ようやく買えたよ。マスク。
このコロナ騒動が始まる前に買っておいたマスクのストックが、そろそろ無くなりかけてちょっと焦ってた。
おかしいなぁ、政府は「マスク量産体制に入ってもらいました。速やかに品不足を解消し、国民に行き渡るようにします」って言ってたのになぁ。
薬局とかコンビニとかドラッグストアとか、見かけたら入ってチェックしてるんだけど、どこも欠品。
入り口あたりに貼ってある「本日の入荷はありません」とか「入荷は未定です」の張り紙が目に入って諦めるのが常なんだけど、今日寄った大阪梅田地下の薬局には「あれ？張り紙ないぞ・・・ひょとして・・」って期待して店内のぞいてみた。
ありました。
3枚入りのパックが数個だけまだ棚にかかってた。
これを、グッドタイミングと言えばいいのか、ラッキーと言えばいいのか。幸運の女神と偶然の出会いに感謝。パンをくわえたドジな主人公がイケメン転校生とぶつかる漫画のようなラッキーだ。
そして間一髪だったみたい。もう1分遅かったら、多分売り切れてただろう。
実際俺が一つだけ手に取ってパッケージ見てたら、後ろから手が伸びてきてビックリ。レジに行こうと振り返ると残り数個のマスクはあっという間に数人の手に持たれ棚から無くなった。
「お一人様1個でおねがします」と日本語・中国語・韓国語・英語で書いてある。中国語と韓国語は読めないが、多分そう書いてあるはずだ。
本当は複数個欲しいところだが、一人１パックだ。普段は「俺ルール」とか勝手に作ったりする俺だが、こういう時のルールやモラルは守る。
列をはみ出す奴、横入りする奴、公衆の場でうるさい奴、迷惑かける奴、毎日どこかしらでモラルハザードな困ったちゃんを見かけるのだが、その度に怒る、叱る、諭す、嫌味言う。結構面倒臭い。それでも守らん奴には喧嘩を売る。もちろん買ってもらいたいが、大抵はブツブツ言って去られてしまう。
さて今回、俺の後ろでマスクを持った人で、まさか二、三個持ってる不届き者はいねぇだろうなぁと秋田のナマハゲのごとくチェック。レジ終わって後に並んでる人をさりげなく見る。普段サングラスしてるから目線追われないのでこんな時便利。
いやぁ、日本人て素晴らしいね。みんな一つだけを大事そうに抱えてるよ。マスク以外の化粧品とか日常品持ってる人が多い。梅田の夕方だもんね。会社帰りの帰宅途中、電車に乗る前にちょっと寄ってみたら有ったって感じか。みんなラッキーだったね。
でもさ、ほんと、マスクどこに行ったの？
いやいや、1月終りから2月中旬頃に中国人爆買いで亡くなったのは知ってる。以前も書いたが、2月中旬頃は自治体や団体も気前よく中国に備蓄マスクを寄付って送ってた。それ以降、すっかからかんになった棚にマスクは見なくなった。
おかしいなぁ。
冒頭でも書いたが、政府は「量産体制に入って速やかに国民に行き渡るようにします」って言ってたのになぁ。
2月12日には菅官房長官が記者会見で「（国内業者による）24時間生産などの態勢強化で、毎週1億枚以上供給できる見通しができている」って言ってたのになぁ。
毎週1億枚ってことは、逆算すると、週にほぼ一人1枚だ。
乳幼児や寝たきり老人とかを除くと週に一人2枚くらいは手に入る計算なんだけど、もう既に30日くらい経ってるんだけど未だ入手できてないのは何故？
俺だけじゃない。知り合いもお客様も、身の回りで誰一人「この前１パック買えた」とか「役所で配ってた」などと言う人はいない。実はマスクを手に入れられたけど、妬まれたり羨ましがられるのを恐れて「私も買えなくて困ってる」って言ってるのか？そんなことはないはずだ。
菅官房長官がもうじきに手に入るからってな感じで、気休めみたいなことを言うもんだからか、この頃にまだ中国にマスク寄付してる団体があった。まさかこんなに品薄状態が長引くとは、思ってもみなかったんだろうな。以前も書いたが、困った時はお互いさまってボランティアの精神や、慈善の気持ちはとても素晴らしいことだけどさ。ちょっと能天気だったというか先読めなさすぎやん。
中国人爆買いツアー客が、逃げ出すように日本から去って行ってた2月初旬に、ある中国人が大阪府警に捕まった。なんとこの男、昨年の2月に仲間と共謀して大阪市港区の高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、ATMで現金140万円引き出して速攻出国して逃げた奴。
海外逃亡して指名手配されてたのに、なんでこいつはのこのこと戻ってきたかというと「新型コロナが流行ってる中国ではマスクが品薄で手に入れれないから、知人のために買って帰ろうと思った」だってさ。とことん日本をナメとんね。
3月4日には京都市山科区のドラッグストアで、マスク一箱を万引きしたタクシー運転手（47）が逮捕された。“一人一箱まで”のところ3箱持って店の外に出て、さらにまた戻ってきて、一箱を服の中に入れて出ようとしたところを店員に取り押さえられ捕まった問いう間抜けさ。
