ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の青面金剛(4)

2019-11-14 18:51:07 | 水戸
 青面金剛ははじめ、伝尸(でんし 結核のこと)を防ぐために祈られていたそうですが、室町時代後期に、伝尸が庚申信仰の三尸(さんし 道教で天帝にその人の罪悪を告げるという虫)と混同されて、庚申の本尊になったのだそうです。
 
 
 
 
円通寺(千波町1227)
 上下に割れていますが、山門前の塀際に並べられた石仏群の中にありました。宝暦13年(1763)とあり、翌年が庚申です。6臂で、合掌したり、矛や弓などを持っているようです。
 
 
 

折居神社(塩崎町1)
 円通寺にある石仏の翌年(庚申の年)に作られたようで、明和元年(1764)とあります。6臂で、刀や法輪を持って、邪鬼を踏んでいるのが見えます。
 
 
 

小泉共同墓地(小泉町)
 6臂で、合掌し、法輪や刀を持って、邪鬼を踏んでいます。上部には日月も彫られています。
 
 
 

宝蔵寺(谷田町633)
 延命地蔵堂の脇にある石造物群の中にありました。日月があり、6臂で矛や法輪を持ち、悪鬼を踏み、その下には三猿も見えます。田中町講中八人とあります。後に清水町となった本町あたりにあった田中町の町家が集った講中が建てたようです。
 
 
 

春日香取神社(川又町246)
 6臂で炎のある向拝を背負い、矛や宝珠、矢などを持ち、両脇に童子が、下に三猿が彫られています。これは、明治百年記念に再建されたものだそうです。
 
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