青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(19)

2010-10-04 13:30:42 | チョウ
★ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(15)
⑧『デル・シャンノンとジーン・ピットニー』 の文章を追加しました。


★「カンパのお願い」 ご協力よろしくお願いします。

【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
【一時休載】屋久島はどこにある?(長江流域遡行紀行)

  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の⑤シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(19)
図鑑【未完成】:中国(および周辺地域)の野生植物(19)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(17)
中国旅行情報(12)
My Sentimental Journey(41)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(19)

No.009スジボソヤマキチョウとヤマキチョウ【2】

シロチョウ科Pieridae/キチョウ亜科Coliaenae/キチョウ族Eumaeini/ヤマキチョウ属Gonepteryx
雲南省Yunnan/翁水村Won‐Shui /標高alt.3600m/2010年9月21日=スジボソヤマキチョウ:四川省Sichuan/二朗山Mt.Erlang中腹/標高alt.2700m/2010年8月10日=ヤマキチョウ

順光で並べて見ました。1-4はスジボソヤマキチョウ、5-11はヤマキチョウです。写真では分かりづらいのですが、翅の質感が異なります。あと、翅脈の太さ、“スジボソ”とは、なるほど良く適った命名です。



































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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(18)

2010-10-03 13:29:08 | チョウ


★ 「 カンパのお願い」 ご協力よろしくお願いします。

【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
【一時休載】屋久島はどこにある?(長江流域遡行紀行)

  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の④シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(18)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(16)
中国旅行情報(11)
My Sentimental Journey(39)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(18)

No.009スジボソヤマキチョウとヤマキチョウ【1】

シロチョウ科Pieridae/キチョウ亜科Coliaenae/キチョウ族Eumaeini/ヤマキチョウ属Gonepteryx
雲南省Yunnan/翁水村Won‐Shui /標高alt.3600m/2010年9月21日=スジボソヤマキチョウ:四川省Sichuan/二朗山Mt.Erlang中腹/標高alt.2700m/2010年8月10日=ヤマキチョウ

以前にも何度か記述しましたが、ヤマキチョウの仲間は、大きく2つのグループに分かれます。ヤマキチョウ群とスジボソヤマキチョウ群で、共にユーラシア大陸の冷温帯域(日本、台湾高地を含む)に広く分布しています。両者は、一見極めて似ていて、区別が難しいようにも感じますが、現物を比較すると、随分違うのです(殊に翅の質感が異なります)。共に年1化で成蝶で越冬しますが、その経過にも大きな違いが見られます。日本では、低山帯を含むやや広い地域に比較的普通に見られるスジボソヤマキチョウに対し、ヤマキチョウはより分布域・棲息環境が限られているのですが、中国大陸では、どちらかというと、ヤマキチョウのほうが低地帯を含むより広い範囲に見られるのに対し、スジボソヤマキチョウは、かなりの山地帯にのみ見られるという傾向があります。

ここでヤマキチョウと言っている対象は、種としてはタイワンヤマキチョウG.aminthaに含められることになっています。しかし(拙書「中国のチョウ」にも指摘したように)ヤマキチョウ種群の種の帰属については再検討を行う必要があり、暫定的に種群全体を“ヤマキチョウ=G.rhamni”に帰属しておこう、というのが僕の見解です。スジボソヤマキチョウ種群のほうも、同様に全体を纏めて“スジボソヤマキチョウ=G.aspasia”としておきます。

今日から、4回に亘って、ヤマキチョウとスジボソヤマキチョウの写真を羅列して行きます。見比べながら、違いを認識して見て下さい。

写真①~⑤スジボソヤマキチョウ、⑥~⑫ヤマキチョウ。①は翁水村の棲息環境(左奥に石灰岩の山が、右下に追飛翔中のフィールドベニモンキチョウとスジボソヤマキチョウが見えます)。⑥は二朗山の棲息環境。②~④と⑨~⑪は、逆光での撮影、静止時には絶対翅を開かないこの仲間の蝶ですが、逆光線で見ることにより、翅表の色調が分かります。⑤と⑫は、逆光から順光へ移り変わる途上、この辺りの光線の時は、周囲に完全に溶け込んでしまいます。








































