場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

女ライダーが見たい

2016年07月30日 | 特撮

バイク乗りじゃなくて仮面ライダーの話。

「仮面ライダー龍騎」をついこの間全話見終えた。面白かったんだけど、このドラマ内での女性の扱いには若干モヤモヤを感じないこともなかった。
主人公の一人である秋山蓮が戦うのは恋人の恵里を生き返らせるためで、黒幕である神崎士郎がライダーバトルを計画したのは妹の優衣を生き長らえさせるためだった。どっちも女絡み。相手の女性はどちらも自分が無茶な方法で生かされることを望んでいないんだけど、二人ともそのことはガン無視。しかも恵里も優衣も完全に蚊帳の外に置かれている状態(恵里は昏睡状態だから仕方ないとは言え)っていうのがずっと引っかかってた。

十三人(+α二人)もライダーがいて、女ライダーはたった一人っていうのも寂しい。しかも劇場版のみの登場で、TV版にはいないし。こんなに沢山ライダーが出てくるなら、その中に三人くらい女性がいたっていいじゃないか。
かと言って、TV版にも女ライダーが一人出たとして、その枠がライアだったら……と考えるとそれはそれでちょっと嫌かもしれない。ライアって女性にするとすごくステレオタイプな女性像になってしまうんだよな。ピンクのライダーで、戦いを好まない優しい性格で。そこそこ出番のある北岡か浅倉の枠が女性だったら良かったのにな。

仮面ライダーは長く続いているシリーズだけど、女ライダーはほとんどいない。そこが物足りない。イケメンとかどうでもいいんだ、それよりも女ライダーが見たい。お色気要因ではなく弱くもなく、普通にカッコいい女ライダー。そういうの出てきたら、女児には受けると思う。

少女が戦う話だったらアニメでは腐るほどあるけど、少女じゃなくて大人の女が見たいんだ。戦隊物だったら女性もいるんだが、こっちはちょっとノリが苦手。今年の「ジュウオウジャー」は違うけど、大体いつも女性にピンクが割り当てられているし。

仮面ライダーじゃなくて牙狼の番外編だけど、「劇場版 媚空」は良かった。主人公が本当に強くてかっこいい女性で。
ただ牙狼シリーズでは女性の戦闘員はどう考えても戦闘に向いていない、無駄に露出度の高い格好をさせられているのがなんかイヤ。ヘテロ男性向けのお色気要員でしかない感じで。媚空はそうでもないんだけど、これは例外中の例外なので。

いっそ女が主役の仮面ライダーがあったらな。すごく見たい。でも戦隊ですら女主人公はないからまず無理だろう。女は引っ込んでろ、っていう頭の固い人もまだまだ多いしな。
全員女性で揃えたゴーストバスターズの最新作は男性からの批判がかなり多いんだっけ。アメリカですらそうなんだから、日本なら尚更だろうな。


「ダレン・シャン」第一巻を読んでみた

2016年07月24日 | 小説

以前からちょっと気になっていた「The Saga of Darren Shan」シリーズの第一巻「Cirque du Freak」、Kindle版は100円と格安だったので買ってみた。

シリアスな内容の割に英文は平易で、以前児童書だからと油断して「Arthur Trilogy」シリーズの第一巻に手を出し、十数ページで挫折した経験を持つ私でも楽に読めた。

英文のレベルは問題なかったんだが、問題は別のところにあった。クモが苦手でグロ耐性もあまりない私にはキツい内容で。
サーカスのシーンで狼男が突然凶暴化して近くにいた観客の腕を……なシーンで私は既に恐怖に震えていた。こんなのはまだ序の口なんだろう、という予感がして、第一巻で止めておいたほうがいいかも、とこの時点で思ってしまった。
そしてクモ。この小説ではクモが大活躍する。クモの補食が詳細に書かれているシーンもあって、そこは読んでいて本当に気持ち悪かった。

ダレンはかなりのクソガキで、こんなのが人気児童文学の主人公なのか、とちょっとビックリ。スティーブも将来的に犯罪者になりそうな素質を十分に感じる危ない子供なんだけど、ダレンもなかなかのものだ。さすがこいつら親友なだけのことはある。
人を見せ物にするようなサーカスなんてとんでもない、って先生にも母親にも言われてるのにお構いなし。しまいには窃盗までやってのける。それをおかしな理屈で正当化するところも、吸血鬼だとわかっている相手から盗む命知らずぶりも恐ろしい。ついでに言うと、でかくて危険な毒グモなんかをペットにしたがるところも私には到底理解不可能だ。

