The Butterfly of Japan日本の蝶 2【補遺】
A story as a memorandum about that identity(fragmental consideration or essay)
そのアイデンティティについての覚え書き(断片的な考察)
第2回【補遺】
ダイミョウセセリ Tagiades tethys
*本編より「補遺」を先にアップしておきます。
いずれも、東京都青梅市霞丘陵2021.5.1
ダイミョウセセリの基本静止パターン⓵
翅を直角に開き、占有態勢をとる(オスのみ)。
異物が一定空間内に現れると、素早く追飛し、その後もとの場所に戻って、同じ姿勢(またはその前後に⓶の姿勢)
をとり、同じ行動を繰り返す。
ダイミョウセセリの基本静止パターン⓶
翅を水平に開き、葉などの表側にへばり付く。
オスの場合、前後に⓵の姿勢に移行することがある(近寄ると角度によっては敏感に反応し飛び去る)。
ダイミョウセセリの基本静止パターン⓷
翅を水平に開き、葉などの裏側にへばり付く。
おそらく、♂♀とも同じ姿勢をとるものと思われる(♀は未確認)。長い間同じ位置に同じ姿勢で止まっていることが多い。近づいても余り敏感に反応しない。
どこにいるか分かりますか?(とまった直後でなければ見つけることは容易ではない) *写真の真ん中です。
少し近づいてみました。⓷の態勢で、葉(アキノノゲシ?)裏にへばりついています。
少々近づいても飛び立ちません。
横位置から写すことにしました。
数10㎝の丈なので、這いつくばります。
真正面に来ました。
翅表が見えるように更に下側にカメラを移します。
カメラを地面につけ、蝶まで10㎝ほど、これが限度です。
カメラの存在に気が付いたみたいです。
翅の角度がやや狭まりました。
葉先に向かって歩き出した。
葉の先端に到達。
頭を持ち上げます。
よいこらっしょ、と。
葉の表に出ました。
改めて位置を確認して、
静止します。
翅を水平にして再びへばりつきます。
ここまで、(カメラを横に移動してから)約3分30秒。
このあとカメラを上に移動したら、飛び去ってしまいました。