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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(17)

2010-10-02 12:35:30 | チョウ
「 カンパのお願い」 ご協力よろしくお願いします。

【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
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【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
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★今日は下記の④シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(17)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(15)
中国旅行情報(10)
My Sentimental Journey(38)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(17)

No.009四川・雲南省境の山で見た不思議なシータテハNympharis(Polygonia)c-album ssp.
タテハチョウ科Nymphridae/ヒオドシチョウ亜科Nympharinae/ヒオドシチョウ族Nympharini/ヒオドシチョウ属Nympharis
雲南・四川省境Border of Yunnan・Sichuan/標高alt.4600m/2010年9月21日

さて、前回のツバメシジミ同様、種としては旧大陸(ごく近縁な種が北米にも)温帯域に広く分布する種の一つに、シータテハがあります。そして雲南産の“ウスズミツバメシジミ”の場合同様、この雲南・四川省境山地のシータテハも、シータテハでありながら、シータテハらしからぬイメージのチョウなのです。仮に和名を付けるとしたら“ニセコヒオドシ”あるいは“ヒメエルタテハ”。

高山帯(撮影地は標高4500mを超えています、全山石灰岩の山、正確には両省の省境から、10~100mほど雲南省寄り)の瓦礫地に咲くキリンソウの一種の花に多数の個体が吸蜜に訪れるのですが、何度見ても、コヒオドシと錯覚してしまう。翅型や斑紋は間違いなくシータテハなのだけれど、印象はコヒオドシ、あるいはエルタテハなのです。雲南や四川の山(というよりも麓の集落付近)ではコヒオドシが極めて多いので、ここでも本物のコヒオドシも混じっているものと思い、注意してチェックしていたのですが、なぜか一頭も確認することが出来なかった。翌日、標高にして1000mほど下った集落近くの路傍で、やっとコヒオドシを発見、遠くから一回シャッターを押しただけで逃げて行ったのだけれど、一応撮影をしておいたので、本物と偽物を比較して見よう、とその写真を拡大して見たら、なんとこれもシータテハ。それほど(実際に見た時の印象は)コヒオドシによく似ているのです。

何故、こんなにも普通のシータテハとイメージが異なるのか、検証してみました。

①翅型は、全体に四角っぽく、前翅外縁の抉れが少ない。そのため面積が広く感じる。秋型よりも夏型的(ただし季節からして秋型でしょう、年1化の可能性も強いですが)。



②翅表の地色が極めて濃く、コヒオドシ、ヒオドシチョウ、エルタテハなどと同様の、橙朱色に近い(普通のシータテハは明るい黄褐色)。



③前翅表前縁の上部の2つの黒班と、それ以外の黒班の大きさの差が顕著(普通のシータテハは、黒班の大きさが全体に揃っている)。



④前翅表前縁の上部の2つの黒班の間の淡色部が目立つ。



⑤キタテハとシータテハの区別点にも使われる、前翅表内縁寄り(第2室)中央の黒班の上(第3室)に黒班が現れることは無い(キタテハと同じ。普通のシータテハでは、通常ここにも黒班が出現)。



⑥後翅表の黒班はさらに小さめで、橙朱色部分が広く目立つ。



⑦後翅裏面の白銀色の“C”字は、小型で不明瞭。



これらの特徴を総合すると、この雲南・四川省境個体群は、むしろシータテハよりも、N.(P.)commaをはじめとした、アメリカ産の近縁各種に似ているのです。シータテハはヒオドシチョウ属を細分した場合、シータテハ属(または亜属)に含められるのですが、北米産は10数種の多数の種に分けられているのに対し、旧大陸産は、広域分布のシータテハと、地中海沿岸~中央アジア産(中国西北部にも分布?)のミナミシータテハN.(P.)egena、中国西南部に稀産する、オオエルタテハ(オオシータテハ、クロキタテハ)N.(P.)giganthea(「中国のチョウ」に詳しい解説あり)、及び東アジア各地に繁栄するキタテハN.(P.)c-aureumの4種となっています。

