青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

The Butterfly of Japan日本の蝶 2

2021-05-16 12:39:08 | 日本の蝶、中国の蝶


★5月15日の記事に、いいね!その他ありがとうございます。

 
The Butterfly of Japan日本の蝶
A story as a memorandum about that identity(fragmental consideration or essay)
そのアイデンティティについての覚え書き(断片的な考察)

 

第2回 ダイミョウセセリDaimio tethys 黑弄蝶 (上)
 
次の自費出版本から、本文を転載します。
 
アジアの片隅で“日本の蝶”を考える《Photo Essay》
ダイミョウセセリとシロシタセセリ族各種Tagiadini(Pyrginae, Hesperiidae)
発行 亜洲生物出版会Nature Asia Press
著者 青山潤三Junzo Aoyama
発行日 2014.10.15
 
それに加え、今回東京都青梅市霞丘陵で撮影したダイミョウセセリ(関東型)、中国大陸産ダイミョウセセリ、その他のダイミョウセセリ族各種と近縁のキコモンセセリ族各種の生態写真の一部、および付随文章を示します。
(上・下に2分割して掲載予定)
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
日本には、プロ・アマチュアを問わず、多数の蝶研究者・愛好家がいます。彼らの手によって、日本産の種はもとより、世界各地の蝶の、素晴らしい研究成果が成されています。
 
でも、いつも思うのですが、これだけ数多くの成果が上がっているのにも関わらず、「灯台下暗し」とでも言うか、一部の日本産の普通種の調査・研究に於いて、充分に成されていないのではないか、と思える部分が少なくありません。
 
ダイミョウセセリは、大都市の市街地を含め、日本各地に広く普遍的に分布している、代表的な「普通種」のひとつです。
 
都市近郊で見られる、いわゆる「普通種」には、近年になって都市部に侵入してきた、主に暖地性の広域分布種(例えばツマグロヒョウモン)も含まれます。
 
それとは別に、人類が登場する前の極めて古い時代から日本に在来分布し、本来の棲息地を覆うように形成された里山と結びついて繁栄、あるいは安定的な環境が保たれた都市周辺に改めて戻って来たと言える、「繁栄する遺存種」(著者の造語)スジグロチョウ、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲなどがあります。
 
ダイミョウセセリも、後者の一員だと思います。種としての分布自体は、アジアの広い地域に亘っています。その中で、日本産は極めて特徴的な固有の現象を示している。東日本と西日本で、明確に外観的特長(後翅の白帯の出現程度)が異なるのです。
 
周知の通り、東日本は後翅表(裏も)白帯がごく僅かしか出現せず、ほぼ全面黒褐色。西日本産は明瞭な白帯が発達します。中間地帯で徐々に移行するのではなく、どこかで入れ替わるのだと思います。
 
どこかで入れ替わるのか、その地域はどこなのか(関が原あたり?)、本当に移行性は示さないのか、、、、、。ダイミョウセセリという種の永い歴史の中で、それぞれの集団が時を違えて繁栄したのかも知れません。もっと別の要因があるのかも知れません。いずれにしても、非常に興味深いと思うのです。
 
これほど興味深い題材が身近にあるのに、きちんと調査に取り組んだ、という報告は聞きません。本気で取り組んだなら、必ずや面白い結果が出ると思うのです。
 
僕は関西人ですが、ダイミョウセセリを始めて撮影したのは(というか、蝶の撮影を始めたのも)、東京に来てからです。世田谷に引っ越した直後、アパートの横の電話ボックスに絡みついたヤマノイモに産卵中の♀や幼虫や蛹を見つけて、身近な蝶のひとつになったのです。ただし、後翅は黒いのが基準、と単純に考えていました(西日本の「白帯」が特殊なのだと)。
 
後年、台湾や中国大陸を訪れるようになってから、これらの地域のダイミョウセセリは後翅に白帯を有した個体ばかり、ということを知りました。もちろん、それをもって安易に 西日本産と大陸や台湾(ちなみに朝鮮半島は東日本同様黒、半島の南の済州島は白)の集団が、より近い血縁にあるとは言い切れないでしょうが、種の分布圏全体から見渡せば、白が基準で黒は例外、ということは確かなようです。
 
話は逸れますが、日本にはもう一種、ダイミョウセセリの仲間がいます。日本では南琉球の石垣・西表島だけに分布する(国外ではフィリッピンほか熱帯アジアの東半部に広く分布)コウトウシロシタセセリです。
 
