寺社での砂の使われ方です。それぞれに違っていて、大変興味深いものがあります。砂に関する今様のイメージは、さらさらとしたつながりのない孤独感のようですが、かつてはそれとは違った色々なイメージがあったということなのでしょう。
別雷皇太神の盛砂(べつらいこうたいじんのもうずな 元山町1-1-57)
雷神さんの砂を踏むと、子どもやお年寄りが丈夫になるといわれてきたそうです。
長福寺の盛り砂(塩崎町1135)
寺にある石庭の敷き砂が、雨などで流されたりしたときに用いるようと積んであるものなのだそうです。
御瀧山井戸権現 満願記念御砂踏場(見川3)
碑に「西国坂東秩父百観音 西国八十八ヵ所霊 満願記念」とありますので、その地の砂が持ちきたられたのでしょう。聖地の砂を踏んで、行かなくても同じ功徳が受けられるということなのでしょう。
水戸八幡盛り砂(八幡町8-54)
1月4日に行われる湯清めの神事をする際の、神火で湯を沸かす釜をのせる祭壇をつくるための砂を盛ったものだそうです。神事では、煮立った湯を器に入れて、榊(さかき)で信者に振りかけるそうです。
吉田神社盛り砂(宮内町3193-2)
庭の木を伐採した時などのお清めのためにまく砂だそうで、塩の代わりのようなものだそうです。社に向かって左側にあります。