このうち、キタテハは外観はシータテハに似るのですが、♂外部生殖器の構造をはじめ、基本構造に他のシータテハ類と顕著な相違があるため、僕は別グループに移すべきと考えています。もしこの種をキタテハ属に含めるのなら、色彩斑紋が著しく異なるも、基本形態が共通するルリタテハN.(Kaniska)canaceも、シータテハ属(亜属)に含めるべきでしょう。

僕が、「中国のチョウ~海の向こうの兄弟たち」を執筆した際、中国のシータテハに対する扱いをどうするかで、随分悩んだのです。シータテハを定義する重要な特徴は、♂外部生殖器の幾つかの部分の特化にあります。実は、中国産のシータテハの中には、それらの部位の特殊化が見られない個体(おおむね北米産の数種と共通)が混じっている。充分な資料が無かったため、追試が必要と思い、「中国産は複数種から成る可能性が強い」と示唆するに留めて置きましたが、一種ではなさそうなことは、確かなようなのです。

杭州の市街地や、成都の都心部(共に緯度は種子島~屋久島に相当)の様な平坦な低標高地にも見られる一方、この四川・雲南省境山地の様な、標高5000m近い地にも出現します。それ自体、かなり不思議なことだと思います。

“ウスズミツバメシジミ”の例もあるように、例え外観の印象は著しく違っていても、外部生殖器の構造は寸分同じ、従って種としては同一種に含めるべき、ということになる可能性もあるでしょう。それとも、未知の複数種のうちの一つなのか。同様の印象を持つ集団が、どの程度の範囲まで分布しているのか、の検証をはじめ、課題は沢山残されています。











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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(16)

2010-10-01 13:43:37 | チョウ
★昨日「 カンパのお願い」を載せました。よろしくお願いします。

【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
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  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の⑤シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(16)
図鑑【未完成】:中国(および周辺地域)の野生植物(18)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(14)
中国旅行情報(9)
My Sentimental Journey(37)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(16)

No.008梅里雪山のBlues【5】ウスズミツバメシジミCupid(Everes)argiades ssp./ウンモンクロツバメシジミCupid(Tongeia)ion

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ツバメシジミ類Cupid Sect.
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日 【⑥⑦を除く】










ツバメシジミ(写真①~③)は、雲南のチョウの中でも、僕の特に好きなチョウです。印象が著しく日本のツバメシジミと異なる(「中国のチョウ」で使用した仮称は“ウスズミツバメシジミ”)。種としてはヨーロッパから極東、さらに北米(通常2つの別種に扱われる)にかけて広域分布しますが、その中でも極めて特異です(何となく北米産に似ている?)。翅裏の地色が黒ずんでいて、黒班が明瞭(ちょうど、スギタニルリシジミの本州産と中国西部産の関係の反対)。後翅裏面後角のオレンジ紋も、翅表の地色も異なります。それでいて、♂外部生殖器の形状は、寸分違わず普通のツバメシジミと同じなのです。大きさの個体による変異が激しく、一般のツバメシジミと同じぐらいのサイズの個体のほか、著しく小型の個体も比較的普通に見かけます。ホリイコシジミやマエルリシジミ類などと並び、世界最小のチョウのひとつと思われます。







ウンモンクロツバメシジミ(写真④⑤)は、一見かなりの稀産種っぽい外観をしていますが、四川西部から雲南北部にかけて、比較的普通に見られる種です。ツバメシジミ類の中では、クロツバメシジミに近い一群で、その中でも、クロツバメシジミやムシャクロツバメシジミよりも、どちらかと言えばタイワンクロツバメシジミにより近縁と思われます(写真⑤の右は、ヒメシジミの仲間)。







参考:写真⑥は、Cupid(Everes?)potantini 2010.8.5四川省宝興、以前、広西壮族自治区桂林北郊でも撮影しています。写真⑦は、クロツバメシジミに極めて近縁の、ムシャクロツバメシジミ(産卵中の♀)、2009.5.3湖北省恩施市近郊。






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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(15)

2010-09-30 15:17:14 | チョウ
【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
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  青山潤三・花岡文子
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★今日は下記の④シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(15)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(13)
中国旅行情報(8)
My Sentimental Journey(36)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(15)