ダイミョウセセリは一属一種で、以前は外観の良く似たアジア南部に分布するGerosis属の一員とされていましたが、交尾器の明瞭な差異などから独立属として分離されました。しかし、TagiadesやGerosisとの間の差異は明らかなのですが、基本的な構造はそれらの近縁各群と非常に共通しています。僕の個人的な見解では、Daimioを広義のTagiadesに含め、その亜属に置いても良いのではないかと考えているくらいです。
 
それはともかく、TagiadesやDaimioやGerosis、さらに著しく外観が得意なユウマダラセセリ属やキレバセセリ属など、基本形態の共通する幾つかの属は、シロシタセセリ族として纏められています(姉妹族に、キコモンセセリ属やマエキセセリ属Loxolexisなどから成るキコモンセセリ族があり、シロシタセセリ族、および新大陸産のPyrrhopyginiと併せて、一族に纏める案も成り立つかも知れない)。
 
余談。ネット検索をしてみたら、Gerosisの和名が「ダイミョウモドキセセリ」となっていました。「モドキ」の名を和名に積極的に利用することは、原則として僕は賛成なのですが、条件があります。本来は「似て非なるもの」に対して付けるのです(例えば「ヒョウモンモドキ」とか「アゲハモドキ」とか「セセリモドキ」とか)。
 
GerosisとDaimioを別属とする、という処遇には、特に異存はありません。しかし、属が分離されたとしても、両属の類縁関係がごく近いということも確かです。「似て非なるもの」とは言えないと思います。昆虫にしても植物にしても「属が違うから全く別物」という考えが普遍的な考えとして流布しているようなのですが、僕は同意出来ません(仮にそれらの属を統合する意見が主流になれば、また和名を変更しなければならないですし)。
 
話を戻します。これらの仲間は、生態的にも顕著な特徴を共有しています。静止時に、全開した翅を葉や地表にくっつけて(しばしば葉の裏側に下向きにピッタリ張り付いて)止まること。
 
そして、(一部の特異な属やキコモンセセリ族を別とすれば)大多数の種が、後翅に明瞭な白色部(全身白色に近いユウマダラセセリはその極?)を有していることです。
 
顕著な白紋は、生態とも密接な関係があります。樹林内での飛翔時、翅の小刻みな羽ばたきがストロボ効果を成すのです。ことに暗い林内に木漏れ日が差しているときなどは、その効果は一層顕著になります。
 
ゼフィルスの金属光沢における効果と軌を一にするのかも知れません。ただしゼフィルスの場合は♂のみ、シロシタセセリの仲間は♂♀ともに同じ効果を表します。種内での相互認識のための指標なのか、外敵に対しての隠蔽(または威嚇)効果なのか、要因はともかくとして、熱帯・亜熱帯さらに暖温帯の照葉樹林内に棲息する種に共通して発達しているという事実があります。
 
だとすれば、(この仲間としては例外的に)東日本産ダイミョウセセリのみに白色部の発達を欠くという現象は、容易に答えを導けそうに思えます。
 
西日本には昼なお暗い照葉樹林が発達するのに対し、東日本は明るい落葉樹林が主流、したがって白紋によるストロボ効果は役に立たない、と。
 
もし、白紋の存在がこのグループの基本とすれば、必要がなくなって退化した、と考えることが出来るかも知れません。あるいは逆に、必要がなくて発達しなかった、遺存性の強い集団と解釈することも可能でしょう。
 
でも、そう簡単に結論付けてほしくないし、また結論付けることも出来ないと思うのです。
例えば、、、。白紋の発達しない東日本にも、東海地方や南関東には、西日本と全く変わらない照葉樹林が発達しています。上記の説を採るならば、植生環境に対応して白班の発達程度も変化していかねばならない。でもそうではありません。
 
また、Tagiades属の多くの種は白紋が発達する、と記しましたが、それは東南アジアの一部地域に分布する種に限ってであって、地域によっては(熱帯ではあっても)後翅の白紋を欠く種が多数あります。
 
