場末の雑文置き場

好きなことを、好きなときに、好き勝手に書いている自己満ブログ。

ストーカー予備軍がいっぱい

2014年05月27日 | ジェンダー・家族等

「幸せにしたかった…」58歳中学教諭の「純愛」暴走 ストーカー行為止まらずついに逮捕


なにが純愛だよ。ただの自分本位な気持ちの押しつけじゃないか。

「彼女を幸せにしたい」っていうのも、すごく傲慢な言い方だと思う。本気でそう思うなら、彼女の気持ちを考えて身を引くべきだ。自分がしつこくつきまとうことが彼女を不幸にしているってことに、どうして思いが至らないんだ。

でもこの事件そのものよりもっとゾッとしたのは、この犯人を擁護する人がかなり多いこと。
「この程度で逮捕か」とか、「女に甘すぎる」とか、「ストーカー認定やセクハラ認定は女の気分次第だから怖い」とか、そういう意見を結構見た。なぜか被害者意識の塊みたいなの。リンク先の記事も割とそんな感じだし。

いやいや。逮捕で当然でしょ。不細工だからじゃない。女がやろうが若いイケメンがやろうが、そんなにしつこくしたら捕まるよ。

小学生の少女を40代男がストーカーしてた事件が昔あったけど、これも擁護する意見が結構あったな。被害者が児童な分、こちらのほうがより悪質なわけだけど、「純愛」なんて表現して男にひたすら同情するような意見が多くて目眩がしたのを思い出した。

こういう人って、相手の気持ちを考えていないんだよな。自分のことばっかり。
拒否されたらすぐ引くべき。警察に注意されてもやめないなんて論外。「嫌よ嫌よも好きのうち」なんてことはないから。肉食系男子が好きな女性って実際そこまで多数派じゃないし、しつこいのは普通に嫌われるよ。

今回の事件は年齢以前の問題ではあるけど、下手したら親子以上に年の差がある若い女性に受け入れられると思ってしまえる思考回路自体謎ではある。


年の差婚は流行ってないよ

2014年05月24日 | ジェンダー・家族等

年の差婚が流行っているとか、急増しているなんて言われることがよくある。
だけど、厚生労働省の統計を見ればわかるように、夫婦の年齢差はだんだん縮まってきている。初婚なら2歳もないくらいだ。夫が7歳以上年上の割合は1割を少し超えるくらい。10歳以上年上だったらさらに少ない割合になるだろう。

それでも流行っていると錯覚してしまう人が多いのは、単純に、年の差婚の「報道」が増えたからだと思う。
少年犯罪だってそう。実際は減っているのに、報道は増えた。だから実際の数も増えているように思っている人がかなり多い。それで、最近の少年は昔と違って危険だなんて言われたりする。

「なぜ20代女子は40代男性を好むのか」という感じの特集やら本のタイトルやらあったりするけど、そもそも前提がおかしい。そんな事実はないから。

昔は「年の差があっても本人たちがよければ別にいいんじゃない?」って考えだった。それがだんだん嫌悪感を抱くようになってきたのは、おじさんたちに色々と嫌な思いをさせられたから。

私自身は少し年下が好きだから、年の差恋愛とか結婚とか、自分には関係のない世界の話だと思っていた。でも「関係ない」では済まされないことがだんだんわかってきた。
全然おっさん好きじゃなくても、適齢期になるとおっさんが寄ってきたりするんだよね。しかもおっさんは自分の年齢のことなんか気にしちゃいなくて、当然若い女に受け入れられるものだと思っている。
その一方で、自分の醜い容姿のことは棚に上げて、同年代女性(ひどいときには年下の女性まで)を「ババア」とバカにする。
イヤアンタ、鏡見なさいよって言いたい。言えないけど。

20代半ばくらいになってから、うんと年上に当たり前のように言い寄られる気持ち悪さが身に染みてわかった。それに、年の差恋愛を望むおじさんたちの図々しさ、ダブルスタンダードもよくわかった。

