自由席なので選手がちょっと遠かったけど、やっぱり生で見るのはテレビと違った面白さがあった。選手入場時の、一人ずつコールされて後ろのスクリーンに名前が出てくる演出も良かった。ポーズをとってみたりお辞儀したり、それぞれの個性が出ていて楽しめた。長谷川は期待通りの派手な登場。
点数の出方は去年までと明らかに違ってきてるな。全体的にかなり低くなった。15点が出ることがほとんどない。内村が全種目で14点台なんて、ちょっと前なら考えられなかった。 E得点が厳しくなったことに加えて難度の見直しもあったから、選手は調整が大変だろうな。
試合は接戦で、かなり面白い展開だった。5種目終わって白井がトップ。2位の内村に0.8点差を付けて最終種目の鉄棒へ。内村はミスが許されない状況で、逆転はかなり難しい点差かと思われた。でもそんなことでくじける内村じゃなかった。最終種目鉄棒で完璧な演技をして劇的な大逆転。そもそも点差は気にしていなかったらしい。白井の優勝もそれはそれで面白いので見てみたいと思ったが、内村様はやっぱりすごい。
白井は成長したな。今大会の成績だけ見ると一位と0.1点の僅差。もう完全にオールラウンダーだね。床だけじゃなく、平行棒でも内村より高得点だったし。鉄棒はまだそんなに得意ではないみたいだけど、ヴィンクラーをやってくれるのが嬉しい。
ちょっと調べたら、ヴィンクラーがE難度からF難度に引き上げになっていて驚いた。コールマンがF→Eだから、これで難度が逆転したわけだね。コールマンはみんなやってたもんな。これからはヴィンクラーを入れてくる選手が増えてきそう。
リオ前にこの難度に改訂してくれていたら、もしかしたら鄒凱をリオでも見られたのかな。ヴィンクラーって聞くと、もう自動的に鄒凱を思い出してしまう。
三位は田中。E得点では一位だったらしく、セイコーエクセレント賞とかいうエレガンス賞みたいな賞をもらっていた。
加藤は調子悪いね。前回もあまり良くなかったし。鞍馬の点が妙に低いと思ったら、落下してたのか。珍しい。
演技が好きだからちょっと注目して見ていた長谷川は、前回よりも大きく順位を下げてしまった。得意種目の鉄棒と鞍馬、両方で落下。特に鉄棒は大崩れして11点台。華のある選手だし、ビシッと決まったときの演技は本当に魅力的なのに、安定感がないのが残念だ。