以下、無責任に思いついたことを、特に脈絡なく記していきます(この文章は解説文でも報文でもなくエッセイであるということをご承知おき下さい)。
 
タンポポ(日本在来種)は通常黄色ですが、西日本産では白色種(シロバナタンポポ)が主体となります(中国西南部の高山性種も白花が主体)。
 
レンゲソウとヒガンバナは、ともに歴史時代に、何らかの訳有りで、大陸から日本に導入された植物です。そのことに間違いはないのでしょうが、では、大陸のどこに本来の野生地があるのか、といえば、実はよく分かっていません。
 
そのことと直接関係はないとしても、気になることがいくつかあります。ヒガンバナは、種のレベルでヒガンバナと同一とも考えられる、白花のシロバナマンジュシャゲが、南九州などに在来分布しています。正確に確かめたわけではないのですが、レンゲソウの「白花」も、九州などで出現率が高いように思われます。中国中部や西部には、レンゲソウの野生種に何らかの関わりを持つと思われる、オナガシロゲンゲ、ユンナンシロゲンゲが、在来分布します。
 
クマゼミの背腹の白帯は、なぜか沖縄本島産で全く現れず、日本本土産も微小、南琉球の石垣・西表島産は白帯が顕著に発達(ちなみに屋久島産は様々なパターンが出現し、奄美大島には在来分布しない)、そして与那国島では背腹部全体が白色で覆われます(海外には分布せず、近縁種は白帯を欠く)。
 
ナガサキアゲハの♀の白色斑も、クマゼミ同様、本土産には僅かしか現れません。南西諸島を南に進むにしたがって、白色の部分が広がります。しかし、南琉球(石垣・西表島など)は分布の空白地帯。時折発見されることがあるのですが、それらの個体は、全身真っ白に近いと思われるほど、白色部が発達しているそうです。台湾や中国大陸南部、インドシナ半島などでは、♀が多型となりますが、おおむね白色部の発達した個体が中心となります。日本本土の「黒いナガサキアゲハ♀」は、種全体から見れば、むしろ異端なのです。
 
ウラナミジャノメの仲間は、沖縄本島に一種、八重山諸島に2種が分布しています。この3種は、後翅裏面が顕著な白色を帯びます、そのため、南西諸島で種分化した、近縁の一群と考えられがちですが、各種間の類縁は遠く離れていて、それぞれに対応する近縁種は、大陸や台湾や日本本土に、個別に存在します。
 
以上の事例を、関連付けるつもりは更々ないし、むろん関連付けられるような根拠も全くありません。「白」に結びつく地域も、バラバラです。
 
とは言っても、西(西南)に行くほど「白」との結びつきが強くなる、という事実は、漠然と存在するように思われるのです。
 
環境や捕食者との関係などで理論的に説明できる、という人もいるでしょう。もちろん、それらによる要因が何らかの形で関係しているのかも知れません。でも、それだけで説明できはしないはずです。偶然といってしまえばそれまでなのですが、「日本の西や西南方向」と「白」は、なんらかの因果関係があっても不思議ではないでしょう。
 
以下、ますます科学的な話ではなくなってしまいます。例えば、奄美大島固有の生物は、分類群の遠近に関わらず、あらゆる生物をクロスオーバーして、互いに共通した独特の雰囲気を持っているように感じられます。地域を広げて見渡しても、ルソン、パラワン、セレベス、、、、あるいは、日本、オーストラリア、アフリカ、北米と、同様の傾向(地域ごとに漠然と共通する印象)があるように思われるのです。
 
「白」というのは、日本の西南から東アジア南部にかけての(アイデンティティを把握する上での)、ひとつのキーワードではないかと思います。
 
ということで、話が余りに無責任に、漠然と広がってしまいました。“科学的な話”に結び付けるためには、まずは、日本の東西での、ダイミョウセセリの白帯出現度の実態を正確に把握するべく、地道な調査を行っていくことからはじめなければなりません。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
以上が、自費出版作品「アジアの片隅で“日本の蝶”を考える~ダイミョウセセリ」(2014)からの転載記事です。初出時から一字一句変えていないので、ここで改めて、ダイミョウセセリの分類上の位置づけと、その近縁種についての追記考察を行って置きます。
 
上記したようにダイミョウセセリ属Daimioは一属一種、熱帯地域に数多くの種を擁するシロシタセセリ属Tagiadesにごく近縁*で、その分布圏の北邊一帯に分布する種と考えて良いと思います。ここでは通説に従ってダイミョウセセリ属で表記していきますが、本来ならば、ダイミョウセセリ属を独立属として見做すなら、シロシタ セセリ属は複数の属に分割されるべきだと思います(でなければダイミョウセセリもシロシタセセリ属に統合することがバランス的に整合性がとれるのではないでしょうか?)。*ただしシロシタセセリ属の種の多くは、オスの前足脛節にダイミョウセセリやキコモンセセリ類のような毛の束を持たない可能性があります。
 
