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バーボングラス片手のロックな毎日

ドラマと主題歌の関係

2016-05-18 05:49:51 | MUSIC/TV/MOVIE
福山雅治主演の月9ドラマ「ラブソング」。
このドラマ、ここ最近脚本家変わった?なんか開始当初と違うぞ。気のせいかな?

会話の内容とかテンポはすごく良くなったんだが、焦点が恋愛にシフトしてないかい?そんな気がするんだけどな。明らかに以前とは別の脚本家が作ってる(または制作にチャチャが入ってる)気がするの。
今回、藤原さくらが歌詞を書くのに「私は(吃音だから)言葉は大切にしたい」って言うシーンがある。これがこのドラマを本質を表すいいセリフだと思うんだが、なんか軽くスルーされて作られてた。このセリフの後に「バイクじゃなくてオートバイの方がいいけど言えない」とか「火曜日と言いたいのに日曜の次の次の日って言ってしまった」とか、吃音で悩む人ならではの目線でいいセリフなんだがなぁ。なんかドラマ自体が恋愛モードにスイッチされててこういった重要なセリフが軽々しく流されてるような気がする。
フジテレビの月9といえば90年代はヒット作連発で、そのほとんどが男女入り乱れてのすったもんだの恋愛もの。今回視聴率が低いとか言われてるからそっち側にシフトしたのかな?月9登場7回目の福山雅治が主演ドラマでこける訳にはいかないから、フジテレビも必死なのかもしれない。

もったいないな。元バンドマンとしては音楽に打ち込む、のめり込む姿が面白いんだけどなぁ。
そういやオダギリジョーが元ミュージシャン役を演じた「家族のうた」も視聴率低迷で打ち切りだった。あれもフジテレビドラマだったかな。ミュージシャンを主人公に持ってくるとダメなのかね。バンドマンの思考は共感できないのかな?

障害を持った人がテーマっていうのも今の時代には合わないのかもしれない。
月9じゃないけど、豊川悦司が耳に障害を持った画家を演じた北川悦吏子脚本の名作「愛していると言ってくれ」。常盤貴子の健気な演技が泣けた。
和久井映見が知的障害者を演じた「ピュア」。酒井法子が言葉と聴覚が不自由な主人公を演じた「星の金貨」。
今は、以前より障害者に優しい社会で、理解のある時代だと思うんだが、だからこそドラマでは見たくないのかな。

「愛していると言ってくれ」の主題歌はドリカムの「LOVE LOVE LOVE」、「ピュア」の主題歌はMr.Childrenの「名もなき詩」、「星の金貨」の主題歌は酒井法子の「蒼いうさぎ」。
そう考えるといいドラマにはいい主題歌があるってことかな。いや、いいドラマだから主題歌がより良く聞こえる?主題歌がドラマの一部として完成されてる?

月9ドラマはヒット曲だらけだ。ドラマのおかげで売れたのか、この主題歌のおかげでいいドラマになったのかわからないが、とにかくミリオンだらけだ。

『東京ラブストーリー』 ラブ・ストーリーは突然に 小田和正
『101回目のプロポーズ』 SAY YES CHAGE and ASKA
『あすなろ白書』 TRUE LOVE 藤井フミヤ
『ロングバケーション』 LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸withナオミ・キャンベル
『ラブジェネレーション』 幸せな結末 大瀧詠一
『バージンロード』 CAN YOU CELEBRATE? 安室奈美恵
『素顔のままで』 君がいるだけで 米米CLUB
『やまとなでしこ』 Everything MISIA
『HERO』 Can You Keep A Secret? 宇多田ヒカル
他にも『同・級・生』ZIGGY「GLORIA」とか『Days』奥田民生「さすらい」とかもある。

野島伸司脚本ドラマは特にいい曲が多いね。古い歌でも野島ドラマでまた脚光浴びるの多いもの。
『ひとつ屋根の下』 財津和夫 「サボテンの花」 
『愛しあってるかい!』 小泉今日子 「学園天国」
『この世の果て』 尾崎豊 「OH MY LITTLE GIRL」
『リップスティック』 レベッカ 「フレンズ」
『プライド』 クイーン 「I was born to love you」
『薔薇のない花屋』 山下達郎 「ずっと一緒さ」

そう考えると、今回の藤原さくらが歌う主題歌『Soup』はどうなんだろう。も一つピンとこないんだが、若者には受けるのかな?
ちょっと歴代のいいドラマ=いい主題歌の図式には合わなそうだが。

大きなお世話だろうが、頑張れ!ドラマ「ラブソング」。打ち切りにはならないだろうがあまり恋愛方向には走らないでくれ。
福山雅治の自宅に不審な女が侵入したってニュースも、視聴率上げるためじゃないかと勘ぐってしまう。


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