2015-0727-yts1586
短歌写真1586 ピアノ弾く
ピアノ弾く若者たちの音さむく
ただ憂ひのみあつく溜りぬ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○久しぶりにピアノ教室の発表会なるものを見る。衝撃的だったのは、小中学生の技術の貧しさであった。教室の経営が利潤を必要とするのは分かるにしても、日本の少子化がここまでピアノのレヴェルを下げているかと思うと、ただ寂しい。後半の高校生ほかを聴かないで会場を去る。
○「さむく」「あつく」は類語対比、さらに「あつく」は「熱く」「厚く」を掛ける。
□短写1586 ピアノひく わかものたちの おとさむく
ただうれひのみ あつくたまりぬ
【写真】きのう、若葉ホール。
memo-WSM:(YT) 「娼婦と少年」。1998、日、1時間50分弱。1953年、静岡県沼津市、小さな印刷屋の主人(主役)。次の原稿を見ると、天城山中殺人事件、校正を終えて活字拾い。主役の語りで、私も同じ年の1926年、16歳の時に天城峠を越えた、と回想場面へ。松本清張原作「天城越え」の映像化。女主役は田中美佐子、男主役は二宮和也(少年時代)、長塚京三、刑事役は蟹江敬三、演出は大岡進。原作のイメージを損なわない仕上げ。