「上」ではダイミョウセセリ属(すなわち種ダイミョウセセリ)とそれ以外のシロシタセセリ族各種、「下」では主に近縁のキコモンセセリ族各種を中心に、(僕が撮影した)写真の一部を紹介していきます。
 
この機会に、ダイミョウセセリの「関東型」「関西型」について、インターネットで少し調べてみました。非常に多くの写真がネットに挙げられています。それらをチェックして、「関東型=黒いタイプ」「関西型=白帯の出るタイプ」「中間的要素の個体」の、地域ごとの出現程度を解析していこうと考えたのですが、驚いたことに、ブログなどにアップされている多くの記事に「地名」が示されていない。いや「地名」は記されているのです。ただし、行政名ではなくて山とか公園とか。それが何県のどの地方にあるのか分からないことが多い。そのブログの読者にとっては“何々山”が何処にあるのかなど皆知っているでしょうから、県名などはわざわざ書かなくてもわかるので省略しているのです。でも僕のような部外者には(自然公園とかマイナーな低山などの場合)それがどの地方にあるのか、さっぱり分からない。ブログというのは、概ね仲間内だけの「閉じた世界」であるという事を、つくづく知りました。
 
それはともかく、だいたい予想のとおりですね。「関東型」と「関西型」は、概ね分けることが出来るようです。「関東型」と言っても、後翅が完全も黒くなるという個体はほとんどなく、白紋が僅かに出るか、痕跡が薄く残っています。「関西型」は基本的に明瞭な白帯を持ちますが、概ね大陸産ほど太くはなりません。
 
近畿地方東部(京都・滋賀・三重・岐阜・福井などの各府県)を中心とした地域では、やや曖昧な白帯が出現する個体も含まれていて、完全に二つの型に別れる、と言うわけではないようです。
 
でも、徐々に移行していくわけでもない。全体として見れば、「後翅全面がほぼ黒いタイプ(関東型=東日本産)」「明確な白帯を持つタイプ(関西型=西日本産)」「太い白帯を持つタイプ」(中国大陸東部~西南部産)の「三段階」の集団に分かれているのは確かなようです。
 
中国大陸産のうち、後述する朝鮮半島産に繋がる形質をもつ可能性のある(僕はまだチェックしていない)東北部や北部産を除く、東部や西南部産については、後翅にごく太い白帯を有することで共通しているように思われます。雲南省産に於いて殊に白帯が顕著ですが、四川省産の中にも雲南省産を上回る顕著な白帯が発達する個体もあります。僕の「中国のチョウ」に掲載した成都市近郊の青城山の個体(ここにコピー転載)もその一つですが、西嶺雪山(大邑原始森林)で撮影した一個体(1991.8.8)には、更にそれを上回る白帯が出現しています(写真は未使用)。ちなみに、ここに示した「2009.8.5」の個体も、同じ場所での撮影ですが、白帯はそれほど発達してはいず、個体差が大きいものと考えられます。東部の浙江省天目山系でも、写真を含む複数の個体を撮影していて、いずれも太い白帯を有し、西南部産と大差は有りません。
 
台湾産については、「白水図鑑」(1960)で見る限り、後翅に中国大陸産同様の広い白帯を持ちますが、前翅の白紋がやや小さめのように思えます。図示された個体の特徴に過ぎないのか、地域集団の安定的特徴なのかどうかを確認したいのですが、昔写したポジフィルムを見つけ出せないので、未確認のままでした。今回、インターネット上の何枚かの台湾産の写真をチェックしたところ、台湾産固有の特徴であることが判明しました。
 
今回、インターネットのチェックで、2つの大きな発見をしました。ダイミョウセセリの分布域は、しばしば北海道が省かれていますが、実際は南部の渡島半島に分布しています。その北海道南部産の、驚愕するぐらい前翅の白斑が大きい個体の写真がありました(関東型の究極)。後翅には全く白斑を欠きます(すなわち台湾産と正反対)。ダイミョウセセリは、種としても族全体で見ても、どちらかと言えば暖地の生物ですから、北海道に分布していること自体が、かなり特例なのだと思います。といって(九州南部や台湾に分布しているにもかかわらず)屋久島・種子島にはいないのですが。
 
