部のエース鈴木仁。
ヘタレでファザコンな若林時英。
そして完全に富田望生に食われた望月歩。
男子生徒役の俳優たちよ。頑張れ!