世界体操が終わってしまった。録画の編集作業なんかをしながら余韻に浸ってはいるけど、少し寂しい。
放送内容には意外に満足できた。生放送が多かったし、いつもよりはたくさんの選手の演技を映してくれたし。
特にCSの放送は、有料だけあって入場シーンや表彰式もちゃんと映してくれたし、種目別は全選手の演技がカットされることなく見ることができたので満足。余計な煽り映像だとかタレントのコメントもなく、体操ファン向けの内容だった。吊り輪と段違い平行棒とあん馬の表彰式は放送時間の関係で映らず、そこは残念だったけど。
体操の大会があると他の人の感想を検索して見るんだけど、今回の大会は見てる人がいつもよりずっと少ないのがよくわかった。放送時間帯が深夜だったり、一部はCSだったりするから当然と言えば当然だけど。テレ朝も全然宣伝しないしな。内村の現役時代だったら深夜でももっと見られていた気はするが。
鄒敬園の平行棒はやっぱり圧倒的だった。スコアも異次元の16点超え。2019年大会では予選落ちだったから、今回は本当に良かった。絶対王者が実力を発揮して順当に勝つのが私は好きかもしれない。波乱なんてなくていい。失敗しないのも実力のうちではあるけど。
床はカルロス・ユーロ、吊り輪は尤浩に優勝してほしかったんだけど、どちらもメダルに届かずで残念。カルロス・ユーロは個人総合ではとてもいい演技をしていたし、もちろん鄒敬園ほどではないけど頭一つ抜けた優勝候補だったのにな。床の種目別決勝で失敗して跳馬と平行棒でリベンジするという、去年と同じパターン。なぜ一番の得意種目では決勝でやらかしてしまうのか。でも、昔ドキュメンタリーで見たときはこんなにすごい選手になるとは思いもしなかったな。本人ももちろんだけど、釘宮コーチもすごい。
平均台は落下が多かった。動きがとても綺麗だったアンドラーデや高難度の演技構成の欧鈺珊の完璧な状態の演技を見てみたかった。それはそれとして、元々補欠だった渡部が優勝したのはすばらしいことだけど。3位になった宮田は個人総合でも入賞したし、これからが楽しみな選手だな。小柄だけど子供っぽい感じじゃなく、体格もしっかりしているのがいい。
鉄棒の決勝もとても見応えがあっていい試合だった。特に素晴らしかったのは、誰も落下しなかったこと。かなり珍しいことなんじゃないだろうか。
橋本は、多分満足できる演技ではなかっただろう思うけどリューキンが決まったのは良かった。リューキンは好きな技なので、これからも入れ続けてほしい。あとヴィンクラーをやる選手が増えてほしい。誰もやってくれなくて寂しいので。