場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

「モアナと伝説の海」感想

2017年03月17日 | 漫画・アニメ

タトゥーを動かすという発想も面白かったし、アニメならではの表現が満載で、映像はもちろん素晴らしかった。でも個人的見どころはなんといってもストーリー。というかモアナ。

モアナいいよ。16歳の少女なんだけど、とてもたくましい。並外れた身体能力、無謀とも言える勇敢さ。表情やちょっとした仕草なんかも、女の子女の子してなくていい感じ。これだよこれ、こういうのが見たかったんだ。
恋愛要素皆無で、主人公が男の子でもほぼ同じような感じで話が成立しそうなところがいい。日本だとなかなか出ないタイプのヒロインなんではないかな。

相棒となるマウイのモアナに対する接し方にも、ストレスを感じさせるような要素がなかった。女の子扱いは全然しなくて、ただのガキ扱い。チキン呼びするときは「人間だから」で決して女だからではない。

もちろん、下心なんて一切なし。日本のコンテンツだと10代の女の子に欲情するような大人が当然のような顔して出てくるからな。
女子高校生と警察官の恋愛物と、女子高校生と教師の恋愛物の映画がこれから公開されるんだもんな。地獄のようだよ。

アメリカはマッチョな男性推しがキツすぎるところは嫌だけど(そう言えばマウイもモアナのお父さんも異様にマッチョ……)ロリコンを肯定しないという点に関してはきちんとしていていいな。


「おしどり夫婦」という言葉

2017年03月17日 | ジェンダー・家族等

「○○の妻たち」という番組で、中尾彬・池波志乃夫婦のことが取り上げられていた。私は全然見たくなかったんだが、家族が見たいと言うので見させられる羽目になった。食事中だったので逃げることもできず。

番組の内容は、ものすごくイライラさせられるものだった。妻側の負担が多すぎる夫婦だな。

朝食は、まず和食か洋食か、夫の要望を聞いてから作り始めるんだとか。結構手の込んだものを7品目? くらい。なのに手早く作らないと急かされる。
食事が終わったらすぐ皿洗い。洗っている最中に「ジュースを出せ」とか座ったまま遠くから言われる。池波志乃は怒らず、文句一つ言わず、コップに入れた状態でジュースを持って行ってあげていた。

ジュースぐらい自分で出せや。ついでに言えば皿洗いくらいしろや。妻だって専業主婦じゃなくて、他の仕事もあるのに。

中尾彬は妻がいなきゃ何もできなくて、自分のパンツの場所さえわからないらしい。
小さい子供なら仕方ないが、妻より10以上も年上のじいさんがそれって……。ボケてるわけでもないのに。

「人の世話を焼くのが楽しい人もいる、あの人はあれで幸せなんだ」と、こんな番組を私に強制的に見せやがった家族は言ってたけど、なんだかなあ。たしかに池波志乃はインタビューで現状に満足しているみたいなことを言っていたけど。
モラハラを受けている人だって、周りから何を言われようがあの人はいい人、自分は幸せなんだって言うよな。一種の洗脳状態にいて。で、あるときハッと気付いたり。

この夫婦はおしどり夫婦と呼ばれているらしい。三船美佳・高橋ジョージ夫妻も昔そう呼ばれてたよな。
おしどり夫婦と呼ばれる夫婦って、どこかしら歪んでいるケースが多いような気がする。もちろん全部とは言わないけど。

いつでも、どこに行くにも一緒の夫婦とか、微笑ましい事例として語られたりするが、私はこういうの怖い。どちらかがもう一方を束縛している可能性が高いと思う。
大体、夫婦でベタベタするのがそんなにいいことか? 別個の人間なんだから、ある程度の距離感は必要なんじゃないのかな。

中尾彬も最悪だし、ああいうのを美談みたいな形で取り上げるテレビ局もどうかと思う。
検索してみたところ、肯定的な感想が多かった気がする。「素敵な夫婦」とか言われてたり。どこがだ。まあ、私みたいな感想を抱く人ははじめからからこんな番組見ないだろうからな。


浅倉・北岡復活の件

2017年03月14日 | 特撮

「仮面ライダーエグゼイド」のスピンオフ作品で、「仮面ライダー龍騎」の悪役キャラクター、浅倉威が復活した。
東映特撮ファンクラブの会員限定映像なのでストーリーの詳細は知らないが、YouTubeにあった無料部分だけ見てみた。相変わらず人を殺していた。なんでこんな殺人鬼が人気あるのか、私にはよくわからん。
悪役が嫌いなわけでは決してないんだ。でも浅倉は制作側に贔屓されているのが見え見えで、そこがすごく鼻についたんだ。
念のため書いておくと、俳優が嫌いなわけではない。浅倉が嫌いなだけ。そこの線引きはしている。

「仮面ライダー龍騎」から15年経ったので、浅倉の外見もそれなりに変化していた。で、老けた、老けたと盛んに言われていたけど、当時から年の割に老け顔だったじゃん。そのまま順当に歳を重ねただけだろう。

私はもともと浅倉の顔が全く好みじゃないんだよな。だから他の人と違って浅倉が老けようがどうでもいいと思えるんだろう。
繰り返すけど、俳優が嫌いなわけじゃない。ただ顔はちょっと苦手。「仮面ライダー龍騎」の俳優陣の中で私が苦手な顔ツートップが浅倉と北岡だったんだ。
多分私のような人間は少数派だと思う。キャラのせいもあるだろうが、この二人は主役コンビを凌ぐ人気で写真集も売れていたらしいから。

