ビタミンEの働き 〜ビタミンEは細胞膜を守る〜
ビタミンEは脂質に溶けるので、細胞膜の脂質(不飽和脂肪酸)の部分に入り込んで細胞膜を守ると考えられています。
私たちのからだの中には60兆個の細胞がありますから、それ全部を守ろうとすると、多くのビタミンEが必要になってきます。
マメ知識細胞膜の構造
私たちのからだは60兆個の細胞からできています。また、人のからだは60%が水分です。その水の中で細胞が細胞としての形と働きを保つために、一つひとつの細胞はあぶらとタンパク質でできた細胞膜で仕切られています。
細胞膜の構造は、水に溶けやすい頭の部分が外側にあり、水に溶けにくい脂質の部分が真ん中にはさまっている二重層のかたちになっています。
ビタミンEの働きと不足症状
ビタミンEの主な働きは抗酸化作用がいわれています。
そのほかの働きやビタミンEが不足した症状は以下の通りです。
働き 不足するとおきやすい症状
脂肪の酸化防止
過酸化脂質ができやすい
(老化・シミ・動脈硬化・生活習慣病の元凶)
生体機能調節
(ホルモンバランス、自律神経安定)
生理障害・更年期障害
生殖機能の衰え
自律神経失調症
血行促進
肩こり・頭痛・生理痛
関節痛・腰痛・冷え
循環器疾患
ビタミンEとビタミンCの相乗効果
ビタミンEとビタミンCによる細胞膜の抗酸化ビタミンEはビタミンCを一緒に摂ることで、相乗効果が得られます。
ビタミンEは体内のあぶらの部分を活性酸素から守ってくれています。このときビタミンCが一緒にあると、サビ取りをして疲れてしまったビタミンEをもう一度甦らせてくれるのです。
より適切な量のビタミンEをおすすめします
次のような方々には、より適切な量のビタミンE摂取をおすすめします。
スポーツ選手
日光を多く浴びる方
喫煙者
汚染物質の多い環境におられる方
ストレスの多い方
市販の揚げ物などをよく召し上がる方
不飽和脂肪酸を多く摂る方
病態を改善したい方