クモを盗んで調子に乗っていたダレンは冷たい目でしか見ることが出来なかったが、吸血鬼になってしまってからの描写は胸に迫るものがあった。人間でないものに変わってしまったのだと自覚していく恐怖とか、愛する家族と別れなければならない哀しみとか。
まあ、言ってしまえば大体自分で招いたことなんだけどね。

第一巻を読み終えた上での結論としては、第二巻以降はもう読まなくていいかな。これからもっと暗く、怖く、グロい話になり、人もバンバン死んでいくようなので。ハマっている人も多いみたいだけど、私には合わないみたい。面白いことは面白かったんが、もっと明るい話が読みたいんだ。


「仮面ライダー龍騎」全体感想

2016年07月22日 | 特撮
ストーリーのことなど

仮面ライダー同士で殺し合う話だということだけ聞いて、面白そうだと思って見始めた。実際面白かったけど、最初に想像していたものとはちょっと違ったかな。

ライダーは最初から13人全員揃っていて、状況により一時的に手を組んだり裏切ったりを繰り返す終始殺伐とした話かと思ってた。そうしたら、途中加入も有りだったり、他のライダーは誰かっていうのを最初は知らない状態で、偶然の出会いを経てお互いの存在を知るっていう形式だったり。
神崎士郎も、戦わせたいんだったら他のライダーは誰でどこに住んでいる、とかいう基本情報くらい全員に教えとけばいいのに。そうしたら偶然が積み重なる不自然な描写は少なめに出来たし。

ライダー同士の関係も意外とそんなにピリピリしてなくて、結構馴れ合っていたような。殺し合いをしている人間同士なんだし、もう少し緊張感が欲しかったな。
真司と蓮はいいんだけどね。北岡とだってちょっとなあと思っていたので、浅倉とまで馴れ合っているシーンを見たときは唖然とした。「城戸がバカだと思う人手を挙げて」っていうアレね。あのシーンが好きだという人も結構いるようだけど、私は大嫌いだ。井上敏樹悪ノリしすぎ。

人間って極限状態になったら結構とんでもないことやらかすと思うんだ。武器を与えられて、「戦え」って言われて、他のライダーを倒さないと生き残れないんだったら、もっと積極的に殺し合うもんじゃないかなあ。はじめからおかしい人じゃなくて、ごく普通の人がおかしくなっていくさまを見せるほうが断然怖い。その辺りの人間の醜さについての描写は甘かったかな、という印象はある。まあ子供向けだしね。

そして、おそらくテーマの一つだっただろう命の重さは、今ひとつ伝わってこなかったかな。モンスターに食われる人たちの扱いがあまりにも軽くて。それに比して優衣や恵里の扱いがあまりにも重くて。「命の重さって、人によって違うんだなあ」っていう感じ。

ストーリーの全体構成も、そんなに上手いとは言えないと思う。中盤がややだれる。手塚の死から次のライダー登場までが長すぎた。ここでもっと話を進めておけば、終盤があんなに詰め込みすぎな感じにならなかったのに。
北岡と浅倉の出番は引っ張りすぎな気がした。特に浅倉。もっと早くに退場させるはずが、主人公より人気があったから、或いは制作側が愛着を持ちすぎたために殺せなかったとか、そういう事情でもあったのかな。最終回の時点で三人も生き残ってるっていうのはどうかと思った。そのせいで、最終回は語るべきことがもっと他にたくさんあっただろうに尺が足りない感じになってしまった。

題材が魅力的なだけに、「もっとこうしてほしかった」という不満は挙げればきりがない。それに、冷静に思い返してみるといろいろ粗はあった。それでも、私はこの作品が好きだ。なんだかんだ言いつつも、ストーリーに引き込まれてしまったから。


キャラクターのこと

自分でも意外だったのが、登場人物たちに結構感情移入してしまったこと。最初は、クズみたいな人間たちが無惨に死んでいくさまをゲラゲラ笑いながら見る予定でいたのに。どうせみんな死ぬのわかってるし。