No.008梅里雪山のBlues【4】ヒメシジミの仲間

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ヒメシジミ類Polyommatus Sect.
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日 【⑥~⑩を除く】

日本の都市近郊で、普遍的に見ることの出来る“Blue”は、ヤマトシジミとツバメシジミとルリシジミ(及び暖地性のウラナミシジミ)です。ヒメシジミの仲間(ヒメシジミ、ミヤマシジミ、アサマシジミなど)は、山地草原のみに棲息し、前回のゴマシジミの仲間(ゴマ、オオゴマ、オオルリ、カバイロなど)ほどではないとしても、急速に減少しつつあります。

































しかし、ヨーロッパや北米では、“Blue”の主役で、多数の種が、広く、かつ普遍的に分布しています。中国大陸でも、何種かが比較的普通に見られます。写真①~⑤のミヤマシジミによく似た種も、雲南北部では、よく見かけます。⑥~⑩も、雲南および四川の山岳地帯でよく出会う種(⑥⑦と⑧~⑩は別種かも)。⑥雲南省翁水貢千山南面、⑦四川省塔公雅拉雪山西面、⑧~⑩四川省小金来金山北面。


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(14)

2010-09-29 13:22:31 | チョウ


【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
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★今日は下記の⑤シリーズです。
「日本列島および近隣地域の野生アジサイ」及び「中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ」はしばらくお休みします。更新する記事が多く、一日にこれ以上の更新は無理。あやこ




生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(14)
図鑑【未完成】:中国(および周辺地域)の野生植物(17)
中国旅行情報(7)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(12)
My Sentimental Journey(35)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(14)

No.008 秋の梅里雪山のBlues【3=番外編】ゴマシジミの仲間

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ゴマシジミ類Zizzeria Sect.
四川省Sichuan/二朗山Mt.Erlang中腹/標高alt.2700m/2010年8月10日 【④~⑥を除く】

明永氷河の下の草原で9月10日に観察した、Blue各種の紹介のついでに、どうせなら日本(本土)に産するBlueの5つのグループを紹介しておこうと思ったのだけれど、表題にそぐわなくなってしまった。今回の写真は、“秋の梅里雪山”とは、全く無関係です。























少し前に、四川省二朗山で撮影した、ウスアオゴマダラシジミです。原則、撮影後にしか採集しないことにしているのですが、うっかり網に入ってしまった(写真②③)。その後、キイチゴ類の花に吸蜜に訪れた個体(①)があったので、生態写真を撮影出来たのだけれど、採集品も一緒に紹介しておきます。なお、昨年の同時期には、西嶺雪山でもキイチゴに産卵に来た♀を観察しています。

なお、以前紹介した、春と夏に出現する、ゴマシジミ(カバイロシジミ)群の2種も、併せて再掲しておきます。キララオオルリシジミ(写真④⑤雲南省維西2010.5.18)。ヒメオオルリシジミ(写真⑥四川省雅江東郊2010/09/25、写真⑦雲南省翁水村2010/09/25)。


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)

2010-09-28 11:02:08 | チョウ
【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
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  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の④シリーズです。



生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)
中国旅行情報(6)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(11)
My Sentimental Journey(34)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)

No.008 秋の梅里雪山のBlues【2】(ルリシジミほか Lycaenopsis spp.)

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ルリシジミ類Lycaenopsis Sect.
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日 【⑥~⑨を除く】

















石コロか、はたまた玉か、よく解らないのがこの一群。①~④はルリシジミだと思うけれど(タッパンルリも混じっている?)。⑤はルリシジミに近縁の別種と思います(大型種)。













写真⑥~⑨は、2009年8月4日に、四川省二朗山の渓流で撮影したもの、⑥⑦は、表の白い斑紋から見ても、タッパンルリシジミの可能性が強いですね。でも、中国西南部では、本物のルリシジミにも翅表に白い斑紋が出ることがあるようなので、断言はできません。⑩は、おそらくルリシジミだと思うのですが、、、。、




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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(12)

