現代日本語「誤」百科 883 事件を早期解決する を、例題にしている。コラムは、解決をする とすればよいと説明する。用例の検索では、早期に解決する という表現がヒットする。漢語動詞の目的語を取るか取らないかは、この例題でも、事件を解決をする、と言えるかどうかで、これを、事件の解決をする 事件を解決する というふうに表現の、を の用い方が重ならないようにを整合するのがふつうだ。 . . . 本文を読む
語彙論で意味の構造を示すのに親族語彙が用いられる。ちち、とと、とうさん、おとうさん、おやじ などを辞書義で親族名称として解説する。親族、親戚、親類といった呼称もあるから、その親族を表す語彙としては日本語では限られてくる。小父さんと言えば、オジサンのことで、伯父さん、叔父さんというふうに、小母さんも同様に表記による意味の違いがあるかどうかを知ることになる。親族語彙が社会言語学的な分野でとりあげられて、それが語彙論に議論されるようになった。方言の親族の呼び方は40万枚のカードデータを集めた東條カードとよばれるものの内に約1万枚収集されていたそうだ。それを資料集成として約2万千枚を追加して3万二千余枚、それを整理したのが、日本方言親族語彙資料集成、1989年刊行である。また、地域を外国語における親族名称、語彙体系としての親族名称-トルコ語・朝鮮語・日本語-などが示されている。 . . . 本文を読む
小3から英語授業 とトップの見出しにある。文科省が平成20年度の実施を目指している。平成11年から高学年で週1回の外国語活動の必修化が進められている。英語に親しむ内容で行われているということだけれど、専門外の教諭が担当してきた。現行を引き下げて5年生では週3回の授業を行うようにする。5、6年生で正式な教科になるようだ。語学教育の早期導入と、これは教育再生会議の考える行く末だろうか。教科に用の負担が増すだけである、というのは、生徒よりも小学校の教諭だ。免許制度に英語が含められるか、いまでも指導に問題があるとされるのは、その負担の大きさだろう。英語専門の先生を養成しても小学校教諭として他教科はどうするか。現場の複雑さが浮かび上がるのはその語学教育の現実性、必要度があげられるだろう。現在のまま、日本社会は日本語環境であることに、あと数年たとうが、数十年となるとわからないが、まず変わらないとすると、英語学習の底上げにつながるのか、不明だ。むしろ中学校教育がどう変わるか、議論が抜けていなければよいが。 . . . 本文を読む
チャレンジャー号 73秒の真実 という題だった。BS放送を観た。 >1986年1月28日、アメリカ合衆国のスペース・シャトルチャレンジャー号が打ち上げから73秒後に分解し、7名の乗組員が犠牲になった事故である。同オービタは北米東部標準時午前11時39分にアメリカ合衆国フロリダ州中部沖の大西洋上で空中分解した。 >NASAの幹部はすでに1977年の段階で、契約先企業であるモートン=サイオコール社が設計したSRBのOリングに致命的な欠陥があることを知っていたが、適切に対処できていなかった。また彼らは、当日朝の異常な低温が打ち上げに及ぼす危険に関する技術者たちからの警告を無視し、またこれらの技術的な懸念を上層部に満足に報告することもできなかった。 ウイキペディアに解説がある。250万分一の事故原因を探るというような設定の物理学者の登場だったけれど、複雑そうに見えたものは単純に推定される。ポイントは自分の目で確かめよというのだった。エンジンの異常を、といってもそれは、燃焼実験での外観に感じるというなんともはや、アナログなことなのであった。 . . . 本文を読む