節分を過ぎると
暦の上では春です。
地元の氷川神社で
豆まきを終えた升。
捨ててしまう、
というので
いただきました。
僕にとっての
豆は……
『TOUR B X』と
『TOUR B XS』です。
福は内は確実。
鬼は外もたぶん。
若者言葉で
「鬼○○」というと
恐ろしく良い○○、
という意味になります。
今、若い女子プロたちは、
「鬼タッチ」という
言葉を普通に使います。
強い傾斜があって
滅茶苦茶に
難しいラインを
ジャストタッチで
パットしたときに
褒め言葉として
使います。
新しい『TOUR B』の
ボールは、
「鬼ボール」です。
想像を超える良さです。
問題は、良すぎて、
使用球を
ナンバープリントが
赤の『TOUR B X』か、
青の『TOUR B XS』か、
決められない
ことです。
まさに、
赤鬼と青鬼だと
考えたときに、
幼い頃から
大好きだった童話を
連想してしまいました。
「泣いた赤鬼」です。
幼い頃、
何度も何度も
このお話で泣きました。
言葉は
知りませんでしたが、
最初に認識した
「理不尽」
「友情」
「無情」
でした。
幼い僕が
感情移入していたのは
青鬼のほうです。
親友のために
悪者になり、
嘘がばれないように
二度と戻らない
旅に出るという選択。
本当のことを
見抜けない人間が
悪者に感じて
憤りで涙することも
ありました。
感受性の塊のような
子供は、
ロマン派な大人になり、
理不尽という
鬼に悩まされています。
現時点では
ケースバイケースで
赤と青を使い分けて
ラウンドしています。
本格的な春になったら、
どちらかに
決めなければ
なりません。
そうしなければ、
神様がくださった
鋭い感覚が
鈍るという確信が
あるからです。
良すぎて選べない……
贅沢な悩みです。
わかっています。