年の差婚、年の差恋愛を否定している人たちは、そういう苦い経験をした人が多いんじゃないかな。間違っても「嫉妬」ではない。
若いのにおっさんと付き合っている女性が羨ましいわけないじゃない。むしろ同情してしまうくらいだよ。大体、嫉妬されるくらいの価値なんておっさんにはないのに、どうしてこうも自信過剰なんだろう。

それと、私の両親が年の差婚で、私にも同じような結婚をさせようとしてしつこくおっさんを勧めてきたことが相当ストレスになっていた、っていうのも私の嫌悪感と関係していると思う。
私が25才の頃、知り合いの37歳の人との見合いを勧めてきて、断ったら母が「こんなにいい話なのに」って本気で当惑していたのが今でも忘れられない。

女性が年上の場合は、今でもそんなに嫌悪感ないんだけどね。女性は自分の年齢に対する自覚もあるし、同年代に対してそんなに横柄な人はいないから。


「アナと雪の女王」感想

2014年05月07日 | 漫画・アニメ

もうずっとディズニー作品を見ていなかったんだけど、映像が格段に進化していた。特に圧巻だったのは、氷の城の映像。これは映画館で観た甲斐があった。

雪の女王って、原作からして女がたくましい話だよな。心が凍った少年を、少女が命がけの旅をして救う話。私のイメージでは「眠り姫」の男女逆転バージョン。この映画のストーリーも良かったけど、原作の話のほうが私は好きかも。

でも、魔女の苦しみにスポットを当てるところもこの話のポイントっぽいしね。映画館で宣伝してたけど、この後も、「眠り姫」の魔女が主人公の映画が公開されるみたい。これすごく見たい。
ディズニーは、過去作品に対するアンチテーゼをやり始めているのかな?

この作品もそうだよね。「会ったその日に結婚を決めるなんてとんでもない」。確かにそうだ。
過去のディズニー作品って大概こんな感じだったと思うけど、現実的に考えると危険だよな。ディズニーじゃないけど、「ロミオとジュリエット」もそうだった。冷めた目で見ると、よく知りもしない相手に幻想抱いてるだけなんじゃないかって思えてくる。

死の危機に瀕したアナを救ったのは男性じゃなくて姉の愛(もしくは自分自身?)だった。そしてアナが最後に選んだのは王子じゃなくて金も地位もない青年。今までにないパターンだ。

王子は悪役チックだったけど、この人の立場に立ってみると、だいぶ違う世界が見えてくるかも。居場所がなくて、生き残るためにずるがしこさを身につけていったんじゃないかとか、いろいろメインのストーリーとは違う方面でも妄想が膨らんできて楽しい。


「空の軌跡FC・SC」感想

2014年05月06日 | ゲーム

いやー、これのプレイ中はヤバかった。他のことがなーんも手につかなくなって。
トータル200時間以上かかったんじゃないかな。


ここからネタバレ。


昔読んでいたパソコンゲーム雑誌に、このゲームの情報が結構詳しく載っていた。だから、主役二人のビジュアルとFC序盤のストーリーくらいは認識していた。

で、続編のSCが出たときのゲーム紹介記事に、「いなくなったヨシュアを探す旅に出る」なんて書いてあって、びっくりした。FCの終盤で何があったのかは全く知らなかったから。

あと、SCのパッケージ画像のヨシュアの顔つきに衝撃を受けた。FCではあんなに優しげな笑顔を見せていたヨシュアが、どうしてあんな死んだ目になったのか、なんていろいろ考えたりして。

でも、結局そのパソコン版はプレイしなかった。それから何年か経ってからPSP版が出たので、この機会にやってみることにした。

で、すごいハマってしまった。先が気になって、次の日仕事があるのに深夜にゲームをやって寝不足になったことも何度もあった。

このゲーム、作り込みがすごく丁寧。
よく言われているのが、町の人たちとの会話。
かなり広い町のマップがあって、そこにたくさんの人が生活している。みんなそれぞれに名前もあるし個性もある。ちょっとでも物語が進むと、セリフも変わってるんだよね。
全部見ようとすると時間がガリガリ削られていく割に本筋の話がちっとも進展しなかったりするのが辛いところではあるんだけれども。

