傾斜地の二階ハネダシ部分に
幅8m×奥行2.2mのバルコニーがあるが
梁の上に角材を並べただけのもので
高さ3m以上ある
暇を持て余し
足を踏み外すこと度々
あわやと命びろい
刷毛ぬりすれば
傾斜地の二階ハネダシ部分に
幅8m×奥行2.2mのバルコニーがあるが
梁の上に角材を並べただけのもので
高さ3m以上ある
今年は温暖化のため雪解けが早い
春を一番認識するのは
白一色だった雪面か
木々の根本部分で
周るく徐々に雪が溶け始め
地面が現れる
新型コロナのため
いつも通っている体育館は休館
運動不足を補うため毎日歩き始めた
ペースメーカーのため
3ヶ月毎に定期検査が
10年以上続いてる
その定期検査の日がまた近づいた
新型コロナで体育館にも行けず
散歩が日課になり
何キロ歩ったか万歩計を見て
一喜一憂する昨今だ
息子から一番食べごろの代物と言って
獲りたての一才牡鹿の肉を
ひと箱送ってきた
鹿肉が好きな近所のひとにも配り
残りは
ステーキやシチュー唐揚げ等々
堪能したが余ったものは
腐敗を防ぐため
最も原始的な男の料理法でスモークにした
新型コロナウイルスの影響で
自宅待機を余儀なくされ
暇をもてあそんでいたところの長時間
久しぶりに大自然の野生の香に
したためられた時間だった
肉片に
塩、砂糖、胡椒、ナツメグ、オールスパイス、シナモンを
擦り込んで冷蔵庫で一週間寝かして
熟成させるそれを日蔭で風乾
そして
バルコニーで手作りの一斗缶スモーカーを重ね
秋に貯めといた落ち葉の桜、小枝、胡桃のチップで
ゆっくりしかも温度を20℃より上げない
冷熱で4時間燻らすが風に一斗缶が揺れて
吊るした鹿肉が偏らないかと気になる
その間本など読み
Oscar Peterson TORIOのJAZなどで
心弾ませ煙の状態を見ながら
たおやかな時間を費やす
黙々と立ち上がる燻煙が
部屋の中にも紛れ込み
野生の香が満ちる
まさに悠久の世界で
今宵のメインディッシュは
ワインと鹿肉のスモークで乾杯