手塚、香川教授、芝浦、仲村くん、真司、霧島、編集長、吾郎ちゃんは好きな部類。特に芝浦と仲村くんが好き。視聴中は手塚や香川教授のほうが好きだったり、蓮のことも結構好きだったりしたのに、いつの間にかこうなっていた。芝浦に関してはキャラと言うより役者が好きなのかも。神崎士郎と浅野めぐみは、あんまり好きじゃないけどギリギリ嫌いではない。唯一浅倉だけは自分の中ではっきりとした拒否反応が出てしまった。

浅倉のことだって最初は面白がって見られたんだけどな。でも途中からは本気でドン引いてしまって、さっさと死ねと思いながら見ていた。普段の私なら、悪役のことも結構好きになったりするはずなんだけど。
他の多くの視聴者が感じているらしい、浅倉の抗いきれない魅力みたいなものが私にはわからないんだ。男前だと言われている外見すら全く好みじゃないからなのかなあ。

多分、私が悪役を好きになるのは、やられ役であるという哀愁があるからなんだろう。自分がやったことのツケを後で払わされることになるのがわかっているから、たとえ残忍な人間だとしてもある程度は許容できる。だから好きになったとしても勝利して欲しいなんて微塵も思わない。
浅倉の場合、主要人物の一人で、倒すべき敵ともされていなくて、戦闘でもおいしいところを持っていって、そして最終回まで生き残ってしまう。そこが「小物悪役とは違う」みたいな感じで受けていたようなんだが、私は胸糞悪くて仕方なかった。

あとは、制作側の過剰な思い入れが見え見えなのと、ファンから持ち上げられすぎなことも私の浅倉嫌いに拍車をかけたかもしれない。浅倉が好きじゃない人を分かっていない奴だとか頭の固い奴呼ばわりしたり、浅倉を絶賛する一方でそれと比較して他の悪役を下げたりするようなファンがいるからな。それがなかったとしても決して好きにはならなかっただろうけど、「ちょっとだけ嫌い」程度で済んでいたと思う。

……なんだか、浅倉のことばっかり書いちゃったな。まあ、良くも悪くも、作品全体のイメージを左右するような強烈なインパクトと個性を持った人ではあるよな。


各種ランキング

最後に個人的ランキングをば。

好きなライダーのデザイン
1. ナイト
2. ガイ
3. ベルデ
4. オルタナティブ/オルタナティブ・ゼロ

ナイトとガイとオルタナは単純にかっこいいから。ベルデは怪人にしか見えないデザインが斬新に思えたのと、緑が好きだから。

トラウマランキング
1. 劇場版でのシアゴーストの補食シーン
2. 浅倉弟がベノスネーカーに食われるシーン
3. フェリー回での、逃げ遅れた乗客の食われる直前の悲痛な叫び
4. 劇場版で、鏡の世界に引き込まれた人の靴だけが残っているシーン
5. 金色のザリガニのおじさんがモンスターに切り刻まれるシーン

よく挙げられる、佐野の死ぬシーンは私にはそれほどでもなかった。佐野にはあまり共感できなかったし、ライダーたちは自分の意志で危険な世界に入っていった人間だから。普通に暮らしている一般人が突然命を奪われることのほうがよっぽどショッキングだった。

好きなミラーモンスター
1. マグナギガ(ゾルダのモンスター)
2. ダークウィング(ナイトのモンスター)
3. シールドボーダー(野良モンスター)

好きなファイナルベント
1. デスバニッシュ(ベルデ)
2. エンドオブワールド(ゾルダ)
3. シザースアタック(シザース)

デスバニッシュはクッソダサくてインパクト抜群で大好き。エンドオブワールドは唯一ちゃんとかっこいいファイナルベントだと思う。見た目が派手な割に全く敵を倒せていないような気はするけど。シザースアタックは技名も内容も適当すぎるところが逆に好きだ。


「仮面ライダー龍騎」関連記事一覧


「仮面ライダー龍騎」最終話感想

2016年07月18日 | 特撮
死亡ラッシュ

この回だけで一気に四人も死ぬ。

北岡は予想通り病死。二話くらい前に死ぬかと思ったけど、引っ張ったな。穏やかな死で、他のライダーに比べると大分恵まれていた感じ。

吾郎ちゃんは死んだ北岡の代わりにゾルダになり、王蛇との戦いの末死亡。これがちょっと腑に落ちない。モンスターと契約した本人じゃなきゃ変身できないものと思って見てたのに。TVSPのアレはパラレルワールドだから出来たんだとばっかり。吾郎ちゃんはもともとライダーでもないし、最後まで生きていてほしかったな。本人は満足なんだろうけど。