そのツートップのもう一人、北岡も春の映画で復活するらしい。龍騎勢の参戦が続いてるな。15年も前の作品なのに。

北岡と言えば、この間たまたま見ていたテレビ番組に、北岡役だった小田井涼平さんが所属する歌謡グループ「純烈」が出てきた。
「純烈」、噂は聞いていたけど実際に映像で見るのは初めてだった。過去の栄光にすがって、特撮オタクを当てにしているっていうイメージを失礼ながら抱いていたんだけど、全然違った。ちゃんと特撮ファンじゃない新規のファンも獲得していた。そして多分そっちのほうが数が多い。それに結構人気あるんだね。地道に営業活動したんだろうな。
本人たちよりファンのほうがキャラが濃くてそっちのが印象に残ってしまったけどね。ただあの人たちがいなければ取り上げてもらえなかっただろうとも思う。

小田井さんの見た目も結構変わっていて、イケメンというよりは普通のおじさんという感じになっていた。萩野さんと同じでその老けっぷりにショックを受ける人はそれなりにいそう。
でも私は今のほうが好きだな。昔は全体的にゴツゴツした輪郭が苦手だったけど、今は肉がついて少し丸くなったおかげで、ゴツゴツ感が大分緩和されているから。

それにしても、主役コンビを差し置いて復活とは、あの二人は本当に人気なんだね。主役以外でも、元祖ゲーマーライダーの芝浦のほうがエグゼイドの世界観に合っていそうなのにね。

でも芝浦に復活してほしいかというと、どうだろう。
芝浦好きだから見てみたいって気持ちもある。でも一條さんには15年前も前に演じたキャラクターのイメージを引きずってほしくない。私は好きだけど、結構嫌われていた役でもあるし。
全然違うイメージの役でエグゼイドに出てくるならすごく見たい。爽やかな刑事の役とか。で、一條俊と言えば芝浦しか知らない特撮ファンのイメージを上書きしてほしい。
まあ、これはただの願望。無理なのはわかってる。


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「女刑事みずき2」第7話感想

2017年03月05日 | 映画・ドラマ

10年前の刑事ドラマ。BSで再放送されていたので、一條さんがゲストの回だけ見てみた。

一條さんは歌手の役だったんだが、歌が大分アレ。おかげで歌のシーンの度にヒヤヒヤした。吹き替えを用意することはできなかんだろうか。
歌自体のクオリティもひどいけどな。特にタイトル。曲調と歌詞も合ってないし。歌唱力あったとしてもこれはなあ。それになんで女歌なんだ。

女を騙したり女に貢がせたりする役多いな一條さん。R-17 以来の伝統なんだろうか。
キャラがこれまでやってきたものと似通っているせいもあると思うけど、演技が前にもどこかで見たような感じになってしまっていたのは少し残念だった。ただ犯人バレしてしおらしくなってからはまあまあ良かった、と思う。

ストーリーはこの間見た「弁護士高見沢響子10」と共通点がかなり多かった。一條さんが捨て子で、殺人犯で、母親が最初かばっているってところまで同じ。「弁護士高見沢響子10」のほうが後に作られたものだし、性格は大分違うけど。ただこっちは実際には血がつながっていなくて、それでも二人は親子なんだ、っていう結論になったところは結構好き。

一條さん、また犯人か。マイナー俳優にとってはおいしいけどな犯人役。一條さんが目立てるのなんて犯人役のときくらいしかないし。
一條さんは悪役ばっかりじゃなくて刑事役も多いけど、刑事のときは無個性でほぼモブだもんな。この間の「月曜名作劇場」で見た内田刑事も見事なモブっぷりだった。


恋愛脳な人たち

2017年03月04日 | ジェンダー・家族等

男女の友情は成立しない、と断言している人をよく見る。なぜかものすごく自信満々に。ものすごい恋愛脳だなあ、と思う。
こういう人たちを見ていると、小学校時代の嫌な思い出が蘇ってくる。

私が小学校一年生か二年生のとき、仲の良い男の子がいた。異性とかそういう意識は全くなく、純粋に友達として仲が良くて、よく一緒に帰ったりしていた。
あるとき誰かが私に「その子のことを好きなのか」って聞いてきたので、正直に「好き」って答えた。もちろん友達として。それ以外の意味なんか全くなかったし、違う意味にとられるなんて想定もしていなかった。

そうしたらその翌日には、私がその子を好きだと言ったと学校中に広まっていた。それでそのことをみんなに散々からかわれて。私がその子に恋愛感情を持っているみたいに言われて、なんでこうなるんだろうって思った。
まだ小学生だよ。しかも低学年だよ。なんでみんなそんなに異性がどうだとか意識してるんだよ。私には当時そんな発想全くなかったぞ。

その後はその子とそれまで通りには仲良くできなかった。好きっていうのは気軽に言っちゃいけない言葉なんだ、恋愛感情の表明と受け取られるんだ、とあのとき学んだ。仲が良い同性の友だちがいても何も言われないけど、それが異性だと周囲からのからかいの対象になるんだということも。

今でも、異性とちょっと仲良くしていると恋愛に結びつけるような風潮には馴染めない。ただ一緒に歩いているだけでカップル扱いされることすらあって、なんだかなあと思う。「男女七歳にして席を同じゅうせず」の時代でもないのに。

異性との友情が成立するかは「人による」っていうのが正解だよな。異性とはどうしても友達になれないって人は一定数いるんだろう。でも、なれる人は普通になれる。友情が成立しないって言ってる人は当然前者なんだろうが、なんで自分のケースを他人もみんな同じだと思い込めるのかな。
そもそも、同性が恋愛対象の人もバイセクシャルの人もアセクシャルの人もいるってことを全く想定していないよな彼ら。