私は普段、このブログでも人の書いたシナリオや小説にケチをつけたりしているけど、ひとつの作品を完成まで持っていけるのって本当にすごいことだと思ってる。
だって私にはできないから。小説を書き始めて何度途中で挫折したことか。大体いつもある一定の場面で詰まってしまって、その次の展開が思いつかない。それならばと、まず最後までのプロットを立てようとしても、そのプロットが完成せず書き始めることすらできなかったり。それで10年以上前のアイデアをいまだに消化できずにいる有様。
書きたいシチュエーションはあるし、登場人物についてもかなり固まっているのに書けない。プロットがまとまらない。そんな状況にずっとイライラしていた。
子供の頃は小説を完成できたんだっけ。ただし最後の展開がものすごく強引だったんだよな。あの頃みたいに強引な形で「完成」させるのもそれはそれで嫌だ。
そんなことを考えて悶々としていたときに、ネットで小説を発表している人たちを見て、ふと思った。とりあえずはショートショートを書いてみればいいんじゃないかって。これだったらプロットを組む力もいらない。
登場人物がたくさんいて、複雑な人間関係の絡み合う長編が書いてみたいけど、それは私の今のキャパでは無理だ。いわば、練習もせずにいきなりマラソンに挑むようなもの。だから息切れして完走できなかったんだ。今頃気付いた。
英文の多読でもそうだった。簡単で短いものから手を付けていって、徐々に長いものにトライしていくほうがいい。短いものでも、一冊読んだっていう達成感はちゃんと得られるし、それが次のモチベーションにつながっていた。
あまり力が付かないうちに長いものを読むのはあまり良くない。最後まで行けたとしても、達成感というよりはうんざりした気持ちのほうが勝ってしまい、次はもう読みたくない、みたいな感じになっていたから。
まずはショートショート、慣れてきたら短編や中編を書いてみよう。テーマはひとつ、登場人物は少なめにシンプルに。このために新しい人物や舞台を設定するんじゃなくて、今まで温めてきたアイデアを流用して。おいしい場面だけを切り取るか、日常のワンシーンを描いてみる。
こんな感じで、今年中に10本は書きたい。