ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

その白き世界はハーフムーンに照らされて

2017年12月12日 10時00分55秒 | 裏話



先週の金曜日の朝。
大学病院で治療が始まりました。
乾癬性関節炎が進行して、
日常生活に問題が
出るようになったので
決断したのです。
グリップを握るのが精一杯で
ゴルフにも支障が
出始めていました 

生物学的製剤での治療は、
体の免疫を弱めることで、
免疫が異常に増えて
自分の体を攻撃したり、
骨を破壊する症状を
緩和する効果が
あると説明を受けました 
注射して薬を体内に入れるのも
重度の先端恐怖症の僕には
抵抗があるのに……
自分で注射を打てるように
レクチャーを受けて、
生まれて初めて自分に
注射を打ちました 

針を見なくとも注射できるように
補助具もあるのです。
やってみたら簡単でした 



「すぐに効果は出ないですが、
来年の春ぐらいには
改善が実感できるはずです」
と医師は言っていましたが、
翌日のゴルフコースで 
既に効果が出たと感じました。

指や手首の痛みが全く違うし、
膝の痛みも普段よりないのです。
『プラシーボ(偽薬)効果かなぁ』
と考えながらも、
それでも痛みがないのは
心強いことで、
得をした気分でした 

氷点下だと、色々なものが凍ります。
ピンフラッグも凍っていましたし、
パターも霜などがついた状態で
油断すると凍ってしまって
取るのに難儀するのです 



1時間もすれば、白い世界は
まるで嘘だったように
いつもの様子に戻ります 
土曜日は、半月が
青空に浮かんでいました。



太陽に照らされるのは
わかりやすいのですけど、
真っ白な真冬のゴルフコースは、
夜中にお月様が照らして
完成させるという幻想を
抱かせます 

他にも副作用的な症状も
出てきているのですけど、
土曜日は、そういうことも含めて
楽しかったのです 

義弟が亡くなり、
義父が亡くなったことで、
死が急に身近になりました。
自分の中の感覚にも
明かな変化がありました。
そんな中で治療が始まったので
より不思議な感じなのです 

癌を抑制する免疫を弱めるので、
事前に徹底的に癌の検査もしました。
癌がある場合には、
その進行を助けてしまうからで、
万が一、そういうことになっても
病院や医師を訴えない、 
という誓約書にサインもしました。

ハーフムーンに照らされて
僕はどんどん健康になるのだと
信じることにしました。
冒頭の画像は、パターの先に
小さく半月が写っています 
来年の今頃は、
一気に改善した身体で
思いっ切りゴルフをしている自分を
想像しながらカメラを向けました。
お月様は、ただ静かに
僕らを見下ろしていました 

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