現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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2016正義

2016-01-10 | ほんとうのところは
資本主義、市場経済の自由主義が世界の基準となった。格差を生み出す要因に経済構造による貧困を脱することのできない社会がある。その貧困も見る側の世界と違いを抱える。シリア内戦に象徴される年明けとなった。天声人語に書いた、ウルトラマンの教えること、>聖戦の名のもとでテロという蛮行が続く。しかし対抗のための空爆も、巻き添えになる民間人からすれば蛮行ではないのか。歴史をひもとくと、正義の独占はしばしば惨劇をもたらしてきた▼人間の尊厳を求め、自由や平等の価値を打ち立てたフランス革命は、同時に恐怖政治も生んだ。「人民の敵」だとレッテルを貼られた多くの人が、断頭台に送られた▼正義を相対化するための一歩は、自分はどこまで正しいのだろうかと、相手と向き合うことだ。少し弱気に。シリーズの初期に脚本を手がけた故・金城哲夫氏の言葉を、同僚だった上原正三氏が著書に記している。「よーく見てご覧なさい。ウルトラマンの顔。怪獣に話しかけていますよ」 . . . 本文を読む

文章論 20 単文、複文

2016-01-10 | 日本語文章論
文章を分析すると文の種類には単位文をとって、単文、複文とみることができる。その単文は主語を持つものと持たないものとに分けられて、文の規定を充てれば文の文節としてのみ構成する分がある。すなわち主語を持たない文は文節また連文節であるか、句のままに文章を構成する。単文において核となる主語を持たない文は、述語をもって文の単位に準じてとらえることになる。主語がその文情報に現れていないのは文章にあるということであり、文脈をたどる。文の要素を規定するものの、その文の成分を文章に見出す。これはまた、文と文、文と句が関係構成して文情報を補い合うということである。連文節がそのまま文であるか、句であるかは文に属するかどうかを見ることになる。複文はそれを併せ持つことになる。文章を単位とすると、単文、複文のほかに述語を持たない句また文がある。ことばのいいさしとなる用法、名詞止めに現れる箇条書き用法、加えて感嘆を示す用法である。文芸になるとその文章には文に相応する表現法がある。 . . . 本文を読む

文章解析 1

2016-01-10 | 日本語文章論
文章を解析する。用語は日本語文章を対象に、その構成要素を調べることを指し示す。文章の本質が何か、それは意味のまとまりを明らかにするので、文章の単位ごとに現れる。しかし文節である語と文、段落と文段、その章の構成と文章、というふうに明らかになる。文章を解析する方法は文章のまとまりをどう分析していくか、その方法にある。日本語文章の構成はその読みときかたによって明らかになる。ある文章を例にしてみよう。文章の冒頭は、>冬のいろり端を母子が囲み、暖を取っている。  文章の末尾は、>版画一辺倒だった父の創作にかける思いを、多くの人に伝えることができれば息子としても本望だ。 この書き出しと末尾に結ぶ文章は、次のように構成がある。冒頭の段落は、次のようである。>冬のいろり端を母子が囲み、暖を取っている。ちろちろと赤く燃える火の上につり下げられた鉄瓶、黒光りする柱、簡素な食器がきちんと並べられた戸棚。私の父、勝平得之(かつひらとくし)(1904~71年)は、ふるさと秋田の暮らしを無数の木版画に残した。時代の流れの中で消え去った風俗を今に伝える貴重な史料でもある。 . . . 本文を読む