家のパソコンにジュースをこぼした。ちょうどCtrlキーのところに。すぐに拭いて、何事もなく動作することを確認してそのときはホッとしたのだが、翌日、打鍵感がおかしいことに気づいた。妙に軽くて押した感触がない。
それならそのキーだけ取り外して掃除すりゃいいんじゃないかと思って検索したところ、デスクトップならそれも可能だがノートパソコンなので難しそう。仕方ないので爪楊枝で端を持ち上げてエアダスターを吹きかけたり爪楊枝でホコリをほじくったりして掃除してみた。
そうして、多少マシな打鍵感にはなった。思えばあそこでやめておけばよかったんだ。少し使ってみてやっぱり打鍵感に満足できず、もう少し掃除しようとしたのがいけなかった。
そして悲劇は起こった。しばらく掃除を続けていたら突然バキッ! って嫌な音がして。完全に壊れたかな、と思ったが一応まだ使える様子。でも下側だけ沈んだ状態になり、多少は残っていた打鍵感がほぼ完全に失われた。とどめを刺した形になってしまった。
それでもまだギリギリ使えていたけど、いつか使えなくなってしまうかもしれない。押した感じがあまりしない上に、3回に一回くらいは動作していないかも。小指操作なのにちょっと力を込めて押さないと反応しないし、ショートカットキーの手軽さと早さがもう失われてしまった。いっそショートカット機能に頼らなければ……と思ったけど、無理だった。
このままだと使いにくくて仕方なくて、修理に出してみようか、とも考えたが、最低でも1万5000円はかかり、そのうえデータが消えてしまう危険性もあるようだ。キーひとつのためにそこまでのリスクと費用は負担できないのでこの案はボツ。
新しいパソコンを買うのももったいない。Ctrlキー以外はまだ問題なく動くし、買ってからまだ四年も経っていない。
そう言えばCtrlキーの右隣にあるFnキーは全く使ってないな、このキーにCtrlキーの機能を持たせることはできないのかな、とふと思いついていろいろ調べてみた。
パソコンに元々入っているソフトを使ってそれをやるのは難しそうだったけど(できないことはなさそうだがちょっと複雑なプログラムが必要)、フリーソフトを入れればなんとかなりそう。
検索してみて「Key Swap」という、キーの機能を入れ替えたり無効にしたりできるソフトが良さげだったので入れてみた。Vector(→こちら)や作者さんのサイト(→こちら)で入手できる。
対応OSはWindows 7/Vista/XP/2000/NTと書かれているけどWindows 10でもちゃんと動いた。注意点は普通にダブルクリックして開こうとしても「管理者としてのログインが必要です」と言われるので右クリックして「管理者として実行」を選ぶこと。あと、設定内容を有効にするには再起動が必要。
設定は上のような感じでやってみた。Ctrlキーの隣にFnキーがある私のパソコンのキー配列はやや特殊なようで「Key Swap」ではFnキーに関する設定はできなかったので、仕方なくそのさらに隣のWinキー(こちらも全く使っていない)をCtrlキーとして代用することに。
キー入れ替えのついでに、前から邪魔だと思っていたinsertキーとCaps Lockキーを無効にした。再起動してみたら、ちゃんと設定通りに動くようになった。指の使い方が変わるので最初は違和感があるけど、慣れれば大丈夫そう。
これでひとまず解決。とても助かった。こんな便利なものを無料で提供してくださった作者さんに感謝。