FCも十分すごいけど、SCはさらに台詞量が膨大になっている。
パーティーメンバーが選べるようになって、しかも連れていくキャラごとに台詞がちゃんと変わるんだよね。
ただ、FCみたいに固定のときの方が、ちゃんとそのキャラらしい個性あふれるやりとりがみられた気はする。

あと、倒した敵は死んだわけじゃなくて気絶させてるだけ、っていうのがちょっと新鮮だったかも。
状態異常に「気絶」っていうのがあって、敵がこの状態になってもHPが0になるまで攻撃しないと倒したことにならないっていうのとは矛盾している気もするけど。
FCの主犯だったリシャールすら死んでない。最終的には釈放されてるし。なんて甘っちょろい世界なんだ。でもそういうの嫌いじゃないけどね。

世間の評価が高いのも、作り込みレベルが高いのもSCのほうなんだけど、私はSCよりFCのほうが好き。
SCはちょっと長すぎた。だらだら間延びした感じになってしまったのが少し残念だったかな。FCのほうが、ほどよいボリュームでテンポがいいように思えたから。

敵キャラもFCのほうが好み。国軍を敵にまわすっていう展開には燃えた。

SCでは、一気に敵の厨二感が増したような気がする。異名も恥ずかしいのばっかりだし。
ラスボスもわかりやすい、悪役らしい悪役だった。リシャールには見られたような、自分なりの信念とか正義みたいなものは感じられなかった。レーヴェは良かったけどね。

あと、SCは大所帯過ぎて緊張感ないんだよな。好きなキャラが使えるのは嬉しいけど、そのぶん一人ひとりの印象が薄くなったし、大人数でワイワイガヤガヤがどうにも慣れなかった。
少数精鋭がいいんだよ。その方が味方キャラの存在感もありがたみも増すから。ジン兄貴もFCの頃は見せ場あったよな。

でも長かった分、SCをクリアしたときは達成感あったなあ。
エンディングがあっさりしすぎだとか言われてたけど、どこが?と思った。直前にやったゲームがFF3だったからか、全然そんなこと思わなかった。むしろEDの描写は丁寧すぎると思ったくらい。最近のRPGは後日譚もちゃんとやってくれるものなのね。

主人公も個性と存在感がしっかりあって良かった。
最初はエステルとヨシュアのダブル主人公のように見せつつ、結局エステル一人が主人公の話なんだよね。
この手のRPGで女主人公って結構珍しいんじゃないかな。
女が主人公だと感情移入しにくいっていう男性の意見もあったけど、そういう感覚があまりよくわからない。
女性プレイヤーなら、男の主人公でも感情移入できるし、自分の分身として見ることだってできると思う。性別が違うことは感情移入の妨げには全くならない。でも男性はそうじゃないんだね。
女にとって男は同じ人間だけど、男にとって女は他者でしかないってことなんだろうか。
むしろ、ずっと男が主人公なのが当たり前の状況の方がおかしいと思っているので、女が主人公のゲームが(乙女ゲー以外で)もっと増えて欲しい。

キャラクターの年齢設定に関しては、ちょっと思うところはあった。
パーティーメンバーを見てみると、女性で20代ってシェラ姉だけなんだよね。他はみんな10代。恐ろしいことに10代前半の幼女までいる。男性で10代はヨシュア一人だけなのに。 
女は若いというか幼いほうがいいけど男はそうでもない、という制作側の考えが透けて見える気がして、ちょっとモヤモヤ。考えすぎかもしれないけど。
主人公が最終的に結ばれるのは同い年の少年だからまあいいけどね。


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