全日本体操種目別選手権を、予選・決勝と二日続けて観に行った。
トランポリンの試合を生で観られる機会は滅多にないので、予選はトランポリンの前の席で観た。鉄棒はかなり見にくかったけど、トランポリンを観るには最高の場所だった。
今回出場したトランポリンの選手で知ってるのは男子では上山選手、女子では岸選手くらいだったけど、やっぱり二人はすごかった。実力が頭ひとつ抜けている感じだった。
決勝の日は床の近くの席で観た。
男子床の最近のレベルの上がりようはすごい。2012年のロンドンオリンピックのとき、ロシアのアブリャジン選手がD7.1の構成を実施してきて度肝を抜かれたものだったけど、今は7点台がゴロゴロいる。白井に至ってはD7.6。いやすごいわ。
以前、白井選手の演技には二回宙返り系の技が入っていなくて物足りなさを感じていたりしたんだけど、今はリ・ジョンソンを入れたりしてさらにパワーアップしている。素直に素晴らしいと思う。これだけできれば、世界選手権でもほぼ確実に金メダルだね。
男子跳馬もものすごく見応えがあった。特に上位二人。D6.4を実施してくる選手が二人って。世界選手権じゃなく国内選手権でなんて。ものすごいレベル。世界選手権でもこれができたら確実にメダルが取れるね。優勝した小倉選手も代表には選ばれなかったけど。
鞍馬では萱選手が優勝。亀山選手、悔しいだろうな。あれだけ入れ込んできた鞍馬で勝てないなんて。萱選手には総合力では敵わないわけだし。
野々村選手も残念だったな。ロンドン前から加藤選手以上に期待されていた気がするけど、世界選手権の代表に選ばれたのは一度だけ。怪我が多い選手みたいだね。見た目は頑丈そうなのに。
種目別選手権が終わった時点での私の代表メンバー予想は、
男子 白井・山室・萱
女子 美濃部
だった。実際に選ばれたのは男子が白井選手・萱選手・長谷川選手、女子が宮川選手だった。
長谷川選手が選ばれたことは意外に思ったんだけど、調べたらNHK杯で7位だったんだね。
長谷川選手の鉄棒の演技構成は鄒凱に似ていて日本では珍しいタイプ。それにキャラクターも面白いから最近ちょっと好きになってきていた。だから代表に選ばれて嬉しい。
男子のメンバーをみて、まず思ったのは吊り輪がヤバそうだなってこと。吊り輪が得意な選手、田中しかいないじゃん。鞍馬はものすごく強そうだけどね。鉄棒も。
団体戦で内村選手を使わずに済む種目、あるかな。6種目全部で内村選手に頼るのはちょっとね。もういい年なんだからあんまり酷使しないほうがいい。休めるとしたら、鞍馬か平行棒かな。内村選手がでたほうが強そうだけど。内村が吊り輪をやらなくてすむのが理想だけど、今回のメンバーじゃ無理そうだしな。