ひと月の内に満月が二度来る
後のを「ブルームーン」
めったに無いと
ラジオがしきりと言っていたが
興味本意でベランダに三脚を据え
待機した
雲の間から満月が見え隠れしていたが
シャッターチャンスに恵まれず
寒くていたたまれず室内から望んだ
窓越しに「Blue Moon」
なるものを見るには見たが
いつもの満月と変わりは無く
多分心の在り様なのか
ブルーと言えば言えるかも知れない
小指ぐらいのフィルムの現像を
押入れの中で暗室代わりにして胸ときめかした時から
コパル、オリンパス、旭ペンタックス、ニコン キャノン
コンタックス、パナソニック。ブロニカ、はては携帯カメラまで
機種ざっと17種
デザイン性その他の感触はなんと言ったって
カシャッとシャッター音のする
銀塩カメラだが
今はボディを眺めその感触を味わっているだけ
デジタルカメラ全盛で
かく言う小生もすでに5機種も増えた
便利さはあるが
何か心に響かないんだよね
重厚感、シャッター音 ホールド感 デザイン性 すべてが芸術品
独断と偏見 ニコンF3とコンタックス
雪風
三月の月末と言うのに
山からふきおろしてきた雪は
またたくの間に10cm以上の積雪
まさに雪嵐
真冬に逆戻り
今日はうそのような快晴
梢の日影がゆらゆらと揺れやはり春はすぐそこ
小動物の軌跡が嬉しそうだ
万歩計に踊らされ豊平川散策
川幅は広く広く
雪原に刻まれた小動物の足跡と
表に現れた枯れ草が春の訪れを
だが冷風が鼻水を誘う
陽射しは強く
木々の足元は雪解けが始まったが
遊歩道のたまり水は薄く結氷していた
もうすぐ走れる季節か
万歩計は18000歩を記録していた
ミュンヘン大橋
黄砂
一昨日は全国各地で暴風
我が家の大事なかつらの木もうなりをあげ
今にも倒れんばかりにしなって
吹雪混じりの北風がガラス戸をたたいた
昨夜とうって変わり今朝は晴れ
曇りガラス化した窓の向こうは景色がかすんでいた
こんな現象は過去に無かったが
あれこれ考え
黄砂の仕業とわかるまでしばらく頭を悩ました
ついに北海道まで黄砂か
黄砂の波紋
一本桜
実家の両親を見舞った後の途中
桜並木の一本だけが彼岸桜なのか狂い咲き
すでに散り急いでいる気配
心に陰りのある心身には救いと言うか清涼剤で
やけに心に残った
札幌はまだ花吹雪ならぬ猛吹雪
ひゅうひゅうと顔に突き刺さり
まだまだ春は遠い
今年も桜は5月に咲くのか
ヨガ
「背が少し高くなったね」とお世辞を言っていた
ヨガを始めて5年
丹田(たんでん=へその下の腹部)が意識できるようになり
姿勢が良くなったような気がする
正座などは30分も座れるようになったし
ズボンのすそには泥はねも上がらなくなった
何にもまして心の安らぎが得られるから不思議だ
ヨガ万歳
朝景色
昨日の風
砂埃は目に入り
横殴りの雪がほほを突き
路面は凍てつき
背をかがめて足早に帰路する
まさに北つむじだ
今朝は穏やかに辺り一面冬景色だが
やはり陽射しは3月でやさしい
東北のあるひなびた町の骨董屋で
35年前に買い求めたぜんまい式の八角柱時計
まことに省エネ的、地球環境的 時代物である
箱の裏側には薄いベニヤ板が
釘で打ち付けられていたが
釘頭が錆びて抜け隙間ができた
そのせいか音が響かなくなったが
時刻だけは今日もカチカチと動いて
曲りなりにかせいでいる
時報は鈍く染み付いた
ブァン、ブァンと言った響かない低音ではあるが
まさに親近感のある癒し音である
私にとっては大事な宝物になった
夕暮れ
都会の喧騒が豊平川の雪解け水にかき消され
闇に包まれ始めた夕暮れ時
雪に埋もれた街並みは寒々として人影は無く
自動車だけが忙しそうに家路に向かっていた
今日もまた終わった
春近し
バンクーバーが終わり巷は平静さを取り戻した
散歩がてら真駒内公園を歩いてみると
冬季オリンピックの札幌会場は人気がなく
当時のフェンスがさびしくそそり立ち
今は昔の感である
微風が残雪を融かし始め春は近い