キュビ、突然の退場。制作側が持て余したのかな? でも死亡退場じゃなくて良かった。喋り方だけでなく去り方まで山下清っぽかったな。
前回も今回も、一応眼魔世界の話と人間界の話を交互に進めていくスタイル。この二つの落差がすごかった。眼魔世界パートが超シリアスなのに対して、人間界パートの緊張感のなさよ。イゴールさんまでネタキャラになってしまうとは。
その代わりジャベルさんが珍しくいいところを見せてくれた。御成のピンチに颯爽と現れて救ってくれたジャベルさん。どうしよう、ジャベルさんが普通にかっこいいなんて。回想シーンのデコパッチくらいしか茶化せるポイントがなかったわ。
アランはシリアスやっててもどこかシュールだな。ずっと棒立ちお荷物状態なのが、ちょっと面白かった。父親を目の前で殺されてるから仕方ないっちゃ仕方ないけど、ヘタレだよな。ネクロム初登場時はあんなにイキイキしてたのに。
タケル一人で行かせるのは不安だからって二人で眼魔世界に行ったはずなのに、結局なんの役にも立ってないどころか足引っ張りまくっただけで終わったな。
今回でアランが本格的に仲間になった。妹を助けられたら瞬間的に掌返ししたマコトと違って、そこまでの課程がかなり丁寧に描かれていてまあまあ説得力があった。丁寧すぎて主人公誰だっけ状態になってた感は否めないけど。
アランが正気に戻るきっかけがマコトのパンチだったっていうのはまあいいんだけど、マコトのすぐ暴力に訴える癖はなんとかならんのか。良い子がマネしたらどうすんだ。
心云々に関してのやり取りはちょっと違和感あったな。アランが自分に心がないって本気で思ってたっていうのが。感情があるせいで苦しんでて、だからこんなもの存在しないほうがいいんだという結論に至ったとか、そういうことじゃないんだ。
生身の体に戻る前から、メッチャ感情豊かだったじゃん。マコトに異常に執着したりタケルに嫉妬したり逆恨みしたりしてた自分をなんだと思ってたんだ。タケルにマコトを奪い返されたときも激怒してたよな。
全部自覚なかったのか。やっぱりかなりずれた人だなあ。
アランを人間側に寝返らせる要因になったのはアデルだったわけだけど、この人も「悪」とは言いきれないんじゃないかな。私利私欲というよりは自分が盲進している理想のために動いている感じで。支配者にはある程度の非情さも必要だしな。