GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

変幻自在 西島秀俊

2019-03-08 14:07:16 | MUSIC/TV/MOVIE
西島秀俊。
この人は【MOZU】のイメージが強く、タバコとバイオレンスの似合う俳優だと思っていたのだが、どうも違うようだ。

今テレビでやってる高畑充希主演の【メゾン・ド・ポリス】では、元公安のエースでありながら老人たちのお世話係りをやっている。
エプロンつけてアイロンをかける姿が、なんとも言えず堂に入ってる。まぁそれでもいざ捜査になるとかなり強引でしたたかなかにも「元公安」って感じのキャラに変わるのだが。
保険のCMでもエプロン姿を披露してる。こちらは奥様の渡辺直美と一緒に喫茶店を始めるマスター役。

4月期スタートのドラマでは内野聖陽とのゲイカップルを演じる。
「大奥」などの原作者よしながふみさんの【きのう何食べた?】の実写ドラマ化。(もうなんでもありだな)


2LDKのマンションで同居してる几帳面で倹約家な弁護士(シロさん/西島秀俊)と恋人の美容師(ケンジ/内野聖陽)の毎日の食事を通じて描くゲイカップル(同性愛)の話だ。西島秀俊演じるシロさんは原作マンガでは料理上手な設定。またもやエプロン姿を披露するのか。


すっかり路線変更するのかなって思ってたら、【名探偵・明智小五郎】(3月30日31日2夜放送)では明智小五郎役だ。
第1話は生瀬勝久演じる“黒電話”による警察のデータベース流出から起こる連続殺人。ハッカー集団にサイバー攻撃を受ける銀行の副頭取は中尾彬。警視庁刑事部町に香川照之。西島英俊と香川照之はセットでよく出るなぁ。(これで何作目だ?)


第2話は巨大病院がサイバージャックされる話。厚生労働省が掲げるロボット治療などによる医療のIT化。厚生労働大臣倍賞美津子が自らその安全性をアピールするため心臓の手術を受ける予定だが、厚労省のホームページがセキュリティ突破され書き換えられたりする。

知ってのとおり明智小五郎と言えば江戸川乱歩が生んだ日本の名探偵。子供の頃貪るように読んで、将来は探偵になりたかったくらいだ。(怪人二十面相にはなりたいと思ったことはない)
松田優作の探偵物語を経てその夢は潰えたが、探偵っていうのは男の憧れだね。シャーロック・ホームズ、ポワロ、金田一耕助(少年ではないよ)・・・。警察でもないのに事件現場にしゃしゃり出てきて事件を解明するという、今ではちょっと考えられないスタイルに憧れた。(警察官になりたいと思ったこともない)
江戸川乱歩の時代を現代に置き換えてのこのドラマ、西島秀俊が現代版・明智小五郎をどう演じるのか、ちょっと面白そうだ。

映画【空母いぶき】では主演の艦長役。
「ジパング」や「沈黙の艦隊」など自衛隊をテーマにした名作多数のかわぐちかいじ原作漫画の実写映画化だ。


いぶきは航空機掲載型護衛艦。手っ取り早く言えば空母だが今の日本では戦闘機を始めこういう回りくどい呼び方をしなければいけないらしい。中国船が領海に入ってこようがサンゴを密漁してようが、北朝鮮のイカ釣り漁船や不審船がいようが、韓国機にEZZ内でレーダー放射されようが、警告や放水するくらいしか手立てがないのに日本を守ってくれてる自衛隊。(憲法9条改正反対って言ってる奴はこの現状をどう考えるのだ)
そんな今の状況を反映したかのような内容のこの漫画を実写映画化するのは賛成だ。


原作では沖縄のある島(尖閣諸島?)が中国軍に占拠されるのだが、映画では国籍不明軍になっているところも今の微妙な国際情勢を見据えてのことだろうな。ただ単なる反戦映画や何処かの国が喜んで作る愛国心高揚のための映画ではないのだよ。専守防衛(ほんま憲法9条改正しようよ)の鉄則のもと、過酷な環境で日本を防衛することができるのか。佐々木蔵之介、市原隼人、高嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、中井貴一、藤竜也、佐藤浩市という豪華メンバーが演じる。。本田翼と斉藤由貴も出てる。
ぜひこれはスクリーン(映画館)で観てみたい。


エプロン姿のいい旦那様、名探偵、ゲイカップル、そして空母艦長。
変幻自在な西島秀俊。奥の深い役者さんだ。