2012-0721-yts1158
短歌写真1158 明日の日の
明日の日のたとひいかにやありとても
今日のこの日のこの時ぞよき 悠山人
○短歌写真、詠む。
○夕暮れどき、西空が赤く染まると、明日への希望が湧いてくる。それにしても、来る日も来る日も、国内外のニュースは絶望的に暗いものばかり。英語の if-clause の用法では、「たとへ」ではなくて「たとひ」がふつう。
□短写1158 あすのひの たとひいかにや ありとても
けふのこのひの このときぞよき
【写真】先日、自宅。
memo-Gy: 「天上的恋人」、日本語題「天上の恋人」。2002、中国、1時間半。中国の急峻な山中に暮らす、貧しいながらも穏やかな農民たち。ある日、どこからともなく美しい少女が現れて、村の若者たちが騒ぐ。この発声障害の少女は、事故で視力を失った老人、聴覚障害のその息子の家で、三人で暮らすことになる。少女は若者に心を寄せるが、若者は村の女性に恋している。…エンドロールに出る「広西河池地区天峨県」のロケらしいが、墨絵のような山なみがしばしば登場して、その清らかさに癒される。障害者の若者が、父とともに、村娘の家の前で歌う長い求婚歌は、圧巻である。原題の北京語発音は tianshangde lianren 14042。
memo-Gy: 「一輪明月」、日本語題「一輪明月~弘一大師の生涯~」。2005、中国、1時間40分。最初の画面に「謹以此片献給/中国近代文化芸術先駆、一代大徳高僧/弘一大師」と出て、弘一大師へ捧げる伝記映画と知る。浅学悠は知らなかったが、南山律宗の高僧であった人。映画の作りは重厚情感。天津の豪商李家に、当主(67)の、第四夫人(19)の第三子として生まれた淑洞。4歳、英国公使来宅時に夫人の弾くショパンの「雨だれ」を隣へ座って聞く...音楽はそのままで、画面は成人した主人公の演奏に入れ替わる。辛亥革命直前の緊迫した国情、芸術の自由を求めての東京遊学、日本人妻との結婚、魂の高みを求めての出家、やがて日中戦争。史実を鏤めての展開なので、いつものように気楽拝見とはいかなかった。昨今の政治的反日色はなく、南山律宗の演音弘一(法名)から焦点を外さない。