次の月9、福山雅治(47歳)が主役で、相手役が20歳の新人なんだとか。ただの師弟だったり親子みたいな感じじゃなく、恋愛関係になるらしい。
うわあ、気持ち悪い。親子にしか見えないだろこんなの。
……と思ったらこんな記事も出ていたようだ。同じことを思っている人も少なくないみたいで、ちょっと安心した。
もちろん私は見ないけど、記事にあるように爆死……するかどうかはわからん。女性からはそっぽを向かれても、おっさんたちは見るかもしれない。福山雅治は女性よりもむしろおっさんに人気があるっていう印象だし、おっさん受けしそうな内容だから。
女性が若すぎ、年の差がありすぎでロリコンくさい、と言われていることを受けて「おばさんたちはロリコンの意味を分かってない」って馬鹿にしている人も見た。
いや、分かった上で敢えてそう呼んでるんだよ。それから、批判しているのはおばさんだけだと思っているようだけど、それは違う。
むしろこういうのに一番脅威を感じているのは若い子たちなんじゃないかな。男性でも気持ち悪いと思う人は少なくないと思うし。
今は「おばさん」になっている人たちだって若い頃はあった。そのときにおじさんに寄ってこられた嫌な思い出がある人も多い。だからこういうのを気持ち悪く思うんだよ。若い子に嫉妬しているわけじゃなくて、過去の自分に重ねあわせてるの。
女は若かろうがそうでなかろうが自分たちに寄ってこられるのが嬉しいものだ、というはた迷惑な勘違いをしている人にはわからないんだろうけどさ。
この逆パターン、女が年上の場合だったら、叩かれようはこんなもんじゃないよな。10歳も離れていなくても、女が年上ってだけで文句を言う奴は大勢いる。
そして、そういうフィクションの中でも、女性たちは自分の年齢を気にして卑屈になったりするのがお約束。男はいくつ年上でも年齢のことを気にして悩むような描写はほとんどないのにね。
普段目にするメディアは、男はおっさんでもOK、女は若くないとダメというメッセージであふれている。
例えばニュース番組。アナウンサーは中年男性と若い女性の組み合わせだったりすることが多い。中年の女性アナウンサーもいることはいるけど、少ない。
大河ドラマの主役は、女性は20代ばかり、男性は逆に20代が少ない。40代もいる。今やってる真田丸も、好きなんだけど40代の主人公の相手役の女性(同年代設定)が二人とも20代っていうのはなんだかな、と思う。
小説も、おっさんが若い女性と簡単に恋仲になれる、というおっさんドリームがあふれている。渡辺淳一御大はもちろんのこと、赤川次郎の書く小説もそうだと思う。村上春樹もそうだと聞いたことがあるので、売れていても読む気がしない。
テレビドラマでも、「お義父さんと呼ばせて」っていう、28歳年下の彼女と結婚しようとしてる男が主人公の話が現在放送中みたいだし。
こういうのを見慣れると、おっさんたちが勘違いしちゃうんだな。そして若い女の子たちにトラウマを与えるんだ。
年の割にかっこいいと言ったって、20歳の子から見たら福山雅治なんておっさんでしかないのにね。20歳どころか、アラサーの私から見たってそうだよ。
年の差恋愛は男性が年上の方が多いのは事実だけど、それは男性のほうが年齢を気にせずグイグイいくから。そしてお金を持っているから。
性別を逆にしたって、承認欲求をこじらせている貧乏で孤独な若者に、そこそこ綺麗でお金のある女性がアプローチをかけたら、落ちる可能性は高いと思う。
男に年齢は関係ない、歳を重ねていくほど魅力的になる、と力説するおじさんたちは少なからず存在する。女性からはそういう意見をあまり聞かないけどね。ごく一部のおじさん好き以外は。
おじさんがそんなに魅力的だと本気で思っているなら、おじさん同士で付き合えばいいんじゃないかな。少なくとも若い女性相手よりはずっと釣り合いがとれてる。
これなら女性から文句言われないと思う。誰も困らないからね。特に若い女性は助かる。完全に対象外の人からしつこく寄ってこられる苦しみから開放されるから。