浅倉は機動隊に撃たれて蜂の巣エンド。画面が白くなって無音になって、という演出を見ると、浅倉の死を「悲しいシーン」として描きたかったんだろう。そこは制作側と自分との距離を感じた。私は浅倉のこと、死んで当然のクソ野郎としか思っていないので。浅倉の弟とか護送車の警官とか、こいつが理不尽に殺してきた人たちのほうがずっと無念だっただろうよ。彼らにはなんの罪もなかったのに。
他の悪役の死ぬシーンはもっとドライな描き方をしているだけに、尚更浅倉の特別扱いが気になってしまう。作り手が浅倉好きなのはわかったが、それをあそこまでだだ漏れにしなくてもいいのに。浅倉のファンには気にならないんだろうが、私はちょっと引いてしまった。

蓮は恵里の病室で静かに息を引き取る。このままあの世界が続いたとして、恵里が蓮の死因を知ったら絶望しそう。蓮が改心せず最後まで自分の思いを貫き通したっていうのは良かったと思うんだ。ただ、助けられた本人も喜ばないであろう蓮の独り善がりな願いだけがかなってしまったという結末には虚しさを感じる。


神崎兄妹

優衣は特別優しいというよりは普通の感覚を持った普通の人なんだと思う。あんな方法で生かされてるのを受け入れられる人なんてそんなにいないのでは? 私だっていらないよそんな命。

そして神崎士郎、本当にクズだな。浅倉のことを散々disってきたけど、こいつはそれ以上にクズかもしれない。妹を思う人間らしさとか、最後の優しい笑顔なんかに惑わされないぞ。
人を愛する気持ちをちゃんと持っているのに、妹以外の人間に対してあそこまで無慈悲になれるのが余計恐ろしい。自分だけが大切ってほうがまだわかる。「妹のため」とか言ってるけど相手が望んでもいないことを押しつけるのはただのエゴだしな。
すぐ人に責任転嫁しようとする根性も気に入らん。劇場版で「お前たちの願いがライダーバトルを作った」とか言ってるけど、作ったのはお前だろ、人のせいにすんなと思った。


ラストシーン

神崎兄妹の会話から、タイムベントで時間を戻してライダーバトルが何度も繰り返されていたことがわかる。妹に拒否されても拒否されても、何度も最初からやり直していたらしい兄貴。すげえ執念だ。
ここまではわかったんだが、問題はその後なんだよな。優衣が幼い士郎と会話してるシーンとか、幼い神崎兄妹と成長した神崎兄妹が四人一緒に絵を描いてるシーンとか。これは優衣の妄想? イメージ映像? それとも現実に起こったこと? 私の足りない頭ではよくわからなかった。

最後、真司たちが平和な日常生活を送っている映像が流れる。この世界では優衣は既に他界しているようだ。真司が取材に行くのが「金色のカニ」って、明らかにシザース意識してるよな。
レギュラーメンバーに加え、手塚と東條もチラッと姿を見せたけど香川教授、仲村くん、芝浦、佐野の登場はなし。せめて香川教授くらいは見たかったけど、ギャラの関係もあって出せなかったんだろう。

これは素直に見ればリセットされて優衣は十年前に死んだことになったんだろうけど、あのわからずやの兄貴がよく優衣の説得に応じてくれたな。
リセットエンドにはけっこう批判も多いらしい。今までやってきたことはなんだったんだと。
私はアリなんじゃないかと思う。たった二人の兄妹のためにあれだけの大惨事になるなんて本来あってはならないことだし、あのままじゃモンスターに食われた一般市民や浅倉弟や仲村くんが可哀想すぎるので。ただ、浅倉まで救済するのはちょっとどうかと思った。