3月6日の朝日新聞には、岐阜県警がマスク確保に頭を悩ませてるとの記事があった。2500枚の備蓄があるが日頃の業務で使用する分は各警察署に任せてる。岐阜県中署では、留置所の点検や検視に当たる警察官には公費のマスクを支給するが、管内パトロールする地域課などは自費購入だそうだ。
マスクの需要はあるのに、市場に品がない状態なのだが、そのマスクの素材である不織布の製造メーカーは生産が落ち込んでいるという不思議な現象。
不織布製造会社最大手の三井化学は、名古屋の工場も三重四日市の工場も生産能力は余ってるという。これはマスクの需要はあるけど、どう素材を使う紙おむつの販売が落ち込んでるせいらしい。旭化成も帝人も東レもそうらしい。
日本製の紙おむつは、柔軟性・通気性・吸水性そして肌触りがいいなどの高評価。特に東南アジアで大人気で、中国人などの爆買いによって（転売ヤーね）支えられてきたが、この新型コロナ騒動でそれも激減。まぁ日本人家庭の需要だけなら、そりゃ以前の何分の1になるだろう。日本は今、少子化だしね。
マスクが品薄なのはこのせいか？
日本全国に192店舗展開してる薬剤チェーン大手のコクミンドラッグが、マスク買い求める中国人をターゲットに抱き合わせ商法をしてたことが発覚。五百円くらいのマスク一箱と強壮剤や化粧品を合わせて九千円前後で販売してたらしい。
俺はこれは正解かと思うのだが・・・。
だって、相手は爆買い、転売狙いの人らでしょ。純粋に「風邪で」とか「予防で」「花粉症で」ってマスクほしい人に抱き合わせ商法は非道としか思えないが、転売ヤーにはこのくらいしなくっちゃ。
えっ？中国人のみ抱き合わせ販売の対象にしてたから、これは人種差別だって？いやいや、それ違うやろ。日本人でもダンボール箱何個分も買う奴は転売ヤーしかいないし、そいつらに抱き合わせ販売したってええんちゃう？
まぁ、相手は換金用の金塊を密輸してくるような奴らだ。ほっといたらマスクのように単価の低い商品は、たちまち買い占められちゃうぞ。奴ら免税（TAX FREE）だしね。（実際、されちゃったやん）
マスクのネット販売やオークションが規制された今、転売ヤーは自ら抱き合わせ商法で出品してるぞ。あくまでもマスクはおまけだと。この抱き合わせ商法が許せないというなら、お菓子が主なのかおもちゃが主なのかって曖昧な食玩は販売できなくなるぞ。
政府は自衛隊や税関から集めたマスク、約250万枚を都道府県に提供した。
その政府が確保したマスクのうち、13万枚が大阪に到着した。これは八尾市や高槻市などの中核市の保健所に配られ、その後医療機関に配られるらしい。ってことは一般市民はまたもスルーされちゃうのか。今月のうちに88万枚が国から府に提供されるらしが、これも府内の各保健所に割り当てられるそうだ。
一体いつになったらマスクが手に入る日が来るのだろうか。
気管支炎と鼻炎かアレルギーか花粉症なのかよくわからんが、いきなり咳き込むことがあるからマスクは必需品なのよ。今日買った三枚なんて焼け石に水。
今、咳をしたり鼻を擤んだりするとすぐ冷ややかな目と恐れの目で見られる。だからマスクが無いと困るのよ。‘「コロナじゃないよ」ステッカー’とか‘「伝染する病気ではありません、気管支炎です」バッジ’とか無いのかなぁ。
マスクに小さくこのマークが貼ってあれば「伝染性の病気じゃないですよ」ってわかるやつ。いっちょ作ってみるか。
話はまた戻るけど、ドラッグストアの人、今、大変だなぁ。
1日に何度も同じこと聞かれてるんだろうなぁ。張り紙してあるのに「マスクないの？」「いつはいるの？」って。日本語読めないのかな？それとも言葉の意味が理解できないのかな。「無いものは無い。諦めてくれ。」って大声で言いたいだろうね。
張り紙あるのに聞いてくる人って、聞けば何とかなると思ってるのかなぁ。次の入荷の日時とか教えてくれるんじゃないかって期待してるのかなぁ。それは虫が良すぎるやろう。
まさか在庫あるのに店員が隠してるとか、入荷したら速攻自分らだけで分配して残りはネット高額で転売してるとか思ってるんじゃ無いだろうね。そんなことする奴いないよ。県会議員のくせに転売してたり、消防隊員、病院の職員とかで小遣い稼ぎしてた信じられん様な奴もたまにはいるけどさ。薬局やドラッグストアの店員たちはそんなことしない。
とりあえず聞いてみたいだけ。
なんか文句言わんと気が済まへんだけ。
ドラッグストアや薬局は取り扱い商品数も多いし、入荷〜チェック〜陳列〜在庫チェック〜倉庫〜と業務は多く多忙で、ただでさえ大変なんだから、彼ら彼女らの仕事の邪魔をしないであげてくれよな。
そのうちマスクは以前のように店頭に並ぶさ。多分。
