北海道に人類が住んだのは
今から3万年前の旧石器時代で
海水面は今より120mほど低く
大陸とつながっていた
津軽海峡はもっと深いので
本州とは海で隔たれて
1万5千年まえに温暖化により
今度は今より一気に130mほど上昇
大陸と離れ
その結果潮流が活発化し
暖流に囲まれ温暖化の下
縄文文化が形成されたと
なんかの本に書いてあった
そんな風土の中
縄文の人達の暮らし、文化に
興味を持ち
また
北海道、北東北の縄文遺跡が
世界遺産に登録された事もあり
三年前から
東北、南北海道の遺跡巡りをしていた
一万五千年前から
人々は採集、漁労、狩猟の
定住生活が
一万年以上続いたことを考えると
便利さだけを追求して
消費する今の社会はなんか変だと
思っていた矢先
森林に囲まれた北海道博物館で
『北の縄文世界と国宝』が10月1日まで
開催とあり
中宮土偶、縄文のビーナス、仮面の女神等の
国宝数点が展示されると知って
国宝数点が展示されると知って
これは観なければと早速出かけた
当日は快晴
木漏れ陽が当たる公園内の森林道路は
縄文の入口を連想させ
その木立を抜けると
駐車場は朝早くから満杯
係員が誘導していた
列をなして入場券を買い
あわただしく会場に入る
旧石器時代の細石刃、骨鏃
縄文時代の円筒土器、火焔土器
貝塚、漆塗土器、足形付土版等々
出土品を観て各地遺跡を思い出した
集落の立地、変遷
祭祀、儀礼の精神文化
多様性に富んだ道具や技術により
戦のない共生社会を生み出した
豊かな生活に改めて息を呑んだ
経済だけでない
サステナブルと言う言葉の意味を
実感し噛み締めた一日だった
外は急に雨が降った様で
舗装面が濡れて水たまりを
避け現実に戻った