またタイムベントで新たな戦いが始まった、あの映像は単なる優衣の願望で、幻に過ぎない、って解釈もできないことはないよな。で、ライダーバトルは永遠繰り返される、ループは終わらないと。ちょっと怖いけど。
ミラーワールドの中にモンスターじゃなくて人間が住むようになった、っていう可能性もあるかもしれない。最後、神崎兄妹が描いていたものが実体化して。エピローグに出てきたのはミラーワールドの中の世界で、最後に出てきたみんなは姿形のよく似た別人格、とか。若干性格が変わっていたりする人がいるのも、この理屈だと説明がつく。でも、左右対称の世界じゃなかったから、この説は無理があるかな。

結局、死んだはずの神崎士郎が実態はないとはいえ普通の人間にも見える形で存在していて大学にまで入れた理由だとか、優衣がモンスターを操ったとき急に人格が豹変した理由とか、落書きがモンスターになった理由はよくわからなかったな。神崎兄妹はもともと特殊能力を持っていた、っていうことでいいのかな?


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「仮面ライダー龍騎」第47話~第49話感想

2016年07月17日 | 特撮
第47話

真司がちょっと前の蓮みたいになってしまった。叫び方まで。嫌だこんな真司。優衣の制止も聞かず、蓮を攻撃しようとするし。
優衣は周りに流されるだけで何もしていない印象だったけど、「そんなふうに真司くんに助けてもらっても嬉しくない」とキッパリ言ったことで、好感度はかなり上がった。

蓮も真司も、自分が守ろうとしてる相手の気持ちを無視して突っ走ってるだけなんだよな。考えてみたら、恵里も優衣もある意味犠牲者と言えるかもしれない。
はっきり態度で示した優衣だけじゃなく、恵里だって蓮がああやって戦うことを望んでいないのは明らかだ。蓮が願いを叶えて生き返ったとしても、事情を知ったら少しも喜べないだろう。蓮だってそれをわかってるくせに。
いくらその人のためを思っても、本人が望んでいないことをするのは自己満、エゴでしかないんだよな。


第48話

劇場版と同じ教会のシーンを出してきた。そして劇場版と違って霧島と北岡がそこにいない。これで劇場版はTV版とはパラレルだってことが確定したな。今まで劇場版の立ち位置をどう考えればいいのかわからなくてモヤモヤしていたのでちょっとスッキリした。

「沢山の人を犠牲にして手に入れた命ならいらない」と言い切る優衣を見て、優衣の意志を尊重しようとする真司と、力ずくでも生きさせようとする蓮。
蓮のこういう押しつけがましい優しさが私は本当に嫌いだ。善意なだけに余計にタチが悪いし困る。優衣のことをちゃんと一人の人間として尊重しているのは真司のほうだよな。
真司も、優衣がそれでも生きたがったとしたら、みんなを犠牲にして助ける道を選んだのかな。そう考えるとゾワッとするんだが。

とっても今更だけど、香川教授は乱暴な手段使わずに、優衣にちゃんと事情を話して自分で死んでもらうように仕向ければよかったんだよな。一応優衣と顔見知りの仲村くんでも使って。そしたら話がすぐ終わっちゃうしオルタナ出せないけど。


第49話

本物の優衣は既に死んでいて、今の優衣は神崎士郎と本物の優衣が作りだした鏡像らしい。劇場版とちょっと違うような。劇場版では、あれは鏡の世界の女の子から命を与えられた優衣そのものだったはず。

優衣が消滅しようとするところで、いままでクールだった神崎士郎が慌てふためくんだけど、このシーンで大根ぶりがはっきりと出てしまった。今までも「棒読みだな」とはずっと思ってたけど、感情を殺してたからまだ見られた。これじゃ、シリアスシーンなのに笑っちゃうじゃないか。子役の子のほうが演技上手かったぞ。

仮面ライダーということがバレた後の、真司と編集長のやりとりは良かった。ストーリー上の重要性はそれほどでもないのかもしれないけど、いいキャラだな、編集長。最近影薄かったけど、ここに来て存在感を取り戻してくれた感じ。最終回の次回予告も編集長のモノローグだったし。

最後、ネタバレなしで見ていたらものすごい衝撃を受けたであろうシーン。小さな女の子を庇って真司死亡。主人公なのに。まだ最終回でもないのに。
ただ、後ろからしっかり刺されて血がべっとり付いてるのに、着ていた上着が全く破れていないのは変だよな。こんなときに突っ込むのも野暮だが。


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