2010-09-27 14:52:30 | チョウ
No.008 秋の梅里雪山のBlues【1】ヤマトシジミ Zizzeria(Pseudozizeeria) maha

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ヤマトシジミ類Zizzeria Sect.
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日 【⑥を除く】

今日から暫くの間、毎日「チョウ」の更新をして行きます。玉石(大半は石、ただし玉に劣らぬ石もあります)混合です。

最初は、石コロの中でも最たる種、ヤマトシジミ。日本産と特に変わらないように思えますが、、、(①②は♂③は♀)。




















ヤマトシジミの仲間は、他にシルヴィアシジミとハマヤマトシジミの2種がいて、共に旧大陸の暖地に広く分布しています(それぞれ数種に分割することもあります)。ヤマトシジミによく似て著しく小さな種にホリイコシジミがあり、それに近縁のマエルリシジミ属の種(写真⑥雲南省維西2010.5.18)などと共に、おそらく世界で一番小さな蝶の一つだと思われます。



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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(11)

2010-09-25 09:30:07 | チョウ



【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
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  青山潤三・花岡文子
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★今日は下記の②シリーズです。


生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(11)
My Sentimental Journey(32)





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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(11)

No.007小型ヒョウモンの一種Clossiana gong【4】

タテハチョウ科Nympharidae/ヒョウモンチョウ亜科Argynninae/ヒョウモンチョウ族Argynnini/カラフトヒョウモン属Clossiana
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日
















この6枚の写真は全て同一ペア。ヒョウモンチョウの仲間は、大型種、小型種に関わらず、交尾中に近づくと、敏感に飛び立って、かなりの距離を移動します。(おおむね交尾中はじっとしている)他の仲間と比べて、ヒョウモンチョウの仲間の交尾中の撮影はなかなか難しいのです。




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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(10)

2010-09-23 14:08:41 | チョウ
【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
【一時休載】屋久島はどこにある?(長江流域遡行紀行)

  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の③シリーズです。
My Sentimental Journeyは、昨日と今日の2日分、載せています。


生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(10)
日本および近隣地域の野生アジサイ Ⅲ ① ~⑤
My Sentimental Journey(29)(30)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(10)

No.007小型ヒョウモンの一種Clossiana gong【3】

タテハチョウ科Nympharidae/ヒョウモンチョウ亜科Argynninae/ヒョウモンチョウ族Argynnini/カラフトヒョウモン属Clossiana
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日





























陽が照り続けると、活発に行動をはじめ、花の蜜を吸いに飛びまわります。写真⑦⑧は、大型ヒョウモンの一種、ウラギンスジヒョウモンと。





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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(9)

2010-09-21 15:26:33 | チョウ



8月25日より「青山潤三の世界・あや子版」を全面リニューアルしましたが、本日9月14日から、スケジュールを一部変更させて頂きます。このあとしばらくは、以下のスケジュールで掲載して行く予定ですが、10月中旬頃(正確な時期は不確定)を目処に、改めてスケジュールの変更を行う可能性がありますので、ご了解下さい(なお、「屋久島はどこにある?」のシリーズは、附添する写真や地図が手元に無いため、文章だけの紹介では、味気ないように思います。帰国後それらをピックアップして文章と共に掲載が可能になるまでは、一時休載させていただこうと考えています)。

【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
【一時休載】屋久島はどこにある?(長江流域遡行紀行)

  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の3シリーズをお届けします。

生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(9)
ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代(10)
My Sentimental Journey(28)



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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(9)

No.007小型ヒョウモンの一種Clossiana gong【2】

タテハチョウ科Nympharidae/ヒョウモンチョウ亜科Argynninae/ヒョウモンチョウ族Argynnini/カラフトヒョウモン属Clossiana
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日





























雨天時や朝夕は、草原のあちこちの、草の茎や葉、花序などに、時には何頭かが身を寄せ合って、翅を閉じて静止しています。このような時は、指で突ついたりしても、全く反応しません(落っこちてしまう)①~⑤。雨が上がったり、少し明るくなってきたりすると、翅を全開しますが、やはりしばらくは飛び立つ気配がありません⑥~⑨。

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