編集者と歌を紹介して、天声人語に書いている。編集者の歌は、次の1首、〈日本語のすでに滅びし国に住み短歌(うた)詠み継げる人や幾人〉と呉建堂さん。〈日(ひ)の本(もと)の文習へども花咲かぬ菟糸子(ねなしかづら)の浜に黄色し〉、傅彩澄(ふさいちょう)さん。日本語教育を受けた人たちであるとする、この歌集には、日本語と、自民族のアイデンティティーと、文芸に託された思いとが交錯する。 ○ 蕭翔文「日本人になり切らむとしてなり切れぬ苦しみ重ね戦ひ終えぬ」
○孤蓬万里「日本語のすでに滅びし国に住み短歌(うた)詠み継げる人や幾人」 . . . 本文を読む