三浦半島の端っこ

神奈川県三浦半島のお散歩日記です。ヤプログ!から引っ越してきました。

貝始めとお散歩始め④

2015-01-11 14:52:21 | 三戸~黒崎
この時期潮だまりでは、キイロダカラ、ハナビラダカラ、ナツメモドキ、ハナマルユキ、運が良ければヤクシマダカラやホシダカラなどを拾うことが出来ます。
水温が高い年には生きたまま採集できることもあります。

今年は秋の台風や、気温が下がるのが例年以上に早かったことからかほとんど落ちていません。
浅いところのは拾われてしまったのか、やや深いところに数個落ちている程度です。

そんな深いところの貝を拾う方法があります。
その名は「ただたけぼー(某キャラ風に)」です。どんな道具かと申しますとただの竹棒です。海岸には必ずと言っていいくらい竹が流れ着いているので現地調達はいとも簡単です。

貝の上から竹棒を差し込んで、貝を拾い上げるのです!
こんな風に。

竹は細め(太さ2~3センチ)の方が良くて大きな物を拾うときは、先を少し割ってあげるとよろしいです。ただし幼貝を拾うには向いていません、割れてしまいます。

今日は少なかったなあ・・・

ナツメモドキ2、ハナビラダカラ3。(モドキ幼貝にはヤドカリが住んでいましたので海に戻してあげました。)
毎年たくさん取れるキイロダカラがひとつもないのが不思議です。

殺風景な初声(はっせ)漁港から富士山を望む。

(漁港内には入れません。)
10年前は橋が架かっていて和田長浜へ行くのは楽だったが、今はカインズホームまで行って戻っての30分くらいのロスがあるんじゃないのかなあ・・・

三戸浜、黒崎で拾った貝。

ギンタカハマ、ナツメモドキ
カミスジダカラ、ネコガイ、ヤグラシロネズミ、ネズミノテ
キイロダカラ×3、コマキアゲエビス、ミスガイ(幼)
サラサバイ×3、ツノガイの仲間

和田長浜へつづく
2015年1月10日




貝始めとお散歩始め③

2015-01-11 13:30:39 | 三戸~黒崎
城ヶ島を後にして、次は三戸浜に向かいます。
10年前にはじめて貝拾い目的で訪れた海岸です。
三戸浜からの海岸線にはお店が何もないので、三戸入口のすき家で腹ごしらえしてからね。

この辺りは、大根畑、キャベツ畑がずっと続いています。

長い坂道を下ってようやく海へ来ました。

三戸浜には、大きな四角い石が三つ埋まっています。

みっつあるからサンコロ石と呼ばれています。(うそです・・・理由は知りません。)
有名な石だから、三浦半島の人は知っていますよね・・・。
昔伊豆から江戸へ石を運んでいた天神丸という船が難破した時に海に没した石です。
当時は海の中にあったものが関東大震災で隆起したために今は砂浜にあるそうです。

訪れる人も少なく、綺麗な砂浜が続いています。

長い砂浜が終わり、あたりは岩場になります。
ここからが貝拾いの本番です。

と、意気込んだところ、小さな砂浜にころんと見慣れない大きな貝が落ちていました。
ぱっと見「バテイラ」のように見えますが、大きさが倍くらい大きいです。

ニシキウズガイ科の貝であることまではわかるのですが・・・
Twitterに画像をあげたところ、「ギンタカハマ」ではないかと教えて頂きました。
房総半島以南に生息していて、和歌山県などでは食用として採集されているそうです。
葉山しおさい博物館の「相模湾の貝類」によると、相模湾ではかなり稀なようで、1966年以降報告がなく49年ぶりの発見なのかも??

岩の上は、海苔でとてもすべやすくなっています。

(砂の被っていない海苔をつまんで食べると、磯の香りと適度な塩分でとてもおいしいです。)

黒崎の鼻の崎の磯に見慣れない標識がありました。

三角点や水準点は有名ですが、「漁場基点」とは何でしょうね?
この標識のあたりにある浅い潮だまりが、今日の貝拾いの目的のひとつでもあります。

つづく
2015年1月10日