2005-0710-yts002
変はり身を静かに四たび経し蝶の
光りかがやく瞬きのとき 悠山人
○短歌写真、詠む。
○蝶は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の四態を完全変態する。世界中に2万種近く、日本に250種ほどとか。講談社「大図典」には、952~969の18ペイジにわたって、色鮮やかな蝶の写真が、数百葉載っていて楽しい。蝶の方言として、青森の「てこな」「たけろ」、岩手の「てぶら」、栃木の「べっこ」、岡山や広島の「ちょーり」、宮崎の「ちゅちゅまんご」、沖縄の「はべる」が、紹介されている。命名の由来をいくら考えても、分からない。
この写真は、わが家の庭で束の間の生を生きる、夏型のアゲハ(揚羽)。揚羽蝶は雌雄それぞれが春型、夏型に変容する。朝から蜜採りに忙しい。
□短写002 かはりみを しづかによたび へしてふの
ひかりかがやく またたきのとき
【memo】生物学用語としての「変態」は、metamorphosis (ラテン語)の訳語。英語ではそのまま使う。しかし私のなかでは、ドイツ語の Metamorphose(メタモルフォーゼ)から F.Kafka へ強く連想する。(日本では「変身」と訳されている短編小説) いまググってみて非常に驚いた。圧倒的にフランス語が登場するのだ。ドイツ語はやっと2ペイジ目に、ほんの申し訳程度に載っている。
http://gutenberg.spiegel.de/autoren/kafka.htm
開いてみても、「Franz Kafka/Geboren 3.7.1883 in Prag, gestorben 3.6.1924 in Kierling bei Wien.・・・」と、半ペイジもない素っ気なさ。その下の作品一覧に、この「Meta…」はなし。どうやら彼やその作品の評価に関わっているのかも知れない。学生時代に Kafka に没頭していた、寡黙の友人K君、中退帰郷して、いまいかに・・・。
最新の画像[もっと見る]
- 俳句写真2141 明日よりは 12時間前
- 金槐和歌集356 くらゐ山 14時間前
- image4122 山梨の木落葉 2日前
- 金槐和歌集355 八幡山 2日前
- 金槐和歌集354 男山 3日前
- 短歌写真2534 朝早み 3日前
- 金槐和歌集353 千々の春 4日前
- 短歌写真2533 明け空の 4日前
- 金槐和歌集352 はかなくて 5日前
- 短歌写真2532 よく見れば 5日前