北の旅人

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東京都知事選挙②

2007-03-09 16:45:51 | Weblog

京都知事選挙の話題が賑やかになってきた。弁護士の丸山和也氏(61)が、出馬の可能性を探っているらしい。多くの候補者が競い合うのは賛成だが、それなりの必然性なり、識見を持っていなければ困る。今朝のテレビのインタビューを聴いていても、なぜ、都知事選なのか、なぜ石原都政ではダメなのか、自分なら何を政策として掲げるのか、そのポイントさえ、まるで答えられない有様だ。ただの思いつきとしか感じられない。

実は、丸山氏は過去に選挙に立候補し落選しているのだという。
18年前の1989年、参院選比例代表から、弁護士などが作ったミニ政党「新政クラブ」の名簿順位3位だった。政治志向は、もともとあったということなのか。政治には素人の感覚も必要だと語っていたが、かつて素人が政治に携わって、どれほどの人が活躍しただろうか。そんなに甘いものではないと思うが。

野史郎(59)についても、その後、少しずつ色々な情報が聞こえてくるようになった。「東京都知事選に出馬する必然性がない」「宮城では多額の県債を残し、改革半ばで放りだした」「言行不一致」「自分勝手」などなど。もちろん、前回書いたように福祉や情報公開などにおける実績があることも知られてはいる。このように、全国的な評判とは裏腹に、宮城では必ずしも芳しくないとの声もある。

かつての北海道知事・横路孝弘氏のケースとよく似ている。マスコミ受けを狙ったパフォーマンスは実にうまかったが、実績は惨憺たるもので、多額の借金を残したところも浅野と同じだった。本人は「やりたいことは大体やった」と、ぬけぬけと言い放って国会議員に戻り、道民を驚かせたものだが、実態は、途中で放り出したということだ。だから、こういったタイプの政治家は要注意だと思っている。

川紀章氏(72)については、正直どこまで本気なのか、よく分からない。石原氏が立候補しなければ自分も降りると言い、仮に当選しても一期で辞めるとも言っている。それでいながら、例えば、首都機能移転を実行して都政を変えると語っているが、そんな大事業をたった4年間で出来るわけがない。石原都政にNOを突きつけるのはいいとしても、現実的ではない。

ずれにしても、石原氏と浅野氏の一騎打ちとなる様相だが、それぞれ自民党、民主党・社民党の支援を受けるという。だったら、はっきり推薦なり支持なりを明確にして戦うべきだ。候補者も政党も、無党派層狙いで政党隠しをしているが、有権者に対して誠に失礼極まりない。