猫じじいのブログ

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トランプ大統領を迎える日本の異様な おもてなし

2019-05-26 21:06:40 | 日本の外交
 
きのう来日したドナルド・トランプ大統領の今回の接待に、わたしは何とも言えない居心地の悪さを感じる。1つは異様なおもてなし、1つは異様に好意的な報道、1つは異様な警戒体制である。
 
安倍晋三首相がトランプ大統領に取り入って何か解決するはずがないのに、安倍が日本のために頑張っているかのような報道がなされている。
 
きょうも、つまらなそうに大相撲千秋楽を見るトランプ大統領の横で、安倍が笑顔をつくって話しかけるさまが、テレビに映し出された。炉端焼きの店でもそうだった。
 
きのうは、トランプ大統領が、アメリカ大使館に、トヨタ自動車の豊田章男社長やソフトバンクグループの孫正義社長ら企業経営者ら、およそ30人を呼び集め、これまでの日米貿易は公平でなく、日本ばかりが得をしている、と文句を言った。
 
日本の支配層が、自分たちのお金儲けのために、トランプ大統領に異常に卑屈になっている。被支配層の私たちまで、卑屈になる必要があるのだろうか。報道は、支配層の代弁者なのか、それとも、私たち国民の代弁者なのか。
 
かって、中国の習近平も、大統領になったばかりのトランプを招いて破格のおもてなしをしたが、現在、貿易問題で、トランプ大統領に追い込まれている。
 
いっぽう、トランプ大統領と喧嘩わかれしたドイツのメルケル首相は、トランプ政権にかき乱されない、国内体制を築きつつある。
 
トランプ大統領は、自らをビジネスマンと言っているように、一時的なおもてなしではなく、実質的な利害で動く。彼をおもてなしで騙せる、と考えるよりも、なにが公正なのかの原則に立ち、長期的視点で、日米政府は、交渉続けなければならない。
 
一時的にドナルド・トランプに嫌われても、日本政府は、損得の正直な話をするしかない。しかも、彼だけが、アメリカ人ではない。
 
アメリカにもいろんな考えの人がいる。いろんな政党がある。いろんな会社がある。
 
それにしても、今回の異様な警戒体制は、安倍晋三が首都圏非常事態の練習を行っているのではないか。
 
被支配層の私たちとしては、もっと、柔軟な考え方をすべきであろう。
 
アメリカ人すべてが、別に、日本人に卑屈な態度を求めているわけでない。
卑屈さ、劣等感は憎しみに転化し、無意味な暴力へと導く。
国益を考えるのではなく、国家や民族の幻想をすて、個人として自分の頭で人類普遍な価値を求めるべきである。
 
そして、大相撲、炉端焼き、令和、天皇だけが、日本ではない。おもてなしよりも、日米両国民の互いの信頼と友情を育てよう。


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