いよいよ統一地方選挙がスタートする。
「誰がなっても変わらない」という言葉をよく聞くが、そんなことはない。
夕張をはじめ、赤字自治体といわれるところを見てみると、よく分かる。議会が本来のチェック機能を果たしていれば、あのような深刻な事態は避けられた。首長にしても、誰がトップになるかによって、行政の推進の仕方が当然変わってくる。
ところで、皆さんは、候補者をどのようにして選んでいるのであろうか。
私は、政見放送(知事)、選挙公報、マニフェストなどによる政策の比較、そして、その候補者が掲げた政策を実現する力があるかどうかを検討する。最近の傾向として、有権者は、だいたい、こうした点に比重を置いて選択している傾向が強いようだ。
これは、なかなか難しいことだが「人は見た目が9割」という本が売れているらしいが、選挙の候補者選びにも少なからず当てはまるかもしれない。人の顔は、今までどのように生きてきたか、どのような考えの持ち主なのかによって作られる部分が多いのではないかと思うからだ。
もう一つ、候補者の言葉にも注目したい。宮崎県の東国原知事現象に見るまでもなく、自分の言葉で語っているかどうかである。東国原知事の評価はともかく、選挙戦、議会答弁を聞くかぎり、確かに自分の言葉で語っている。だから、県民の心を捉えたのだと 思う。不思議なもので、真に心の底から発している言葉なのかどうかは分かるものだ。このことは大事だ。
さらに、知事選挙における政党隠しが行われているが、これは好ましいことではない。実質的には政党の支持や支援を受けるなら、堂々と名乗るべきだ。無所属というのは一見、しがらみがなくて良いように見えるが、裏を返せば、責任の所在もはっきりしないし、議会対策もなかなか大変なのだ。この辺をよく見極めて、ぜひ投票所に足を運こぼう。