
台風19号で、那珂川流域を中心に、水戸ではそうとうな被害があったようです。ホームセンター山新の水没した画像が衝撃的だったようで、そのあたりばかりが水戸の被災地というイメージが広まってしまったようです。でも、少し見てまわっただけですが、被災地はもっとずっと広範だったようですし、また、もうわずか水かさが増していたら、事態は深刻になっていのではという印象を持ちました。地図の他にも、元石川町や、涸沼川・那珂川合流点方面(川付近は腰あたりまでつかったということです)一帯など、被害のあった地域は広くあるようです。以下はあくまでも、しろうとの目で見た洪水跡の様子です。地図の番号は下の説明の番号に対応しています。
上国井町地区

⑤大杉神社(上国井町 市境近くの県道102号線を那珂川方面に入った所)
このあたり一帯はそうとう水が深かったようです。この小社は水面下になったようです。浸水したのは、ほとんどが那珂川か那珂川に流れ込む小河川のあるところのようです。(撮影11/10)

①下国井樋管(那珂川堤防)
写真上に白く見えるのは流されてきた4-500kgあるというロールベールサイレージです。樋管に引っかかった漂流物で、堤防が越水したり傷ついたりすることがあるようです。(撮影11/10)

②国田幼稚園(下国井町2595)となり
被災家具等の置き場です。(撮影11/10)
上河内地区

③境川橋西側(上河内町)
田から2mくらいの高さにまで波が押し寄せたことが土手に残った裁断わらでわかります。洪水の様子は、このわらや、泥でだいたいわかるように思いました。このあたりは、那珂川から400mは離れています。幸いだと思うのは、水戸では古くからの那珂川河川敷が、ほとんどが田畑になっていて、民家がそれほど多くないということでしょう。それでも、この先にある県道63号線沿いで、床上浸水になった家はあったそうです。写真右上が境川橋です。(撮影11/10)
岩根町地区

⑥山王神社(岩根町750-2)
岩根町は那珂川と藤井川・西田川に挟まれた低地の町ですので、今回のようなひどいことになってしまったようです。普段は見えない那珂川の水が見えたので、避難したという家族もあったそうです。写真は山王神社ですが、ここはかろうじて床下ですんだそうですが、近くの民家は床上80cmになったそうです。写真右の集落センターも床上浸水で、ボランティア活動が行われていました。(撮影11/10)

⑦藤井川決壊地点(国道123号線・藤井町信号近く)
もう一か所堤防が決壊したり、ほかでも越水したりしたそうです。那珂川の増水が、支流の氾濫原因になったのでしょう。上の地図、岩根町の「町」の字がのっている西田川も、堤防が破損したようで、何カ所か土嚢が積まれていました。(撮影11/10)
飯富町地区

⑧大井神社(飯富町3475)付近
生垣に残った泥線です。石垣の上に植えられた生垣ですから、その高さがわかると思います。このあたりは、那珂川や、藤井川、田野川の水など、複合的な原因によるような感じがしました。(撮影10/23)
水府橋

④水府橋(根本1)
ぎりぎりだったことがわかります。流されている竹は、橋の下をくぐったわけです。(撮影10/13)
城東地区

⑨城東住宅(新棟)(城東1-15-82)
たぶん藁は裏手の那珂川越水の跡でしょう。(撮影11/3)
吉沼町地区

⑩勝田橋上流右岸(吉沼町)
このあたりはまだしっかりした堤防が作られていないようでした。田に水が流れ込んでいる様子が見えます。写真右側が那珂川、手前が勝田橋です。(撮影10/13)

⑪吉沼町
消防車が出て厳重警戒をしていました。(撮影10/13)
元石川町地区

元石川町(市道・柏渕・小仲根が北関東自動車道を南へくぐって西方に折れたあたり)
小規模な土砂崩れが見られました。市道に沿った小川も氾濫したようです。(撮影10/26)