もうひとつ、韓国産のダイミョウセセリ。こちらもまた、インターネットでチェックした個体に於いては、「関東型」「関西型」「中国大陸東部~西南部産」のいずれとも、全く異なります。前翅、後翅共に白斑が明白に現れはするのですが、前後翅とも個々の斑の大きさが極めて小さいのです(それ以前にイメージ的に特異)。チェックした複数の個体が、同じ傾向を持ちます。ちなみに、済州島産は関西型に準じる、とされていますが、詳細は把握していません。
 
韓半島に続く中国東北部、および北京など華北地域産の特徴については未詳。どんな斑紋パターンを成しているのか、興味深いです(いつも思うのだけれど、どの生物についても、西南部やチベットなどの僻地の探索が積極的になされているのに比べ、北京周辺や上海周辺などの大都市近郊の実態解明が、おざなりにされ過ぎていると思います)。いつか機会があったなら、各地域産のオス交尾器の形状を比較してみたいです(僕にはもうそのチャンスが無いかも知れないので、誰かお願いします)。
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
雲南省梅里雪山明永2014.7.25
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
雲南省梅里雪山明永2009.6.5
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
雲南省梅里雪山明永2012.7.2
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
四川省西嶺雪山2009.8.5
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
四川省青城山1995.5.9(「中国のチョウ」からのコピー)
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
浙江省臨安県清涼峰2018.7.8
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
東京都青梅市霞丘陵2021.5.1
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
東京都青梅市霞丘陵2021.5.6
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
東京都青梅市霞丘陵2021.5.14
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
東京都青梅市霞丘陵2021.5.14
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
東京都青梅市霞丘陵2021.4.27
 


ダイミョウセセリDaimio Tethys 黑弄蝶
雲南省梅里雪山明永2011.8.11
 
以下、ダイミョウセセリ以外のシロシタセセリ属各種について簡単に述べておきます。
 


シロシタセセリ属の一種⓵ Tagiades sp.1
ベトナム・ファンシーパン山 2009.3.13
 


シロシタセセリ属の一種⓶ Tagiades sp.2
ベトナム・ファンシーパン山 2010.3.19
 


シロシタセセリ属の一種⓷ Tagiades litigiosa 3 沾边裙弄蝶?
広西壮族自治州龍勝県 2009.4.22
 
Tagiades属の分類は、とりあえずギブアップしました(1と2も雲南省との国境付近なので中国側にも分布しているはずですが?)。3も自信がありません。明確なのは、1と3では、腹部の下半が真っ白な毛で覆われますが、2は中国大陸産ダイミョウセセリのように白と黒の互い違いの横紋になることです。Tagiades属のオス交尾器は種ごとに顕著にことなるので、将来そのチェックによって種名が特定できると思います。
 


ウスズミシロシタセセリTagiades gana白边裙弄蝶
タイ・チェンライ 2014.10.29
 


ヒメキエリセセリ Gerosis phisara 匪夷捷弄蝶
四川省全天県 2009.8.4
 


オオキエリセセリ Gerisis sinica 中华捷弄蝶
四川省全天県 2009.8.4
 


チベットオオシロシタセセリ Satarupa zulla 西藏飒弄蝶
雲南省梅里雪山明永 2012.7.10
 


ハナマドセセリColadenia hoenei 花窗弄蝶
広西壮族自治区花坪原始森林 2009.4.22
 


ユキマドセセリColadenia maeniata 雪窗弄蝶(窗弄蝶)
雲南省梅里雪山明永 2017.6.4
 


ユキマドセセリColadenia maeniata 雪窗弄蝶(窗弄蝶)
雲南省梅里雪山明永 2017.6.4
 


キレバセセリCtenoptilum vasava 梳翅弄蝶
広西壮族自治区猫児山 2005.4.22
 


ユウマダラセセリ Abraximorpha davidii 白弄蝶
広東省詔関市翁源県 2013.6.5
 


ユウマダラセセリAbraximorpha davidii 白弄蝶
広東省詔関市翁源県 2013.6.5
 


ユウマダラセセリAbraximorpha davidii 白弄蝶
四川省二朗山2009.8.3









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